「blow it」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S07E12で学ぶ英会話

「blow it」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

絶好のチャンスだったのに、自分のひと言で台無しにしてしまった――そんな悔しい経験はありませんか。

そんな「やってしまった」気持ちを表す「blow it」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン7第12話の中盤、車の中でラージが前夜のナンパ失敗を打ち明けるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「blow it」の意味とニュアンス

blow it
意味:(好機を)しくじる、台無しにする

blow it は、ただ失敗するのではなく「目の前にあったチャンスを、自分のミスで逃す」ことを表す口語表現です。それまで順調だった流れを自分で壊してしまう、というイメージが核にあります。

そのため、悔しさや自責の感情が伴うのが特徴です。面接・試験・デート・大事な商談など、「うまくいくはずだった機会」をふいにした場面でよく使われます。it の部分は具体的な対象に置き換えることもでき、blow one’s chance(チャンスを棒に振る)、blow the interview(面接をしくじる)のように展開できます。命令形 Don’t blow it(しくじるなよ)は、大事な機会の前に発破をかける定番の言い回しです。カジュアルな響きなので、フォーマルな文書よりも会話で活躍します。

【ここがポイント!】

  • 積み上げたものを自分のひと吹きで崩す、それが「blow it」の核
  • 単なる失敗ではなく「好機を逃した」悔しさがにじむ表現
  • Don’t blow it で「しくじるなよ」と励ます使い方も定番

『ビッグバン★セオリー』S07E12のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ペニーのテレビ出演をみんなで観る集まりに、ラージがデート相手として連れてきたのは、なぜかスチュアートでした。バーナデットの軽い驚きに、ラージは前夜あと一歩だった出会いを自分でぶち壊した顛末を打ち明けます。

Bernadette: Raj, when you said you were gonna bring a date tonight, I didn’t think you meant Stuart.
(ラージ、今夜デート相手を連れてくるって言ってたけど、まさかスチュアートのことだとは思わなかったわ)

Raj: I almost met someone last night, but I blew it.
(昨夜あと一歩で出会えそうだったんだ。でも僕がぶち壊した)

Bernadette: Well, Stuart’s cute in his own way.
(まあ、スチュアートはスチュアートなりに可愛いわよ)

The Big Bang Theory Season7 Episode12(The Hesitation Ramification)

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シーン解説と心理考察

ラージの “I almost met someone last night, but I blew it” には、チャンスはたしかにあったのに、自分の言動でそれを逃したという自責がにじむ場面です。almost(あと少しで)と blew it(しくじった)の対比が、惜しさをいっそう際立たせています。

このあとラージは、女性に「お互いのお尻を嗅ぎ合わないか」と言ってしまったという失敗の中身を明かし、彼の極端な恋愛下手があらためて表れています。blow it が「好機を自分で壊す」表現であることと、このキャラクターの定番の弱点がぴたりと重なり、自虐的な笑いとして響きます。バーナデットが「スチュアートも彼なりに可愛い」とフォローする温度感も、このグループらしいやり取りと言えます。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

慎重に積み上げたトランプタワーを、自分のひと吹きでバサッと崩してしまう――blow it のイメージはこれです。

ポイントは、外からの事故ではなく「自分が吹き飛ばす」ところ。せっかく整っていたものを、自らの手で壊してしまう感覚が blow(吹く)という動詞に込められています。車の中でラージが「あと一歩だったのに自分でぶち壊した」と肩を落とす姿を思い浮かべれば、「目の前のチャンス × 自分のミス = blow it」という組み合わせが、そのまま記憶に残ります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「blow it」

「自分のミスで好機を逃した」という悔しさが伝わる使い方を、3つの場面で見ていきましょう。

I had a great chance and I totally blew it.
(絶好のチャンスがあったのに、完全にやらかした)
逃してしまった好機を悔やむ、独り言のような場面です。totally を添えると「完全にしくじった」という自責の強さが伝わります。

We finally got the client’s attention, so let’s not blow it.
(やっと顧客の関心を引けたんだから、台無しにしないようにしよう)
商談を慎重に進めたいビジネスの場面です。let’s not blow it で「ここで失敗しないようにしよう」とチームに呼びかけられます。

A: This interview could change everything for you.
B: I know. Don’t worry, I won’t blow it.
(A:この面接で君のすべてが変わるかもしれないよ)
(B:わかってる。心配しないで、しくじったりしないから)
大事な機会を前にした、励ましと決意の会話です。Don’t blow it / I won’t blow it のやり取りで、好機を逃すまいとする緊張感が見て取れます。

あわせて覚えたい関連表現

mess up
(しくじる、へまをする)
より広く一般的な失敗を表します。blow it のような「好機を逃した」ニュアンスは弱く、作業のミス全般に使えるのが違いです。

screw up
(やらかす、台無しにする)
blow it に近い口語ですが、ややくだけて乱暴な響きがあります。チャンスに限らず、物事を雑に壊してしまう広い失敗に使えます。

miss the boat
(好機を逃す)
タイミングを逃した「機会損失」に焦点があります。blow it が「自分のミスで壊した」のに対し、こちらは乗り遅れて逃したという受け身の色合いが強い点で使い分けられます。

Note|”I blew it” ―― 失敗を軽く認める英語の作法

ラージが落ち込みながらも、深刻になりすぎず “I blew it” と口にする姿には、英語圏らしい失敗の認め方が表れています。

英語の会話では、自分のミスを長々と謝るより、”I blew it”(やっちゃった)と軽く認めて先に進む言い回しが好まれる場面が多くあります。重く頭を下げるのではなく、非を認めつつも空気を重くしない――この絶妙な温度感がポイントです。似た表現に “My bad”(ごめん、私のミス)や “I messed up”(しくじった)があり、いずれもカジュアルに自分の落ち度を引き受けます。深刻な謝罪が必要な場面ではこれらは軽すぎますが、友人同士やちょっとした失敗の場面では、むしろこの軽さが関係をなめらかに保ちます。ラージの “I blew it” も、自分の恋愛下手をネタにしつつ場を重くしない、この作法に沿った一言と読み取れます。

つまり blow it は、失敗の内容だけでなく「失敗をどう引き受けるか」という態度まで含んだ表現だと言えます。

しくじりを軽やかに認める一言として、覚えておきたい表現です。

まとめ|ラージの自虐から学ぶ一言

blow it は、目の前にあった好機を自分のミスで逃す、「しくじる・台無しにする」の口語表現です。単なる失敗とは違い、惜しさや自責の感情が伴うのが特徴で、Don’t blow it と命令形にすれば「しくじるなよ」と励ます言い回しにもなります。

面接やデート、商談など「うまくいくはずだった」場面を振り返るとき、この一言があれば気持ちを率直に、しかし重くなりすぎずに表せます。ラージが自分の失敗をネタにして場をなごませたように、しくじりを軽やかに引き受ける言葉です。

惜しいチャンスを逃した場面を思い出しながら、会話のレパートリーに加えてみてください。

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