「put on a brave face」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S06E03で学ぶ英会話

「put on a brave face」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

本当は落ち込んでいるのに、人前ではつとめて平気な顔を作ってしまう、そんな瞬間が誰にでもありますよね。

そんな「気丈に振る舞う」気持ちにぴったりの「put on a brave face」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン6第3話の後半、レナードに他の女性の影を感じて動揺するペニーが、車の中で強がるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「put on a brave face」の意味とニュアンス

put on a brave face
意味:気丈に振る舞う、平気なふりをする、強がる

put on a brave face は、内心では不安や悲しみ、動揺を抱えながら、表面上は平気な顔、前向きな態度を装うことを表します。つらい状況で「弱みを見せまい」とする健気さや、強がりのニュアンスを伴うのが特徴です。

put on は「(表情や態度を)装う」、a brave face は「気丈な表情」を指します。文字どおりには「勇敢な顔を身につける」となり、本当の気持ちの上に平気そうなお面をかぶる、というイメージです。

失恋や別れ、喪失や困難に直面しても表面上は明るく振る舞うとき、あるいは周りに心配をかけまいと平気なふりをするときに使われます。put on a brave front と言い換えられることもあります。

【ここがポイント!】

  • put on は「装う」、本当の気持ちの上に気丈なお面をかぶるイメージの表現
  • つらいのに平気を装う、という健気さや強がりがにじむ一言
  • 心配をかけまいとするときにも使える、感情の機微を伝える表現

『ビッグバン★セオリー』S06E03のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

シェルドンのアシスタントがレナードに好意を示す様子を目撃したペニーが、エイミーの車の中で平静を装っている場面です。エイミーは、ペニーの強がりをすぐに見透かします。

Amy: Look at you, putting on a brave face.
(あらまあ、健気に平気なふりしちゃって)

Penny: There’s nothing to be brave about. Everything’s fine.
(強がる必要なんてないわよ。何も問題ないんだから)

Amy: Really? Sheldon’s assistant was clearly courting Leonard.
(本当に? シェルドンのアシスタントは、明らかにレナードに言い寄ってたわよ)

The Big Bang Theory Season6 Episode3(The Higgs Boson Observation)

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シーン解説と心理考察

エイミーの Look at you, putting on a brave face という一言が、ペニーの強がりを的確に言い当てる場面です。put on a brave face という表現が、ペニーが内心の動揺を隠して平気を装っている様子をそのまま映し出しています。

それに対するペニーの返しが見どころです。「強がる必要なんてない」「何も問題ない」と否定を重ねるほど、かえって動揺の大きさがにじみます。その否定の早さこそが、図星を突かれた証拠として響いています。

レナードとの関係にまだ踏み切れていないペニーが、いざ他の女性の影が見えると平静ではいられない、その揺れがこのシーンの核になっています。put on a brave face という言葉が、表向きの平気さとその裏の本音という二重構造を、短いやり取りの中に浮かび上がらせています。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

put on a brave face を覚えるときは、本当は泣きそうな顔の上に、にっこりした「気丈なお面」をそっとかぶる動作を思い浮かべてみてください。

このシーンのペニーは、まさにそのお面をかぶって「何も問題ない」と強がっています。動揺している素の顔の上から、平気そうな表情を put on(装う)している、その二枚重ねのイメージと結びつけると、意味がすっと入ってきます。

「気丈な表情のお面をかぶる=強がる」という動作で覚えておくと、put on(装う)という動詞の働きと、フレーズ全体の「平気なふり」という意味を、一度に思い出せるようになります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「put on a brave face」

put on a brave face は、つらさを隠して気丈に振る舞う場面で使う表現です。3つの場面で使い方を見ていきましょう。

She put on a brave face at work, even though she’d just gotten bad news.
(悪い知らせを受けたばかりなのに、彼女は職場で気丈に振る舞っていた)
つらい状況でも職場で平静を装うときの一言です。put on a brave face で「平気なふりをする」という基本の形が押さえられます。

He put on a brave face for his kids during the difficult times.
(彼はつらい時期も、子どもたちの前では平気なふりをしていた)
家族に心配をかけまいと気丈に振る舞う場面です。for 〜 を添えると「誰のために強がるのか」を表せます。

A: How are you holding up after everything?
B: I’m trying to put on a brave face, but it’s been really hard.
(A:いろいろあったけど、持ちこたえてる?)
(B:平気なふりをしようとはしてるんだけど、正直すごくつらくて)
近況を尋ねられて本音を打ち明ける会話です。try to put on a brave face で「強がろうとはしている」という揺れる気持ちを伝えられます。

あわせて覚えたい関連表現

keep one’s chin up
(気を落とさず前向きでいる、元気を出す)
落ち込まず顔を上げて頑張る、という励ましの表現です。put on a brave face の「ふりをする」という含みより、本当に前を向こうとするニュアンスが強くなります。

grin and bear it
(笑って耐える、じっと我慢する)
つらい状況を耐え忍ぶことに重点がある表現です。put on a brave face が「表情を装う」のに対し、grin and bear it は「我慢して乗り切る」という忍耐の行動を指します。

hold it together
(取り乱さずにいる、持ちこたえる)
涙や感情が崩れそうなのを保つ感覚の表現です。put on a brave face が「平気な顔を作る」のに対し、hold it together は「崩れないように保つ」点に力点があります。

Note|「強がり」を言い表す英語表現のいろいろ

put on a brave face を入り口に英語を眺めてみると、「強がり」や「気丈さ」を言い表す表現が驚くほど豊富にあることに気づきます。

put on a brave face は、つらさを隠して平気な表情を作るという、いわば「顔」に焦点を当てた言い方です。これと近い表現に keep one’s chin up があり、こちらは「あごを上げる(うつむかない)」という姿勢から、落ち込まず前を向こうとする励ましを表します。さらにイギリス英語には keep a stiff upper lip という有名な言い回しがあり、「上唇を固く保つ(感情で唇を震わせない)」という身体の描写から、動揺を表に出さず冷静を保つことを指します。これらはいずれも、悲しみや不安をそのまま顔や態度に出さず、ぐっとこらえる姿を、顔や姿勢のパーツに託して描いている点が共通しています。困難に直面しても感情を抑えて気丈に振る舞うことを良しとする感覚が、英語圏には根強くあり、それが複数の表現として結晶していると言えます。

このシーンのペニーも、put on a brave face という言葉どおり、動揺を顔に出すまいとして「何も問題ない」と取り繕っています。強がりを表す英語の引き出しをいくつか持っておくと、put on a brave face の「顔を装う」という核が、より立体的に見えてきます。

ひとつの強がりにも、英語はいくつもの表情を用意しているのですね。

まとめ|ペニーの強がりから学ぶこと

put on a brave face は、内心のつらさを隠して気丈に振る舞う、その心の動きごと伝えられる表現です。

このフレーズを知っていると、「本当はつらいのに平気なふりをしている」という繊細な状況を、ひとことで言い表せるようになります。自分の気持ちにも、誰かの様子を描くときにも使えるので、感情のやり取りの幅が広がる表現です。

図星を突かれて「何も問題ない」と早口で否定してしまうペニーの姿を思い出しながら、気丈に振る舞うことを表す言葉として、表現の引き出しに加えてみてください。

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