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大きな買い物や決断を前に、「もう一度よく考えたほうがいいかな」と立ち止まった経験はありませんか。
そんなときにぴったりの「think twice」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン9第7話の後半、バーナデットが自分のついた嘘をあっけらかんと認めるシーンから、一緒に見ていきましょう。
「think twice」の意味とニュアンス
think twice
意味:よく考え直す、再考する、ためらう、二の足を踏む
直訳すると「二度(twice)考える」で、一度で決めずにもう一度立ち止まって考える、つまり「慎重になる・思いとどまる」ことを表します。think twice before doing(〜する前によく考える)、think twice about(〜を考え直す)の形でよく使われます。
このフレーズで特に押さえておきたいのが、否定形 not think twice の使い方です。「二度も考えなかった」、つまり「ためらわなかった・迷わず即決した」という意味になり、肯定形とは逆向きのニュアンスになります。重大な決断の前に「慎重に」と促すときは肯定形、「迷いもしなかった」と言い切るときは否定形、と覚えておくと混乱しません。日常会話でもビジネスでも頻出する、使い勝手のよい定番イディオムです。
【ここがポイント!】
- 核は「二度考える=立ち止まって慎重になる」というイメージ
- think twice before… の形で「〜する前によく考えて」と促す一言
- 否定形 not think twice は「迷わず決めた」と前向きに裏返るのが面白いところ
『ビッグバン★セオリー』S09E07のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
子どもを欲しがらないのは本当は自分のほうなのに、バーナデットは父を失望させたくなくて「ハワードが欲しがらない」と嘘をついていました。それを白状する場面で、夫に責められた彼女は、悪びれることなく即答します。
Bernadette: I told my dad that you were the one who didn’t want kids because I didn’t want to disappoint him.
(子どもを欲しがらないのはあなたのほうだって、お父さんに言ったの。がっかりさせたくなかったから。)Howard: But you were okay throwing me under the bus?
(でも、僕を犠牲にするのは平気だったわけだ?)Bernadette: Turns out yeah, I didn’t think twice about it.
(そうみたい。ためらいもしなかったわ。)The Big Bang Theory Season9 Episode7(The Spock Resonance)
シーン解説と心理考察
夫を犠牲にしたことを責められた直後に、バーナデットが「I didn’t think twice(ためらいもしなかった)」と平然と言い切る潔さが見どころです。本来なら「もっと慎重に考えるべきだった」と反省が入りそうな場面で、あえて否定形を使って開き直るところに、彼女の自己中心的でチャーミングな性格がにじみます。
深刻になりかけた告白の空気を、この一言がふっと笑いに変えているのも巧みなところです。可愛らしい見た目とは裏腹に、自分の利益にはまっすぐで強かなバーナデットらしさが、not think twice という短いフレーズに凝縮されています。罪悪感ゼロの即答が、かえって会話の温度を軽くしていると言えます。
『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ
何かを決める前に、いったん立ち止まって「もう一回考えよう」と頭の中でリプレイする動きを思い浮かべてみてください。その「二度目の考え」こそが think twice です。そして、その二度目を丸ごとスキップして即決したのがバーナデットの not think twice。「二度考える/二度考えない」という回数のイメージで捉えれば、肯定形(慎重に)と否定形(迷わず)が一本の線でつながって覚えられます。バーナデットの罪悪感ゼロの即答とセットにしておけば、否定形の「ためらわなかった」も忘れにくくなります。
例文で覚える「think twice」
慎重さを促す使い方から、迷わなかったと言い切る否定形まで、3つの場面で確認してみましょう。
You should think twice before quitting a stable job.
(安定した仕事を辞める前に、よく考えたほうがいい。)
重大な決断を前に慎重さを促す場面です。think twice before -ing の形で、「行動する前にもう一度考えて」と助言しています。
The high price made me think twice about buying it.
(値段が高くて、買うのを考え直した。)
make someone think twice の使役の形です。何かが原因で「二の足を踏んだ・考え直した」と表すときに使えます。
A: Would you help me move this weekend?
B: Of course. I wouldn’t think twice about helping a friend.
(A:今週末、引っ越し手伝ってくれる?)
(B:もちろん。友達を助けるのにためらったりしないよ。)
否定形で「迷わず引き受ける」と伝える会話です。not think twice が「ためらわない」という前向きな即答になる、典型的な使い方です。
あわせて覚えたい関連表現
have second thoughts
(ためらう、迷いが生じる)
いったん決めたあとで「やっぱり不安だ」と迷いが出てくる状態を表します。行動の前に慎重になる think twice に対し、こちらは決めた後の心変わりを指す点が違います。
on second thought
(考え直してみると、やっぱり)
一度言ったことを「やっぱり」と撤回・変更するときの合図です。think twice が「考える行為」を指すのに対し、こちらは気が変わった結果を示します。
sleep on it
(一晩おいて考える)
すぐ決めず、時間をおいて翌日まで考える、という具体的な助言です。その場でもう一度考える think twice とは、かける時間の長さが違います。
Note|not think twice が「ためらわない」に反転する仕組み
バーナデットの「I didn’t think twice」は「ためらわなかった」でした。肯定形の think twice が「よく考える=慎重」なのに、否定形になると「迷わない=即決」へ意味が裏返るのは、考えてみると不思議な現象です。
これは英語のイディオムにときどき見られる「否定で意味が反転する」タイプの一例です。think twice はもともと「(念のため)二度考える=慎重になる」を表します。その否定 not think twice は文字どおり「二度は考えなかった」、つまり「一度でぱっと決めた=ためらわなかった」となります。慎重さを表すフレーズを否定すると、慎重さの欠如、すなわち即断即決が浮かび上がるわけです。同じ仕組みは他のイディオムにも見られ、たとえば couldn’t care less(これ以上どうでもよくなりようがない=まったく関心がない)や not bat an eye(まばたき一つしない=動じない)なども、否定とセットで定型化した表現だとされています。肯定形の語感に引きずられて not think twice を「考えなかった(=不注意だった)」と否定的に読んでしまうと誤解のもとですが、実際は「迷いなく決めた」という、むしろ潔さや即断を表す前向きな言い回しになることが多いと言われています。
バーナデットのセリフも、まさにこの「迷いのなさ」を表していました。否定形になると意味が反転するこのタイプは、肯定形だけ覚えて満足せず、否定形の使われ方までセットで押さえておくのが安全です。
肯定と否定で表情が変わる。イディオムの奥行きが見える一語です。
まとめ|バーナデットの即答から学ぶ「二度考える」一言
「think twice」は、一度で決めずにもう一度立ち止まって考える、つまり慎重になる・ためらうことを表す表現です。think twice before… の形で「〜する前によく考えて」と促すときに活躍します。
そして、否定形 not think twice にすると「ためらわなかった・迷わず決めた」と意味が裏返る点が、このフレーズの面白いところです。肯定と否定をセットで覚えておくと、会話の中でどちらの意味かを正しく読み取れるようになります。
夫を犠牲にしたことすら「ためらわなかった」と言い切ってしまえるところに、バーナデットの可愛らしさと強かさが同居しているのですね。


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