「get in the way of」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S07E18で学ぶ英会話

「get in the way of」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

誰かが前に進もうとしているのを、よかれと思って、あるいは自分の感情から、つい引き止めてしまった——そんな経験を、あとで振り返ることはありませんか。

そんな場面で使える「get in the way of」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン7第18話の後半、母の交際に動揺するシェルドンを、自身の苦い経験からハワードがそっと諭すシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「get in the way of」の意味とニュアンス

get in the way of
意味:〜の邪魔をする、〜の妨げになる

get in the way of は、誰かが進もうとする「道(way)」の途中に立ちふさがって、その前進を妨げることを表す表現です。直訳すると「〜の道の中に入る」となり、物理的に通り道を塞ぐイメージから、抽象的な「妨害」へと広がっています。

このフレーズが描くのは、人や物事の進行・目標・幸福などを「妨げる」状況です。物理的に道を塞ぐ場合にも使えますが、むしろ get in the way of someone’s happiness(〜の幸せを妨げる)、get in the way of your work(〜の仕事の邪魔をする)のように、抽象的な対象と組み合わせて使われることが多い表現です。get の代わりに stand や be を使う形もあり、それぞれ妨害の様子を少しずつ違った角度から描き分けられます。

【ここがポイント!】

  • 「get in the way of」の核は、相手の進む道に割り込んで通せんぼするイメージ
  • 物理的な障害から、幸福や目標の妨げまで幅広く使える一言
  • get / stand / be と動詞を替えると、妨害の様子を描き分けられるのがコツ

『ビッグバン★セオリー』S07E18のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

母の交際相手を目撃して動揺するシェルドンを、ハワードが訪ねて諭す場面です。ハワードは、かつて自分が母の交際を邪魔して破局させ、母を長年孤独にしてしまった過去を打ち明けます。

Howard: She broke up with him. And she’s basically been alone ever since. All I’m saying is you might not want to get in the way of your mom’s happiness.
(母はその人と別れた。それ以来、ずっと一人なんだ。僕が言いたいのは、お母さんの幸せの邪魔をしない方がいいってことだよ)

Sheldon: I don’t want to stand in the way of her happiness.
(僕だって、母の幸せの妨げにはなりたくない)

The Big Bang Theory Season7 Episode18(The Mommy Observation)

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シーン解説と心理考察

普段は軽口の多いハワードが、自らの後悔を率直に語ることで、シェルドンに静かに寄り添う様子が伝わってきます。”you might not want to get in the way of your mom’s happiness” という助言は、説教ではなく、同じ過ちを犯した先輩からの実感のこもった言葉として響きます。

注目したいのは、それを受けたシェルドンが “stand in the way of” と、わずかに違う表現で応じるところです。ハワードの get in the way of(邪魔をする)に対し、シェルドンは stand in the way of(立ちはだかる)と返しており、同じ「道」のイメージを共有しながら、二人が歩み寄っていく様子が言葉の選び方に表れています。コメディ調のエピソードの中で、親の幸福と子の感情という普遍的なテーマにそっと踏み込む、温かさのにじむ場面です。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

誰かが目標や幸福に向かって歩いている「道(way)」のど真ん中に、自分が立ちはだかって通せんぼしている——その絵を思い浮かべるのが近道です。get in(中に入る)+ the way(道)+ of 〜 で、「〜の進路に割り込む=邪魔する」が直感的につかめます。

ハワードが「お母さんの幸せという道を塞いではいけない」とシェルドンを諭すあの場面を重ねてみてください。母が幸せへ向かって歩いていく道の前に、息子が立ちふさがる——その構図とセットにすれば、get in the way of が物理的な障害だけでなく「幸福や目標の妨げ」にも使えることが、自然に記憶に残ります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「get in the way of」

抽象的な「目標」や「感情」を妨げる場面で、とくに力を発揮します。3つの例文で見ていきましょう。

Don’t let fear get in the way of your dreams.
(恐れに夢の邪魔をさせてはいけない)
誰かを励ますときの定番表現です。fear(恐れ)のような抽象的な名詞を主語に置くと、「内面の何かが前進を妨げる」という構図を自然に表せます。

I don’t want to get in the way of your work, so I’ll keep it short.
(仕事の邪魔をしたくないから、手短にするね)
忙しい相手に配慮する、日常のビジネス会話で使える一文です。get in the way of your work とすると、「あなたの作業の妨げにならないように」という気遣いがやわらかく伝わります。

A: I really want to take that job overseas, but I’m worried about us.
B: Hey, I’d never want to get in the way of your career.
(A:海外のあの仕事、本当はすごくやりたいんだ。でも私たちのことが心配で)
(B:ねえ、僕は君のキャリアの邪魔なんて絶対にしたくないよ)
大切な相手の決断を後押しする会話です。get in the way of your career と伝えることで、「あなたの歩みを妨げたくない」という思いやりがまっすぐ届きます。

あわせて覚えたい関連表現

stand in the way of
(〜の妨げになる、立ちはだかる)
このエピソードでシェルドンが使った表現でもあります。get in the way of が「進路に入り込む」動的なイメージなのに対し、stand in the way of は「立ちはだかって動かない」という、より静的で意志的な障害のニュアンスを持ちます。

hold back
(引き止める、妨げる)
「後ろに引っ張って前に進ませない」イメージの表現です。get in the way of が「前に立ちふさがる」のに対し、hold back は「背後から引き留める」点で、妨げる方向が異なります。

hinder
(妨げる、邪魔する)
一語で「妨げる」を表す、ややフォーマルな動詞です。get in the way of が日常会話向きの口語的な言い回しなのに対し、hinder は報告書やニュースなど硬めの文脈で好まれます。

Note|get / stand / be in the way ―同じ「道」で表す妨害

このエピソードには、実は「妨害」を表す似た表現が二つ並んで登場します。ハワードの get in the way of と、シェルドンの stand in the way of です。

英語では、in the way(道の中に=邪魔で)という共通の核を持ちながら、動詞を替えることで妨害の様子を細かく描き分けます。get in the way of は「進路にすっと入り込んで邪魔をする」という、やや動的で偶発的なニュアンス。stand in the way of は「立ちはだかって行く手を阻む」という、意志的で動かない障害のイメージ。さらに be in the way になると「(そこにいることで)邪魔になっている」という状態を表します。このエピソードで、ハワードが get、シェルドンが stand を選んでいるのは偶然ではなく、ハワードが「邪魔をするな」と一般論で諭し、シェルドンが「自分は立ちはだかりたくない」と自らの意志として引き取る、その心理の違いが動詞の選択に表れているとも読み取れます。同じ「道」のイメージを共有しながら、動詞一つで意味の手触りが変わるわけです。

この描き分けを知っておくと、get・stand・be のどれが使われているかで、話し手が妨害をどう捉えているかまで読み取れるようになります。

たった一つの前置詞句が、これだけの表情を生むのが英語の面白さです。

まとめ|誰かの「道」をめぐる一言

get in the way of は、誰かが進もうとする道に割り込んで、その前進や幸福を妨げることを表す表現です。物理的な通せんぼから、目標や感情の妨げまで、幅広い場面をカバーできる懐の深い一言と言えます。

この表現を知っていると、「恐れに夢を邪魔させない」「相手の仕事の邪魔をしたくない」といった気持ちを、的確に言葉にできるようになります。stand in the way of との違いを押さえれば、妨害をどう捉えているかというニュアンスまで描き分けられます。

自分の過ちを率直に語り、シェルドンの背中をそっと押したハワードの言葉を思い出しながら、人と人の歩みをめぐるこの表現を、会話のレパートリーに加えてみてください。

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