「do one’s time」の意味と使い方|『BONES』S11E11で学ぶ英会話

「do one's time」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

過去の過ちはきちんと償ったのに、いつまでもそのことで色眼鏡で見られる——そんな理不尽さに、もどかしさを感じたことはありませんか。

そんな場面で出てくる「do one’s time」を、『BONES』シーズン11第11話の中盤、前科を持つ男ドゥショーンが、殺人事件の参考人としてFBIに呼ばれ、過去を語るシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「do one’s time」の意味とニュアンス

do one’s time
意味:刑期を務める/服役する

ここでの time は「自由な時間」ではなく、「刑務所で過ごさなければならない期間=刑期」を指します。do time / do one’s time の形で「服役する」という意味になる、犯罪・司法系の定番口語表現です。

同じ「服役する」でも、serve a sentence(刑に服する)がフォーマルで法律的な響きを持つのに対し、do one’s time はもっとくだけた言い方です。当事者本人が「俺はちゃんと務めた」と語るような、日常会話や口語のトーンによくなじみます。

そして多くの場合、このフレーズには「罪はもう償った」という含みがあります。刑期を務めあげた=社会への借りは返した、だからもう過去のことで責められる筋合いはない——そうした主張とセットで使われることが多いのが特徴です。

【ここがポイント!】

  • time を「自由な時間」ではなく「刑務所の中の時間」と捉えるのが核
  • serve a sentence よりくだけた、当事者目線の口語表現
  • 「罪はもう償った」という含みとセットで使われることが多い一言

『BONES』S11E11のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

前科を持つドゥショーンが、妻の弁護を担当していた弁護士の殺害事件の参考人として呼ばれます。なぜまた自分が疑われるのか、という憤りが言葉ににじむ場面です。

D’Shawn: Look, I did my time. I’m working, taking care of my kids. So why am I here?
(いいか、俺はちゃんと刑期を務めたんだ。働いて、子供の面倒も見てる。なのになんで呼ばれたんだ?)

Aubrey: What can you tell me about Drea Torres?
(ドリア・トレスについて何か知ってることは?)

D’Shawn: Who, the lawyer? Why are we talking about Ms. Torres?
(誰、あの弁護士? なんでトレスさんの話になるんだ?)

Bones Season11 Episode11(The Doom in the Gloom)

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シーン解説と心理考察

ドゥショーンの「俺はちゃんと刑期を務めた」という言葉には、強い自負と抗議がこもっています。過去の罪は清算済みであり、今は真面目に働いて子育てもしている——それなのに、前科があるというだけでまた疑われる。その理不尽さへの怒りが、did my time という過去形に凝縮されています。

「前科者だから今回も犯人に違いない」という偏見に対し、ドゥショーンは「刑期を務めた=償いは終えた」という事実を盾に、自分の尊厳を守ろうとしています。do one’s time が単なる事実描写ではなく、「もう自由の身として正しく生きている」という主張の重みを帯びる場面と言えます。

短いやり取りの中に、社会復帰した人が向き合わざるを得ない壁が見て取れる、印象的なシーンです。

『BONES』流・覚え方のコツ

このフレーズは、鉄格子の中でカレンダーに×印をつけながら日数を数えていく囚人の姿で覚えるのがおすすめです。一日また一日と「服役の時間をこなしていく(do)」——その地道な動作のイメージが、do と time の結びつきを定着させてくれます。

劇中のドゥショーンが「俺は time を do した(=務めあげた)」と胸を張る姿を思い浮かべると、過去形 did my time の使い方も自然に頭に入ります。あわせて、英語圏でよく知られる do the crime, do the time(罪を犯せば刑期を務める)という韻を踏んだ言い回しとセットにすると、do+time のペアがぐっと覚えやすくなります。

例文で覚える「do one’s time」

過去の服役を語る場面から、更生後の歩みを紹介する場面まで、幅広く使えるフレーズです。3つの例文で感覚をつかんでみましょう。

He did his time and now he just wants to start over.
(彼は刑期を務めあげて、今はただやり直したいだけなんだ)
更生した人について語る場面です。劇中のドゥショーンと同じく、「服役は終えた」という過去と「今は前を向いている」という現在をつなぐ、典型的な使い方です。

She did time for fraud back in the nineties.
(彼女は90年代に詐欺で服役したことがある)
誰かの経歴を淡々と説明する場面です。one’s を省いた do time の形で、過去の事実だけを客観的に述べるときにも使われます。

A: Isn’t he the guy who went to prison years ago?
B: Yeah, but he did his time and turned his life around.
(A:あの人、何年か前に刑務所に入ってた人じゃない?)
(B:そう、でもちゃんと刑期を務めて、人生を立て直したんだ)
過去を知る相手にフォローを入れる会話例です。did his time が「もう償いは済んでいる」という弁護のニュアンスを担っています。

あわせて覚えたい関連表現

serve a sentence
(刑に服する/判決を執行される)
do one’s time をフォーマルにした言い回しです。ニュースや判決文で使われる硬い表現で、当事者目線でくだけて語る do one’s time とは響きが対照的です。

behind bars
(刑務所に入って/服役中で)
「鉄格子の向こうにいる」という、服役している状態を表す副詞句です。do one’s time のように「期間をこなす」という動作のニュアンスはなく、今まさに収監されている状況を指します。

pay one’s debt to society
(社会への償いをする)
服役を「社会への借りを返す」と比喩的に表す表現です。do one’s time の結果として「償いを終えた」ことを強調したいときに、セットで使われることがあります。

Note|”do the crime, do the time” という韻の文化

do one’s time を覚えるとき、ネイティブの頭にはたいてい、ある韻を踏んだ決まり文句が浮かんでいます。それが do the crime, do the time です。

直訳すれば「罪を犯したのなら、その分の刑期を務めよ」。crime と time が韻を踏むこの言い回しは、「自分のしたことには責任を取れ」という因果応報の教訓を、リズムよく言い表したものです。英語にはこうした韻を使った教訓フレーズ(rhyming phrase)が数多くあり、no pain, no gain(痛みなくして得るものなし)や use it or lose it(使わなければ失う)のように、韻が記憶のフックとして働きます。音がそろっていると口に出しやすく、耳にも残りやすいため、ことわざや標語として定着しやすいのです。

do the crime, do the time もこの仲間で、ドラマや歌、日常の戒めの言葉として広く使われてきました。crime と time の音の重なりが、罪と罰を一本の線で結びつけています。

この韻を知っておくと、do one’s time の time が「刑期」を指す感覚が、理屈ではなく音の響きごと頭に入ってきます。

リズムに乗せて覚えた言葉は、いざというとき自然に口をついて出るものです。

まとめ|ドゥショーンの抗議から学ぶ「償い」の一言

do one’s time は、「刑期を務める/服役する」を表す、当事者目線のくだけた口語表現です。多くの場合、「罪はもう償った」という含みとセットで使われるのが大きな特徴です。

この表現を知っておくと、犯罪ドラマや法廷ものを観るとき、登場人物が背負ってきた過去や、それを語るときの心情まで、より立体的に読み取れるようになります。劇中のドゥショーンのように、たった一言に尊厳や抗議を込められるのも、このフレーズの奥行きです。

司法やドラマの場面で出会ったとき、その重みごと味わえるよう、表現の引き出しに加えてみてください。

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