「turn oneself in」の意味と使い方|『CHUCK』S01E06で学ぶ英会話

「turn oneself in」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

逃げ続けるより、いっそ正直に出向いて事情を話したほうがいい——刑事ドラマやニュースで、そんな「自首」をめぐる場面を目にすること、ありますよね。

そんなときに使える「turn oneself in」を、『CHUCK』シーズン1第6話、お人好しのチャックが、逃亡中の人物ラズロに「自首するのが一番だ」と説得するシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「turn oneself in」の意味とニュアンス

turn oneself in
意味:自首する、(警察などに)出頭する

罪や疑いをかけられた人が、逃げずに自ら警察や当局へ出向いて、身柄を委ねることを表します。turn in には「(あるべき場所の中へ)差し出す・引き渡す」という意味があり、その目的語を oneself(自分自身)にすることで、「自分を引き渡す=自首する」となります。

turn myself in、turn himself in、turn herself in のように、oneself の部分を主語に合わせて変えて使います。注意したいのは、目的語が他人になった turn someone in は「(他人を)通報する・密告する」という、ほぼ正反対の意味になることです。同じ turn in でも、引き渡す相手が自分か他人かで意味が大きく変わります。刑事ドラマやニュースでよく登場する、覚えておくと便利な表現です。

【ここがポイント!】

  • turn in は「(中へ)差し出す・引き渡す」、目的語が oneself で「自首する」になる
  • turn someone in(他人を通報する)とは意味が正反対になるので要注意
  • oneself を主語に合わせて turn myself/himself in と変えて使うのがコツ

『CHUCK』S01E06のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

逃亡を続けるラズロに対し、彼を信じたチャックが「無実だと思っている、だから出頭して自首するのが一番だ」と説得します。当局を頼れば助けてもらえるはず、というお人好しなチャックらしい善意の説得ですが、ラズロの反応はそっけないものです。

Laszlo: Hello, Chuck. What did you tell your handler?
(やあ、チャック。ハンドラーに何を話した?)

Chuck: I told him you were innocent, okay? And I think the best thing for you to do is go and turn yourself in. They can help you.
(君は無実だって伝えたよ。それで、君が一番すべきなのは、出頭して自首することだと思うんだ。彼らが助けてくれる。)

Laszlo: Forget it, Chuck. It doesn’t even matter.
(やめてくれ、チャック。そんなの、どうでもいいことなんだ。)

Chuck Season1 Episode6

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シーン解説と心理考察

「無実だと信じている、だから出頭して自首するのが一番だ」と説くチャックの言葉に、当局は善意の味方で、正直に身を委ねれば助けてもらえるはず、という素朴な信頼が表れています。争いごとを好まず、人を疑いきれないチャックの性格が、turn yourself in という穏当な提案によく表れている場面です。

これに対してラズロは「Forget it(やめてくれ)」とにべもなく応じます。チャックの善意がまるで届かない、このすれ違いが会話の温度を静かに下げています。自首を「助けを求める手段」として勧めるチャックと、それを拒むラズロのあいだに横たわる温度差が、後の展開への伏線として響いています。

『CHUCK』流・覚え方のコツ

turn in の核は「(あるべき場所の)中へ差し出す」イメージです。書類を turn in(提出する)のと同じ「差し出す」動きを、対象が「自分自身(oneself)」になったのが turn oneself in だと捉えると分かりやすくなります。

逃げ回っていた人が、くるりと向きを変えて(turn)、警察という枠の中へ(in)自分の身を差し出す——その一連の動作を映像で思い浮かべてみてください。劇中で、お人好しのチャックが「出頭して自首するのが一番だよ」とラズロに優しく勧める場面と結びつけておくと、turn oneself in が「自首する」を表す瞬間が記憶に残ります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「turn oneself in」

罪や疑いを認めて、自ら出頭することを表す表現です。場面を変えて三つの使い方を見てみましょう。

After days on the run, he finally decided to turn himself in.
(数日間の逃亡の末、彼はついに自首することを決めた。)
事件の顛末を語る場面です。on the run(逃亡中)とセットで使うと、「逃げた末に出頭した」という流れが伝わりやすくなります。

The lawyer advised her client to turn herself in before the police came.
(弁護士は依頼人に、警察が来る前に自首するよう助言した。)
法的な場面を説明する状況です。turn herself in のように、oneself の部分が主語に合わせて変化する点が確認できます。

A: I heard the suspect is still missing.
B: Actually, he turned himself in this morning.
(A:容疑者はまだ見つかっていないらしいね。)
(B:それが、今朝自首したんだよ。)
事件の続報を伝える会話です。turn himself in で「自ら出頭した」という展開を、簡潔に共有できます。

あわせて覚えたい関連表現

turn someone in
((他人を)通報する、密告する、突き出す)
目的語が他人なら「通報する」、oneself なら「自首する」になります。同じ turn in でも、引き渡すのが自分か他人かで意味が正反対になる、対の表現です。

give oneself up
(投降する、(逃亡をやめて)身柄を委ねる)
give oneself up は「抵抗や逃亡をやめて降参する」ニュアンスで、銃を構えた相手への投降にも使えます。turn oneself in は「警察・当局に出頭する」事務的な含みが強い点が違います。

come forward
(名乗り出る、申し出る)
come forward は容疑者に限らず、証人や情報提供者が自ら名乗り出る幅広い場面で使えます。turn oneself in が基本的に「罪や疑いを認めて出頭する」場面に限られるのとは、対象の広さが異なります。

Note|turn oneself in / give oneself up / come forward の違い

「自ら出向く」ことを表す英語には、turn oneself in のほかにもいくつか表現があります。それぞれ、どんな場面で使うのでしょうか。

鍵になるのは、何のために・どんな状況で出向くのかという違いです。turn oneself in は、罪や疑いをかけられた人が警察・当局に出頭する「自首」を指し、事務的で落ち着いた響きがあります。一方 give oneself up は「抵抗・逃亡をやめて降参する」ことに重点があり、立てこもり犯が武器を捨てて出てくるような、緊迫した投降の場面にもなじみます。そして come forward は、容疑者に限らず、事件の証人や情報提供者が「自分が知っている」と名乗り出る、より広い場面で使われます。たとえば、目撃者が警察に come forward する、というように、必ずしも罪を認める文脈とは限りません。三つを並べてみると、turn oneself in は「自首」、give oneself up は「投降」、come forward は「名乗り出る」と、日本語の訳語の違いがそのまま場面の違いに対応していることが見えてきます。

劇中でチャックがラズロに勧めたのは、まさに turn yourself in、つまり当局に出頭する「自首」でした。投降を迫るのでも、証言を促すのでもなく、穏やかに出頭を勧めるところに、チャックの善意がにじんでいます。

似た表現を場面で区別できると、語感の解像度がぐっと上がります。

まとめ|チャックの説得から学ぶ、「自首」の一言

turn oneself in は、罪や疑いを認めて、自ら警察・当局に出頭することを表す表現です。turn in の「(中へ)差し出す」という核に、oneself(自分自身)を組み合わせて成り立っています。

逃亡の末に出頭する場面でも、弁護士が自首を勧める場面でも、「自ら出頭する」という行為をひとことで示せます。turn someone in(他人を通報する)との意味の反転や、give oneself up・come forward との場面の違いまで押さえると、使い分けの幅が広がります。

ニュースや刑事ドラマで出会う一言として、表現の引き出しに加えてみてください。

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