「cooped up」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S06E03で学ぶ英会話

「cooped up」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

何日も家から出られず、気がつくと部屋の中をぐるぐる歩き回っていた、そんな経験はありませんか。

そんな「閉じ込められてうんざりする」気持ちにぴったりの「cooped up」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン6第3話の冒頭、宇宙ステーションに長期滞在中のハワードが地上の妻バーナデットに弱音をこぼすシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「cooped up」の意味とニュアンス

cooped up
意味:(狭い場所に)閉じ込められて、缶詰になって

cooped up は、人が長い時間ひとつの場所に閉じ込められて気が滅入っている状態を表します。単に「中にいる」だけではなく、外に出られずに窮屈さや退屈さを感じている、という心理的な圧迫感を含むのが特徴です。

もとになっている coop は、ニワトリなどを囲っておく「鶏小屋」を指す言葉とされています。動物を狭い囲いの中に閉じ込めるイメージから、人が室内や狭い空間に長くとどまって気が塞ぐ様子へと意味が広がったと説明されます。

悪天候で何日も家にこもったとき、長期の入院、在宅勤務で外に出られない日々など、「物理的に出られない」と「気持ちが塞ぐ」が重なる場面で広く使われます。

【ここがポイント!】

  • coop は「鶏小屋」、狭い囲いに閉じ込められた鳥のイメージが核になる表現
  • 「中にいる」だけでなく「外に出られず気が滅入る」という心理がにじむ一言
  • be / feel / get cooped up の形で、閉じ込められた状態をやわらかく伝えるのがコツ

『ビッグバン★セオリー』S06E03のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

国際宇宙ステーションに長期滞在中のハワードが、地上の妻バーナデットとビデオ通話する冒頭の場面です。当初の予定を超えて宇宙に留まらされ、狭い空間での生活に気が滅入りはじめたハワードの口から、このフレーズがこぼれ落ちます。

Howard: Okay, I guess. It’s just, being cooped up in this tin can for weeks on end is starting to get to me.
(まあ、なんとかね。ただ、何週間もこのブリキ缶に閉じ込められてるのが、そろそろこたえてきてさ)

Bernadette: Well, hang in there. You just have a couple more days to go, and then you’ll be home.
(まあ、頑張って。あと数日で帰ってこられるんだから)

The Big Bang Theory Season6 Episode3(The Higgs Boson Observation)

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シーン解説と心理考察

宇宙という晴れがましい舞台にいながら、ハワードがそれを “tin can”(ブリキ缶)と自虐的に呼ぶところに、彼の本音がにじむ場面です。憧れの宇宙飛行も、何週間も狭い船内に押し込められれば、ただの窮屈な箱になってしまう、その落差が cooped up の一言に重なっています。

弱音を冗談めかして口にしている点も見どころです。深刻に訴えるのではなく軽口に包むことで、妻に甘えるような距離感が表れています。バーナデットの「あと数日だから頑張って」という返しも、ハワードのこぼした不満を受け止めつつ前を向かせる、夫婦らしいやり取りとして響きます。

この冒頭の cooped up が、後のシーンで情緒不安定さへと膨らんでいく伏線になっている点も、エピソード全体を通して味わえるポイントと言えます。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

cooped up を覚えるときは、狭い鶏小屋の中で羽を広げたいのに広げられず、出口の方をそわそわ見ている鳥の姿を思い浮かべてみてください。

このシーンのハワードは、まさにその「外に出たい鳥」そのものです。宇宙ステーションという巨大な鶏小屋に押し込められ、地球(外の世界)に帰りたくてたまらない、その閉塞感とセットで覚えると、単語の意味が体に残ります。

「鶏小屋の中の鳥=外に出られず気が滅入る自分」というイメージで、物理的な狭さと気持ちの塞ぎを一度に思い出せるようにしておくのがおすすめです。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「cooped up」

cooped up は、閉じ込められた場所と気持ちの両方を一度に伝えられる表現です。3つの場面で使い方を見ていきましょう。

I’ve been cooped up in the house all week because of the rain.
(雨のせいで今週ずっと家に閉じこもりっぱなしだよ)
長雨で外出できず気が滅入っているときの一言です。be cooped up in 〜 で「〜に閉じ込められている」という基本の形が押さえられます。

After being cooped up in the office all day, I just need some fresh air.
(一日中オフィスに缶詰だったから、外の空気が吸いたい)
残業続きで職場から出られなかった日の帰り際の場面です。家だけでなく職場の「缶詰状態」にも自然に使えます。

A: You look exhausted. Long week?
B: Yeah, I’ve been cooped up indoors with a cold. I can’t wait to go outside.
(A:疲れてるね。長い一週間だった?)
(B:うん、風邪で家にこもりっぱなしでさ。早く外に出たいよ)
体調を崩して家にこもっていた状況を説明する会話です。閉じ込められた理由と「早く出たい」という気持ちを、自然な流れで添えられます。

あわせて覚えたい関連表現

stuck inside
(中に閉じ込められて、外に出られなくて)
よりシンプルで口語的な言い方です。cooped up が持つ「気が滅入る」というニュアンスはやや薄く、単に物理的に出られない状態を指すときに使えます。

shut in
(家などに閉じこもって)
病気や事情で長期間家から出られない状態を指します。shut-in と名詞にすると「外出できない人」を意味することもあり、cooped up より深刻な含みを帯びる場合があります。

confined
(制限された、閉じ込められた)
ややかたく客観的な語で、confined space(密閉空間)のように物理的な制約を中立的に述べます。cooped up のような「うんざりする」感情はほとんど含みません。

Note|「coop(鶏小屋)」から生まれた閉塞感の表現

cooped up を分解すると、真ん中にある coop という小さな語に行き着きます。この一語が、フレーズ全体の閉塞感を生み出している中心です。

coop は、ニワトリやウサギなどの家禽・小動物を囲っておく「鶏小屋」や「囲い」を指す名詞とされています。動物を狭い囲いの中に入れて外に出られないようにする、というイメージが土台にあり、そこから up が付いて「すっかり閉じ込められた状態」を表すようになったと説明されます。英語圏では、長期間室内に閉じ込められて生じる苛立ちや憂鬱を cabin fever(キャビン・フィーバー)と呼びますが、cooped up はその cabin fever を引き起こす状態そのものを言い表す表現として、しばしば一緒に語られます。動物の囲いという具体的な情景が、人の気持ちの動きにまで広がっているのが面白いところです。

このシーンのハワードも、まさに宇宙ステーションという「囲い」に閉じ込められて、cabin fever の入り口に立っています。coop が持つ「囲いの中の動物」というイメージを知っておくと、cooped up が単なる「室内にいる」ではなく「外に出たいのに出られない」という気持ちまで含むことが、すっと腑に落ちます。

小さな coop という語が、宇宙にまで届く閉塞感を支えているのですね。

まとめ|ハワードの「ブリキ缶」から学ぶこと

cooped up は、ただ室内にいることではなく、外に出られずに気持ちまで塞いでいく、その心の動きごと伝えられる表現です。

このフレーズを知っていると、「ずっと家にいて気が滅入る」という曖昧な気持ちを、ひとことで的確に言い表せるようになります。天気でも、仕事でも、体調でも、閉じ込められてうんざりする場面はくり返しやってくるので、出番は意外と多いはずです。

宇宙という最高の場所さえ「ブリキ缶」に見えてしまうハワードの一言を思い出しながら、閉じ込められた気持ちを表す言葉として、表現の引き出しに加えてみてください。

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