「give way」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S06E23で学ぶ英会話

「give way」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

肩で押したドアが、思いがけずあっさり開いてしまった、という瞬間が、誰にでもあるはずです。

そんな場面で活躍する「give way」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン6第23話の中盤、ダンジョンズ&ドラゴンズに熱中するレナードが、ゲームの中で隠し扉を肩で押し開けようとするシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「give way」の意味とニュアンス

give way
意味:(圧力に)屈する、(支えきれず)崩れる、(押されて)開く

way は「道・場所」を表します。何かに力をかけられたものが、抵抗しきれずに「自分の場所を明け渡す」イメージから、give way は「崩れる・開く・屈する」という意味になります。

ポイントは、物理的なものにも感情的なものにも使える幅広さです。老朽化した橋や床が「崩れ落ちる」場面はもちろん、プレッシャーや誘惑に「屈する」という抽象的な場面でも自然に登場します。さらに give way to ~ の形にすると「〜に取って代わられる」という移り変わりも表せ、Her calm gave way to tears(穏やかさが涙へと変わった)のように、ひとつの状態が別の状態に置き換わる様子を描けます。何らかの力が加わって、それまで保たれていたものが持ちこたえられなくなる、という共通のイメージが、これらすべての用法をつないでいます。

【ここがポイント!】

  • way(場所)を明け渡す=「圧に負けて崩れる・開く・屈する」イメージ
  • 橋や床から、プレッシャーや感情まで、物理にも比喩にも使える幅広い一語
  • give way to ~ で「〜に取って代わられる」移り変わりも表せるのが便利なところ

『ビッグバン★セオリー』S06E23のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

女性陣が旅行に出た夜、男性陣はダンジョンズ&ドラゴンズで盛り上がります。今回はハワードが初めてダンジョンマスターを務め、その演出が思いのほか好評。レナードは負けじと、効果音つきでゲームを進めていきます。

Leonard: I push my shoulder against the secret door to see if it gives way.
(肩で隠し扉を押して、開くかどうか試す。)

Howard: Uh, it does.
(ああ、開くぞ。)

Sheldon: He does sound effects, too!
(効果音までやってる!)

The Big Bang Theory Season6 Episode23(The Love Spell Potential)

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シーン解説と心理考察

ここでの give way は「肩で押した扉が抵抗をやめて開く」という、最もシンプルな物理的用法です。冒険ゲームの臨場感を出すために、レナードがあえて see if it gives way(開くかどうか試す)という言い回しを選んでいるのが分かります。

このシーンの面白さは、ダンジョンマスター役をハワードに譲ったレナードが、効果音などで存在感を見せようと張り合っているところにあります。直後にシェルドンが「効果音までやってる!」とハワードを褒めると、レナードがすかさず「俺だっていつもやってた」と返すあたりに、ちょっとした対抗心がのぞきます。give way 自体はさらりと流れていく一言ですが、学習者にとっては「圧力に対して構造物が屈する」というこのフレーズのコアが、目の前で実演されているような分かりやすい場面と言えます。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

give way の way は「場所」。圧力をかけられたものが、踏ん張りきれずに「自分の場所を譲り渡す」=「崩れる・開く・屈する」と覚えてみましょう。

レナードが肩で隠し扉を押し、扉が抵抗をやめて開く、あの一瞬を思い浮かべてください。押す力に負けて、扉が「どうぞ」と場所を明け渡す。床が抜ける、橋が落ちる、心が折れる――どれも「圧に負けて場所を明け渡す」という同じ一枚の絵に集約できます。この身体的なイメージを持っておけば、物理的な「崩れる」も比喩的な「屈する」も、ひとつのフレーズとして無理なくつながります。

例文で覚える「give way」

物理的な「崩れる・開く」から、心理的な「屈する」まで、give way は場面によって表情を変えます。3つの例文で、その幅を体感してみましょう。

The old wooden bridge gave way under the weight of the truck.
(古い木の橋はトラックの重みで崩れ落ちた。)
事故やニュースの説明でよく使われる、最も基本的な「崩れる」用法です。under the weight of ~(〜の重みで)とセットで覚えると応用が利きます。

Don’t give way to pressure—stick to your decision.
(プレッシャーに屈するな。自分の決断を貫け。)
give way to ~ で「〜に屈する」という比喩的な使い方です。励ましの言葉として、相手が誘惑や重圧に負けそうなときに使えます。

A: Did you finally agree to their terms?
B: Yeah, after hours of arguing, I gave way.
(A:結局、相手の条件をのんだの?)
(B:うん、何時間も言い争った末に、折れたよ。)
交渉の場面の会話です。gave way だけで「(抵抗の末に)折れた」が伝わり、長い経緯を一語で言い表せます。

あわせて覚えたい関連表現

give in
(屈する、降参する)
感情や意志の面で「降参する」ときに使います。give way が物理的な崩壊にも使えるのに対し、give in は基本的に「気持ちで負ける」場面に限られます。

yield
(屈する、道を譲る)
give way to とほぼ同義ですが、ややフォーマルな響きです。交通標識の「Yield(譲れ)」でおなじみの単語で、書き言葉やかしこまった場面で好まれます。

collapse
(崩壊する、倒れる)
「完全に崩れ落ちる」という結果を指します。give way が「抵抗の末に屈し始める」プロセス寄りなのに対し、collapse はその先の「もう完全に潰れた」状態を表します。

Note|give way・give in・yield ―「屈する」三兄弟の使い分け

英語には「屈する・譲る」を表す言い方がいくつかあり、レナードが使った give way もそのひとつです。よく似た give in、yield と並べてみると、それぞれの守備範囲がはっきりしてきます。

まず give way は、三つの中でもっとも幅広く使えます。橋が崩れる、床が抜けるといった物理的な崩壊から、プレッシャーに屈する、感情が涙に変わる(give way to tears)といった比喩まで、ひとつの語でカバーします。次に give in は「気持ちの降参」に特化した表現です。Don’t give in!(あきらめるな!)のように、意志や感情の面で負けを認める場面で使われ、橋や床が物理的に「崩れる」意味では基本的に使いません。そして yield は、give way to とほぼ同じ意味ながら、ややかしこまった響きを持ちます。交通標識で「譲れ」を表す語としても知られ、書き言葉や公式な場面で好まれます。

レナードのセリフでは、隠し扉が押されて開くという物理的な場面なので、give in でも yield でもなく give way がしっくりきます。同じ「屈する・譲る」でも、物理か気持ちか、カジュアルかフォーマルかで、自然な選択肢が変わってくるわけです。

三語の棲み分けを知っておくと、表現の精度がぐっと上がります。

まとめ|「場所を明け渡す」で覚える多義のフレーズ

give way は、圧力に屈して「崩れる・開く・屈する」を表す、物理にも比喩にも使える便利なフレーズです。way(場所)を明け渡すというコアのイメージさえ押さえておけば、橋が落ちる場面も、プレッシャーに負ける場面も、同じ一語でとらえられます。

このフレーズが使えるようになると、英語で「持ちこたえられずに折れた」という微妙な状況を、ひとことで的確に表せるようになります。give in や yield との違いを意識すれば、場面に応じた語の選び分けも自然にできるようになります。

レナードが肩で押した扉が、すっと開くあの瞬間。その一場面を手がかりに、この多義の表現を会話の引き出しに加えてみてください。

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