「deep pockets」の意味と使い方|『CHUCK/チャック』S04E01で学ぶ英会話

「deep pockets」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

大きな買い物や交渉の場で、「こちらには潤沢な資金がある」と相手に伝えたい——そんな場面を思い浮かべたこと、ありませんか。

その「尽きない財布」を運ぶ「deep pockets」、つまり潤沢な資金力という意味の表現を、『CHUCK/チャック』シーズン4第1話の中盤、チャックが武器商人の組織に偽の電話でハッタリをかけるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「deep pockets」の意味とニュアンス

deep pockets
意味:潤沢な資金力、豊富な財力、(資金を出せる)金づる

deep pockets は、個人や組織が「豊富な資金を持っている」ことを表す口語表現です。直訳すると「深いポケット」ですが、いくら手を入れてもお金が尽きない、底の深い財布のイメージから、「いくらでも出せる財力」という意味になります。

使われ方はいくつかあります。have deep pockets で「資金力がある」、a company with deep pockets で「財力のある会社」のように、投資家・スポンサー・大企業など「お金を出せる存在」を語るときによく登場します。

ニュアンスとしては、単に「お金持ち」というより、「必要なときに大きな額を投じられる支払い能力」に重心があります。ビジネスや訴訟、投資の文脈で、「あの相手はうしろに潤沢な資金がついている」という含みで使われることも多い表現です。

【ここがポイント!】

  • 核は「いくら取り出しても尽きない、底の深い財布」のイメージ
  • 単なる金持ちより「大きな額を投じられる支払い能力」に重心
  • 投資家・スポンサー・大企業など、資金を出せる存在を語る場面で使う

『CHUCK/チャック』S04E01のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

母の手がかりを追うチャックは、武器商人ヴォルコフの組織につながる電話で、架空の組織「ニュー・リング」の人間になりすまします。相手の信用を得ようと、資金力を匂わせてハッタリをかける場面です。

Voice: Then you have to come to Volkoff Industries in Moscow.
(それなら、モスクワのヴォルコフ・インダストリーズまで来てもらう必要がある。)

Chuck: Moscow, Russia. Not a problem. The New Ring has very deep pockets. We have a jet on standby.
(ロシアのモスクワか。問題ない。ニュー・リングは資金力が潤沢でね。ジェット機も待機させてある。)

Chuck Season4 Episode1(Chuck Versus the Anniversary)

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シーン解説と心理考察

正体を隠したチャックが、いかにも大物組織の幹部らしく振る舞おうと、deep pockets という言葉で資金力を匂わせる場面です。

面白いのは、実際のチャックがこのとき多額の借金を抱えている点です。「潤沢な資金」とは正反対の懐事情なのに、電話の向こうには堂々と「うちには金がある」と言ってのける——その落差が、コミカルな緊張を生んでいます。deep pockets や on standby といった、いかにもやり手の口ぶりを並べることで、必死に大物を演じようとするチャックの空回りが伝わってきます。

ハッタリの言葉として deep pockets が選ばれているのは、それが「相手を信用させる」ために最も効く一言だからだと言えます。

『CHUCK/チャック』流・覚え方のコツ

コートのポケットに手を入れて、いくら探っても底に届かない——そんな「果てしなく深いポケット」を思い浮かべてみてください。手を入れるたびにお金が出てくる、尽きることのない財布。その絵が、そのまま「潤沢な資金力」という意味になります。

劇中では、借金まみれのチャックが、相手を信用させようと「ニュー・リングは deep pockets だ」とハッタリをかけていました。本当は空っぽの財布なのに「底なしの深いポケット」を装う——この落差ごと覚えておくと、表現の意味と、それが使われる「資金力を誇示する」場面が、一度に頭に残ります。

