「get butterflies in one’s stomach」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S09E19で学ぶ英会話

「get butterflies in one's stomach」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

大事な発表や面接の直前、胃のあたりがふわふわ、むずむずして落ち着かない——そんな感覚を、誰もが一度は味わったことがあるのではないでしょうか。

その「そわそわ」をそのまま言い表す「get butterflies in one’s stomach」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン9第19話、シェルドンが物を捨てられない自分の心理をエイミーに打ち明けるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「get butterflies in one’s stomach」の意味とニュアンス

get butterflies in one’s stomach
意味:(緊張・不安で)そわそわする/胸がざわつく

このフレーズは、本番前・告白前・面接前などに、緊張や期待で胃のあたりがふわふわ・むずむずと落ち着かなくなる感覚を表します。直訳すると「お腹の中に蝶がいる」。胃の奥で蝶がいっせいに羽ばたいているような、あの独特の身体感覚を比喩にした言い方です。

have / get butterflies (in one’s stomach) の形で使われ、in one’s stomach を省いて I’ve got butterflies. だけでも十分に通じます。緊張だけでなく、デート前の高揚のような「期待まじりのドキドキ」にも使えるのが特徴で、ネガティブにもポジティブにも傾く幅広い表現です。

【ここがポイント!】

  • 「お腹の中で蝶が羽ばたく」感覚が、緊張のそわそわを表す核
  • 本番前の不安にも、デート前の高揚にも使える幅広い表現
  • in one’s stomach を省いて butterflies だけでも通じるのがコツ

『ビッグバン★セオリー』S09E19のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

シェルドンは、これまで所有したものをすべて溜め込んだ倉庫——自称「恥の要塞」——をエイミーに見せ、なぜ物を捨てられないのかを打ち明けます。捨てようとするたびに身体に走る、あの落ち着かない感覚を語る場面です。

Amy: So, why do you feel you need to save these things?
(で、どうしてこういう物を取っておかなきゃと思うの?)

Sheldon: I’d like to say it’s nostalgia, but every time I think of throwing anything away, my ears start to ring, and I get butterflies in my stomach. And then it feels like the butterflies get eaten by rats…
(郷愁だと言いたいけど、何かを捨てようと考えるたびに耳鳴りがして、胸がざわざわするんだ。そしてその蝶がネズミに食われるような感覚になって…)

Amy: Okay. I get it.
(わかった、もういいわ。)

The Big Bang Theory Season9 Episode19(The Solder Excursion Diversion)

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シーン解説と心理考察

物を捨てられない不安を、シェルドンが身体感覚として具体的に語るところに、彼の生真面目さが表れています。「胸がざわざわする」という誰もが知る感覚を入り口にしながら、そこから話を理屈っぽく押し進めていくのがシェルドンらしさです。

聞きどころは、彼が butterflies を文字どおりの蝶として受け取り、空想を暴走させていくくだりです。「蝶がネズミに食われ、そのネズミが…」と連鎖が止まらなくなり、エイミーに途中で打ち切られます。比喩であるはずの「お腹の蝶」を、まるで実在の生き物のように扱ってしまう——その一点に、物事を字義どおりにとらえるシェルドンの個性が凝縮されています。緊張を表す定番表現が、彼の手にかかると独特のユーモアへ姿を変えています。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

緊張すると胃のあたりがふわっと浮く、あの感覚を思い出してみましょう。その正体を「お腹の中で蝶が何匹もいっせいに羽ばたいている」と映像に置き換えるのが、このフレーズの覚え方です。本番前のそわそわ=お腹の蝶、とひとつに結びつけておけば、すぐに引き出せます。

シェルドンがこの「蝶」を文字どおりに受け取り、「蝶がネズミに食われる…」と妄想を膨らませていく場面を重ねると、表現とユーモアがセットで記憶に残ります。羽ばたく蝶の落ち着かなさ——それが緊張の正体だと覚えておきましょう。

例文で覚える「get butterflies in one’s stomach」

本番前や大事な場面の直前の、落ち着かない緊張を表すフレーズです。3つの例文で使い方の幅を見ていきましょう。

I always get butterflies in my stomach before a big presentation.
(大事なプレゼンの前は、いつも緊張で落ち着かなくなる。)
仕事の山場を前にした場面です。「毎回そわそわしてしまう」という、誰にでも覚えのある緊張をそのまま言い表せます。

He felt butterflies in his stomach before the job interview.
(彼は面接の前、緊張で落ち着かなかった。)
面接直前の心境を描く場面です。feel を使うと「その感覚を感じている」という体感がより前に出ます。

A: You look nervous. You okay?
B: Yeah, just got butterflies — it’s my first time on stage.
(A:緊張してるみたいだけど、大丈夫?)
(B:うん、ちょっとそわそわしてるだけ。初めての舞台だから。)
本番直前の何気ない会話です。in my stomach を省いて butterflies だけでも、緊張のニュアンスはしっかり伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

have the jitters
(そわそわする/神経質になる)
落ち着かず、そわそわと神経が高ぶる状態を表します。butterflies が「胃のあたりのふわふわ感」という身体の一点に焦点を当てるのに対し、jitters は全身の落ち着かなさを広く指します。

be on edge
(いらいら・ぴりぴりして落ち着かない)
緊張で神経が張り詰めている状態を表す表現です。butterflies のような「期待まじりのドキドキ」よりも、ぴりぴりした張りつめ感が強いのが違いです。

be a bundle of nerves
(緊張で神経が高ぶりきっている)
緊張がかなり高まった状態を、ややおおげさに言い表す表現です。butterflies が軽め〜中程度の落ち着かなさなのに対し、こちらは「神経のかたまり」と表すほどの強い緊張を指します。

Note|なぜ「お腹の蝶」が緊張を表すのか

シェルドンが口にした get butterflies in my stomach は、なぜ「胃の中の蝶」で緊張を表すのでしょうか。

その背景には、緊張したときに実際に体で起きている反応があるとされています。人は強い緊張や不安を感じると、自律神経のはたらきによって体が「戦うか逃げるか」の態勢に切り替わり、消化器官に向かう血流が変化します。この血流の変化が、胃のあたりのむずむず・ふわふわとした独特の感覚を生むと言われています。英語圏では、この捉えどころのない身体感覚を、胃の中で何匹もの蝶が軽やかに羽ばたくさまにたとえ、butterflies in one’s stomach と呼ぶようになりました。理屈で説明しづらい体の反応を、蝶という具体的で繊細なイメージに置き換えたわけです。だからこそこの表現は、単なる「nervous(緊張している)」という状態説明よりも、体で感じるリアルな手触りを伝えてくれます。

シェルドンがこの蝶を実在の生き物のように扱って空想を広げたのも、もとをたどれば、体の感覚を生き物にたとえたこの発想があってこそなのですね。

捉えどころのない緊張に、そっと羽の形を与えた表現と言えます。

まとめ|シェルドンの告白から学ぶ「そわそわ」の一言

get butterflies in one’s stomach は、本番前や大事な場面の直前に、緊張や期待で胃のあたりがそわそわと落ち着かなくなる感覚を表す表現です。ネガティブな不安にも、デート前のような前向きなドキドキにも使える幅があります。

このフレーズが使えるようになると、言葉にしづらい緊張の感覚を、英語でも生き生きと伝えられるようになります。

発表や初めての挑戦を前にした、あのそわそわを言い表したいとき、表現の引き出しに加えてみてください。

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