「dig a hole for oneself」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S09E19で学ぶ英会話

「dig a hole for oneself」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

一つの嘘をごまかそうと次の嘘を重ね、気づけば自分で抜け出せなくなっていた——そんな場面を、はらはらしながら見守った経験はありませんか。

その「自滅していく」さまにぴったりの「dig a hole for oneself」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン9第19話、嘘がバレた男性陣を女性陣があえて泳がせようとするシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「dig a hole for oneself」の意味とニュアンス

dig a hole for oneself
意味:墓穴を掘る/自分の言動で自分を窮地に追い込む

このフレーズは、嘘や失言を重ねるほど状況が悪化し、自分で自分の逃げ場をなくしていくことを表します。穴を掘れば掘るほど深くなり、ついには自力で這い上がれなくなる——その物理的なイメージがそのまま比喩になっています。

語形にはいくつかのバリエーションがあり、dig oneself into a hole(穴にはまり込む)、dig oneself deeper(さらに深く掘る)などの形でもよく使われます。日本語の「墓穴を掘る」とほとんど同じ発想なので、英語の中でも特に直感的に理解しやすい表現のひとつです。言い訳や嘘を重ねて、かえって立場を悪くしている場面で活躍します。

【ここがポイント!】

  • 穴を深く掘るほど這い上がれなくなる、という物理的なイメージが核
  • 日本語の「墓穴を掘る」とほぼ同じ発想で覚えやすい
  • dig deeper / dig into a hole など語形を変えて使えるのがコツ

『ビッグバン★セオリー』S09E19のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

レナードとハワードは、作業を抜け出して映画を観に行き、「パンクした」と嘘のメッセージを送ります。ところがその場に居合わせたラージが証拠を持ち込み、嘘は女性陣にバレてしまいます。ここで女性陣が選んだのは、すぐ問い詰めず、あえて泳がせる作戦でした。

Raj: Leonard and Howard don’t have a flat. They went to the movies. Look.
(レナードとハワードはパンクなんてしてない。映画に行ったんだ。ほら。)

Penny: Don’t. Let’s let them think they’re getting away with it.
(やめて。うまく逃げ切れてると思わせておきましょ。)

Bernadette: Yeah, let’s see how deep a hole they can dig for themselves.
(そうね、二人がどこまで自分で墓穴を掘るか、見てやりましょ。)

The Big Bang Theory Season9 Episode19(The Solder Excursion Diversion)

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シーン解説と心理考察

すぐに問い詰めてしまえば、そこで話は終わります。それをあえてせず、「どこまで自分で掘るか見てやろう」と泳がせるところに、女性陣のしたたかさがにじむ場面です。

バーナデットの “let’s see how deep a hole they can dig for themselves” には、嘘をつく側が自分の言葉で自分を追い込んでいくのを、半ば楽しみながら待つ余裕があります。穴を掘るのは外から強いられるのではなく、あくまで本人たちの自業自得——その因果の構図が、この一言にきれいに重なっています。観客は、まだ何も知らずに帰ってくる男性陣の運命を先に知らされ、ひやひやしながら展開を見守ることになります。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

足元をスコップで掘り進めている自分を想像してみましょう。嘘や言い訳をひとつ重ねるたびに、ザクッと一掘り。穴はみるみる深くなり、やがて見上げても縁が遠く、自力では出られなくなります。

この「掘るほど抜け出せなくなる」絵が、dig a hole for oneself の正体です。日本語の「墓穴を掘る」と発想がそっくりなので、「穴を掘る=自滅」とひとつに結びつけておけば、すぐに引き出せます。泳がされたレナードたちが嘘を重ねて深みにはまる、あの構図を重ねると、いっそう忘れにくくなります。

例文で覚える「dig a hole for oneself」

言い訳や嘘を重ねて自滅していく、という場面で活躍するフレーズです。3つの例文で使い方の幅を見ていきましょう。

Every time he lies to cover the first lie, he digs himself a deeper hole.
(最初の嘘を隠そうと嘘をつくたびに、彼はますます墓穴を深くしている。)
嘘が嘘を呼ぶ様子を、外から眺めている場面です。deeper を添えると「どんどん深くなる」進行のニュアンスが強まります。

By denying everything, the company only dug itself a bigger hole.
(すべてを否定したことで、その会社はかえって自らの窮地を大きくしただけだった。)
企業の危機対応についての硬めの文脈です。組織を主語にしても自然に使えます。

A: I think I made it worse by trying to explain.
B: Yeah, you were kind of digging yourself deeper there.
(A:説明しようとして、かえって悪化させた気がする。)
(B:うん、ちょっと自分で深みにはまってたね。)
友人同士の振り返りの会話です。dig oneself deeper の形で、「掘り進めてしまった」という自覚を軽く言い表せます。

あわせて覚えたい関連表現

shoot oneself in the foot
(自分で自分の足を撃つ/墓穴を掘る)
自分の利益を自分の手で損なってしまう失敗を表します。dig a hole が「だんだん抜け出せなくなる」連続的な自滅なのに対し、こちらは一発の判断ミスで足を撃つ、という瞬間的なイメージです。

paint oneself into a corner
(自分を追い詰めて身動きが取れなくする)
選択肢をなくして逃げ場を失う、という比喩です。塗りたての床を部屋の隅へ自分で塗り進めてしまう絵で、dig a hole と近いものの「行き止まり」の感覚が強くなります。

make matters worse
(事態を悪化させる)
広く「状況を悪くする」ことを指す表現です。dig a hole のような「自分の言動で自滅する」という色は薄く、より中立的に使えます。

Note|「墓穴を掘る」――日英で一致する発想

バーナデットの “how deep a hole they can dig for themselves” を聞いて、すぐに「墓穴を掘る」が頭に浮かんだ方も多いかもしれません。

実は日本語の「墓穴を掘る」と英語の dig a hole for oneself は、どちらも「穴を掘る=自滅」という同じ発想に立っています。言語も文化も大きく異なるのに、自分の言動で自分を追い込むさまを、ともに「穴を掘る」という同一のイメージでとらえているわけです。比喩というのは文化ごとに大きく異なることが多い中で、これは発想がぴたりと一致する珍しい例だと言えます。英語ではさらに、”When you’re in a hole, stop digging.”(穴にはまったら、掘るのをやめろ)ということわざとしても定着しているとされ、自滅を止める忠告として使われます。dig oneself deeper(さらに深く掘る)という形が好まれるのも、この「掘り続ける=悪化し続ける」という発想があるからです。

日本語の感覚をそのまま橋渡しできるぶん、このフレーズは記憶にも定着しやすく、実際の会話でもすぐに引き出せます。

掘る手を止める勇気もまた、ひとつの知恵なのですね。

まとめ|泳がされた男性陣に見る「自滅」の構図

dig a hole for oneself は、嘘や言い訳を重ねて、自分で自分を抜け出せない窮地に追い込んでいくことを表す表現です。日本語の「墓穴を掘る」とほぼ同じ発想なので、意味も使い方も直感的につかめます。

このフレーズを知っておくと、誰かが自滅していく様子も、自分がやってしまった失敗も、英語でひとことに言い表せるようになります。

「それ以上はやめておいたほうがいい」と感じる場面を見かけたとき、表現の引き出しに加えてみてください。

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