例文で覚える「deep pockets」

資金力のある相手やスポンサーを語る場面で使えるこの表現を、3つの場面で見てみましょう。

The startup needs an investor with deep pockets to survive.
(そのスタートアップが生き残るには、資金力のある投資家が必要だ。)
ビジネスの場面です。with deep pockets で「資金力のある〜」と、人や組織を形容する典型的な使い方です。

They can afford the best lawyers because they have deep pockets.
(彼らには潤沢な資金があるから、最高の弁護士を雇える。)
have deep pockets で「資金力がある」と述べた例です。「大きな額を投じられる支払い能力」のニュアンスがよく出ています。

A: How can that small team compete with such an expensive campaign?
B: They’ve got a sponsor with deep pockets behind them.
(A:あんな小さなチームが、どうしてあれだけ金のかかる広告と張り合えるの?)
(B:うしろに資金力のあるスポンサーがついてるんだよ。)
競争の背景を説明する会話です。「うしろに潤沢な資金がついている」という含みが自然に伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

well-funded
(資金が潤沢な、十分な資金のある)
形容詞で、「すでに十分な資金が確保されている」状態を表します。deep pockets が「いくらでも出せる財力」という支払い能力に重心があるのに対し、well-funded は「資金繰りが整っている」点を表す、ややフォーマルな語です。

loaded
(大金持ちの、金がうなるほどある)
くだけたスラングで、「個人が裕福である」ことを強調します。deep pockets が組織やスポンサーの「資金力」にも使えるのに対し、loaded はもっぱら「人がリッチだ」という意味で使われます。

bankroll someone
(〜に資金を提供する、出資する)
動詞で、「お金を出して支える」行為そのものを指します。deep pockets が「資金力という状態」を表すのに対し、bankroll は「実際に出資する」という動作に焦点があります。

Note|なぜ「深いポケット」が「資金力」を表すのか

deep pockets を初めて見ると、「深いポケット」がどうして「資金力」になるのか、不思議に感じるかもしれません。その答えは、ポケットという「お金をしまう場所」のイメージにあります。

かつて財布やポケットは、文字どおりお金を入れて持ち歩く場所でした。そこから英語では、ポケットそのものが「その人の財力」を表すようになっていきます。浅いポケットならすぐに底をつき、深いポケットなら手を入れても入れてもお金が出てくる——この「底の深さ」が、そのまま「使えるお金の量」の比喩になったわけです。だから deep pockets は「いくら取り出しても尽きない財力」を意味します。反対に、out of pocket(自腹を切って・持ち出しで)や pick someone’s pocket(スリを働く)など、ポケットをお金に結びつける言い回しは英語に数多くあります。

興味深いのは、英語がお金を「身体に身につけた容器」になぞらえて語る傾向を持っていることです。日本語の「ふところが深い」「財布のひもが固い」も同じく身体や持ち物にお金を重ねますが、英語の deep pockets は「容器の深さ=尽きなさ」に焦点を当てる点に特徴があります。劇中でチャックが、相手を信用させるためにこの言葉を選んだのも、deep pockets が「底なしの支払い能力」という、交渉相手に最も効く印象を一言で運べるからだと言えます。

ポケットの深さがそのまま財力になる——その発想をつかむと、この表現が「お金持ち」以上の「投じられる資金力」を指す理由が、腑に落ちてきます。

まとめ|チャックのハッタリに学ぶ「資金力」の一言

deep pockets は、個人や組織が豊富な資金を持ち、大きな額を投じられることを表す表現です。「底の深い、尽きない財布」のイメージから生まれており、投資家やスポンサー、大企業の財力を語るときによく使われます。

この一言を知っておくと、単なる「お金持ち」とは一味違う、「必要なときに大金を出せる支払い能力」を言い表せるようになります。have deep pockets や with deep pockets の形で、人や組織を形容できることも、あわせて押さえておくと便利です。

借金まみれなのに堂々と「資金は潤沢だ」と言ってのける、チャックのハッタリの一幕とセットで、この「資金力」の一言を、あなたの英語の引き出しに加えてみてください。

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