「drift apart」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S07E18で学ぶ英会話

「drift apart」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

昔はあんなに仲が良かったのに、気づけば連絡も減って、いつの間にか距離ができていた——そんな関係の変化を、ふと思い返すことはありませんか。

そんな「静かな疎遠」を表す「drift apart」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン7第18話の中盤、ゲームの未来設定をきっかけに、ペニーとレナードが二人の将来について語り出すシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「drift apart」の意味とニュアンス

drift apart
意味:(関係が)徐々に疎遠になる、いつの間にか心が離れる

drift apart は、かつて近かった人同士が、明確な原因や決定的な事件もなく、少しずつ離れていくことを表す句動詞です。drift(漂う)が示すとおり、意図せず自然に距離が開いていく、ゆるやかな乖離のイメージが核にあります。

このフレーズの持ち味は、その「静けさ」です。激しい喧嘩や裏切りで関係が壊れるのではなく、忙しさや環境の変化の中で、なんとなく連絡が減り、気づけば遠くなっている——そんな緩やかなプロセスを描きます。友情、恋愛、家族など、もともと親しかった関係の変化を振り返るときによく使われ、どこか寂しさや切なさの漂う表現です。apart(離れて)が、二人の間に開いていく距離をそのまま映し出しています。

【ここがポイント!】

  • 「drift apart」の核は、潮に流されるように自然と離れていくイメージ
  • 喧嘩や事件ではなく、いつの間にか距離が開く「静かな疎遠」を表す一言
  • 友情・恋愛・家族など、かつて近かった関係の変化を振り返るときに使うのがコツ

『ビッグバン★セオリー』S07E18のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ラージのゲームで「20年後、二人はキャリアの成功ゆえにすれ違った」という設定が語られる場面です。作り話のはずのその一言を、レナードが思いのほか真剣に受け止め、ペニーに本心を尋ねます。

Leonard: Do you think we’d really drift apart if we both became successful?
(僕たちが二人とも成功したら、本当に疎遠になると思う?)

Penny: Of course not. If I became a famous actress and had to move, you would just come with me.
(まさか。もし私が有名女優になって引っ越すことになったら、あなたは一緒に来てくれるでしょ)

The Big Bang Theory Season7 Episode18(The Mommy Observation)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)

シーン解説と心理考察

ゲームの設定にすぎない「すれ違った未来」を、レナードが自分たちの問題として引き受けてしまうところに、彼の不安がにじむ場面です。”本当に疎遠になると思う?” という問いの drift apart には、成功が二人を引き離すかもしれないという、言葉にしづらい怖れがそっと込められています。

それに対するペニーの返しが、二人の関係性をよく表しています。「あなたが私についてくればいい」という答えは一見頼もしいものの、レナードのキャリアを当然のように後回しにする前提が潜んでおり、これがこの後の本格的な口論の火種になっていきます。drift apart という静かな表現を入り口に、「成功したとき、誰のキャリアを優先するのか」というカップルのリアルな論点が立ち上がっていく構成が見どころと言えます。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

水面に浮かんだ二艘のボートが、誰も漕いでいないのに、潮の流れだけで少しずつ離れていく——その光景を思い浮かべると、drift apart はすっと身につきます。drift(漂う)と apart(離れて)が、まさにこの「自然に開いていく距離」を描いています。

前の take off と並べて、「キャリアが飛び立った(take off)結果、二人が静かに漂い離れていく(drift apart)」という流れで覚えるのもおすすめです。レナードが恐れ、ペニーが否定したあの未来図を思い出せば、drift apart が「事件ではなく、いつの間にか離れる」関係の変化を指すことが、感覚として残ります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「drift apart」

かつて近かった関係が、静かに離れていく場面で活きる表現です。3つの例文で見ていきましょう。

We were close in high school, but we drifted apart over the years.
(高校では仲が良かったけど、年月とともに疎遠になっていった)
旧友との関係の変化を語る、定番の使い方です。over the years(年月をかけて)と組み合わせると、「時間とともに少しずつ」という drift apart らしいゆるやかさが出ます。

The couple slowly drifted apart as their priorities changed.
(優先するものが変わるにつれ、その夫婦は少しずつ心が離れていった)
恋愛・夫婦関係の変化を描く一文です。slowly を添えることで、決定的な破局ではなく「気づかぬうちの乖離」というニュアンスがより鮮明になります。

A: Do you still talk to your friends from college?
B: Not really. We kind of drifted apart after everyone got busy with work.
(A:大学時代の友達とはまだ連絡取ってる?)
(B:あんまり。みんな仕事で忙しくなってから、なんとなく疎遠になっちゃってさ)
カジュアルな日常会話の例です。kind of drifted apart とすると、「はっきりした理由はないけれど、なんとなく」という曖昧で正直な距離感が伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

grow apart
((成長・変化とともに)疎遠になる)
drift apart とほぼ同義ですが、grow apart は「互いが変わったことで」だんだん合わなくなる、という変化の理由に重点があります。drift apart が「自然と流れて離れる」のに対し、こちらは「成長の方向が分かれる」イメージです。

lose touch (with)
(連絡が途絶える)
「やり取りそのものが途切れる」という事実に焦点を当てた表現です。drift apart が心理的な距離の広がりを描くのに対し、lose touch は連絡の有無という具体的な側面を指す点で使い分けられます。

fall out (with)
(仲たがいする)
喧嘩や対立など、はっきりした原因で関係が壊れることを表します。原因なく静かに離れる drift apart とは対照的で、「決定的な衝突があったかどうか」で両者を区別できます。

Note|drift apart / grow apart / fall out ―「離れる」の三段階

人間関係が終わっていくとき、英語はその「離れ方」を複数の表現で繊細に描き分けます。drift apart はそのうちの一つにすぎません。

同じ「離れる」でも、原因と温度によって使う言葉が変わります。drift apart は、明確なきっかけがないまま、忙しさや距離のせいで自然と疎遠になっていくこと。grow apart は、二人がそれぞれ成長・変化した結果、価値観や関心が合わなくなっていくこと。そして fall out は、喧嘩や対立といったはっきりした出来事をきっかけに、関係が決裂することを指します。たとえば、卒業後に連絡が減って遠くなったなら drift apart、考え方が変わって距離ができたなら grow apart、ある一件で大げんかして絶交したなら fall out、というように使い分けられます。この三つを並べてみると、英語が人間関係の終わりを「原因の有無」と「変化の激しさ」という軸で捉えていることが見えてきます。同じ別れでも、どの言葉を選ぶかで、その関係がどう終わったのかまで伝わるわけです。

この三段階を意識しておくと、drift apart が持つ「誰のせいでもなく、ただ静かに離れた」という独特の温度が、よりはっきり感じ取れます。

別れの描き方一つに、これだけの解像度があるのが言葉の奥深さです。

まとめ|いつの間にか開いていく距離を表す言葉

drift apart は、決定的な事件ではなく、いつの間にか少しずつ——そんな静かな疎遠を表す句動詞です。漂って離れていくという物理的なイメージを背負っているぶん、喧嘩別れとは違う、どこか切ない関係の変化を的確に描けます。

この表現を覚えておくと、「昔の友達と自然と疎遠になった」「忙しさの中で距離ができた」といった経験を、責めるでもなく、そっと言葉にできるようになります。grow apart や fall out との違いを意識すれば、関係がどう変わったのかも細やかに描き分けられます。

成功した未来で疎遠になるかもしれないと怖れるレナードの一言を思い出しながら、人と人の距離を語るこの表現を、会話のレパートリーに加えてみてください。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)


このエピソードの他のフレーズ

おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「drift apart」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次