「make or break」の意味と使い方|『CHUCK/チャック』S04E02で学ぶ英会話

「make or break」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

大事なプレゼン、合否のかかった試験、関係を決める一度きりのデート——「これで全部が決まるかもしれない」という、ひりひりした場面に立ったこと、ありませんか。

その「成否を左右する」を運ぶ「make or break」、つまり運命を決定づける・生かすも殺すもという意味の表現を、『CHUCK/チャック』シーズン4第2話の後半、自宅でチャックが恋人サラとの関係を語るシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「make or break」の意味とニュアンス

make or break
意味:成否を左右する、運命を決定づける、生かすも殺すも

make or break は、make(成功させる)と break(失敗させる・壊す)という正反対の動詞を対にして、「ある一つの要素が、成否や運命を決定的に左右する」ことを表す表現です。たった一つの出来事が、成功と破綻のどちらにも振り切れる——そんな分かれ目を一息で言い表します。

ハイフンでつないで make-or-break とすれば、形容詞として使えます。a make-or-break moment(正念場)、a make-or-break decision(命運を分ける決断)のように、名詞を前から修飾する形が定番です。

ビジネスの商談、試験の合否、関係の正念場など、「ここが分かれ目」という決定的な局面で幅広く使われます。make と break という対極の二語を並べることで、結果がどちらにも転びうる緊張感が、リズムよく伝わってきます。

【ここがポイント!】

  • 核は make(成功)と break(破綻)の対比。一つの要素が運命を分ける
  • make-or-break とつなげば「正念場の〜」と形容詞で使える
  • 商談・試験・関係など、「ここが分かれ目」の決定的局面で活躍

『CHUCK/チャック』S04E02のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

新居でなかなか荷ほどきをしないサラを気にしていたチャックは、彼女の生き方を受け止めようと語りかけます。「ドレス一着で僕らの関係はどうにもならない」——その言葉が、皮肉にも事件の突破口への気づきを呼び込みます。

Chuck: But I love you because we’re different. And one dress is not going to make or break us.
(でも、僕らは違うからこそ愛してるんだ。それに、ドレス一着で僕らがどうにかなったりしないさ。)

Sarah: One dress.
(ドレス一着……。)

Chuck: Sofia unpacked everything except for that one sequin dress.
(ソフィアは、あのスパンコールのドレス一着だけ、荷ほどきしなかった。)

Chuck Season4 Episode2(Chuck Versus the Suitcase)

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シーン解説と心理考察

make or break を「些細なことで関係は壊れない」という愛情表現に使うところに、チャックの誠実さがにじみます。「ドレス一着で僕らの運命は決まらない」と言い切ることで、彼はサラの荷ほどき問題を、二人の関係を脅かすものではないと包み込んでいます。

巧みなのは、この「一着のドレス」という言葉が、その直後に任務の核心への気づきを呼び込む点です。私生活で口にした make or break のたとえが、容疑者ソフィアが一着だけ残したドレス——スマートチップが隠された決定的な手がかり——へと一瞬でつながっていく。私生活と任務が一つのフレーズで結ばれる構成は、いかにも本作らしい見どころです。愛情の言葉が、そのまま事件を make or break しかねない鍵へと転じる瞬間になっています。

『CHUCK/チャック』流・覚え方のコツ

天秤を思い浮かべてください。片方の皿に「make(成功)」、もう片方に「break(破綻)」が乗っていて、たった一つの小さなおもりが、どちらかへぐらりと傾ける——その絵が make or break の核です。ほんの一つの要素が、成功と失敗のどちらにも振り切れる分かれ目になる、というイメージです。

劇中では、チャックが「ドレス一着で僕らは make or break しない(関係は壊れない)」と言った直後、まさにその「一着のドレス」が事件の鍵だと気づきます。あの「些細な一つが運命を分ける」という皮肉ごと覚えておくと、make と break が対になって「成否を決める」という意味が、記憶に残ります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「make or break」

ビジネスから人間関係まで使えるこの表現を、3つの場面で見てみましょう。

This presentation could make or break the deal.
(このプレゼンが、契約の成否を左右しかねない。)
重要な商談を前にした場面です。「ここが分かれ目」という、この表現の最も典型的な使い方です。

This is a make-or-break moment for the team.
(これはチームにとっての正念場だ。)
ハイフンでつないだ形容詞 make-or-break の例です。moment や decision を修飾して「命運を分ける〜」と表せます。

A: I’m so nervous about tomorrow’s interview.
B: Take a breath — one interview won’t make or break your whole career.
(A:明日の面接、緊張しすぎてどうにかなりそう。)
(B:ひと息ついて。面接一つで、キャリアのすべてが決まるわけじゃないから。)
不安な相手を落ち着かせる会話です。劇中のチャックのように、否定形で「それだけで運命は決まらない」と励ますニュアンスが出ています。

あわせて覚えたい関連表現

sink or swim
(いちかばちか、自力で生き残るか沈むか)
sink or swim は「助けなしで、自力でやるしかない」状況を指します。make or break は「ある要素が成否を決める」決定要因に焦点があり、当事者の自助努力までは含意しない点で異なります。

hit or miss
(当たり外れがある、運任せ)
hit or miss は「うまくいくこともあれば、いかないこともある」という不安定さを表します。make or break は「一つの要素が決定的に運命を分ける」という重さがある点で、結果の重みが違います。

a turning point
(転機、分岐点)
a turning point は「流れが変わる地点」を中立的に指します。make or break は「成功か失敗か」という両極の結果と、その決定性を強調する点に特徴があります。

Note|対義語ペアで「決定的瞬間」を語る英語

make or break を覚えると、英語が「正反対の二語を or でつなぐ」言い回しを好むことに気づきます。make(成功)と break(破綻)という対極を並べ、「どちらに転ぶか分からない決定的な局面」を一息で表す——この発想は、英語の慣用句に広く見られます。

たとえば sink or swim(沈むか泳ぐか=自力で生き残るしかない)、hit or miss(当たるか外れるか=運任せ)、win or lose(勝つか負けるか)、do or die(やるか死ぬか=決死の覚悟)。どれも、結果が両極に振れる緊張感を、対義語のペアでリズムよく言い表しています。二択を or でつなぐこの形は、口に乗せたときのテンポがよく、「中間はない、どちらかだ」という切迫感を一瞬で伝えます。make or break が、ビジネスの商談から人生の岐路まで幅広く使われるのも、この「二択の緊張」を凝縮できるからです。劇中のチャックが「ドレス一着で make or break しない」と言ったのも、成功と破綻という両極を持ち出して、「そんな極端なことにはならない」と打ち消す言い方でした。

対義語ペアで決定的瞬間を語るこの感覚をつかむと、英語の慣用句がぐっと立体的に見えてきます。

まとめ|チャックの一言に学ぶ「成否を左右する」の伝え方

make or break は、make(成功)と break(破綻)を対にして、「ある一つの要素が成否や運命を決定的に左右する」ことを表す表現です。make-or-break とつなげば、正念場を指す形容詞としても使えます。

この一言を知っておくと、商談や試験、関係の岐路といった「ここが分かれ目」という局面を、英語らしい緊張感とともに言い表せるようになります。否定形にすれば、劇中のチャックのように「それだけで運命は決まらない」と相手を励ますこともできます。

愛情の言葉が、そのまま事件の鍵へと転じていく——チャックのあの一言が持つ二重の意味とセットで、この「成否を左右する」の表現を、あなたの英語の引き出しに加えてみてください。

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