「cook something up」の意味と使い方|『CHUCK』S04E18で学ぶ英会話

「cook something up」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

とっさに言い訳を求められて、その場でなんとか話をこしらえた——けれど相手には見抜かれていた。そんな気まずい瞬間を経験したこと、ありませんか。

そんな場面で使える「cook something up」は、言い訳や計画などをその場ででっち上げる、という英語表現です。『CHUCK』シーズン4第18話の中盤、ケイシーの動向を探ろうとチャックがモーガンの部屋を訪ね、その苦しい言い訳を即座に見抜くシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「cook something up」の意味とニュアンス

cook something up
意味:(言い訳・話・計画などを)でっち上げる、急ごしらえする

cook something up は、料理を「こしらえる」という cook の意味から転じて、話・言い訳・計画などをその場で作り上げることを表します。cook up a story(作り話をでっち上げる)、cook up a plan(計画を練り上げる)、cook up an excuse(言い訳をこしらえる)のように、目的語を挟んで使うのが典型です。

ニュアンスとしては、「即席で・その場しのぎで・やや怪しげに」こしらえた、という含みを伴うことが多い表現です。料理を手早く仕上げるイメージが下敷きにあるため、じっくり準備したというよりは、とっさに手を動かして形にした、という軽さや怪しさが漂います。悪だくみめいた計画にも、苦しまぎれの言い訳にも使える、少しくだけた口語表現です。

【ここがポイント!】

  • 核心は「料理をこしらえる」——話や言い訳を手早く作り上げるイメージが土台
  • 「即席で・その場しのぎで」という軽さや怪しさがにじむのが持ち味
  • cook up a story / an excuse / a plan と目的語を挟んで使うのが定番の形

『CHUCK』S04E18のシーンで見てみよう

「その場でこしらえる」というこの言葉が、まさに苦しい言い訳を見抜く場面で登場します。ケイシーの秘密を守ろうとするモーガンが、部屋に入れたくない一心で咄嗟の言い訳を口にします。それを聞いたチャックが、すかさず切り返します。

Morgan: You know what? I do mind because, uh, I just waxed my floors.
Chuck: Really? Cooked that one up on the spot, did you?
(実はダメなんだ、その…今ちょうど床にワックスかけたばっかりで)
(へえ? それ、今その場ででっち上げた?)

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シーン解説と心理考察

モーガンの「床にワックスをかけたばかり」という言い訳は、いかにも急ごしらえで、聞いた瞬間に嘘だとわかる類のものです。チャックが返す「Cooked that one up on the spot」には、その場しのぎ感を的確に言い当てる鋭さがあります。cook up と on the spot(その場で)が組み合わさることで、「今まさに、思いつきでこしらえたね」という指摘が一段とくっきりするのが見どころです。

長年の親友であるチャックだからこそ、モーガンの咄嗟の作り話をひと目で見抜けるという関係性も、この短いやりとりに表れています。責め立てるでも問い詰めるでもなく、「でっち上げたね」と軽く突く口調に、二人の気の置けなさが伝わってきます。cook up という言葉が持つ「即席のこしらえもの」というニュアンスが、シーンの軽妙さと見事に噛み合っていると言えます。

『CHUCK』流・覚え方のコツ

cook something up を覚えるときは、冷蔵庫にある物をとっさに集めて、手早く一皿をこしらえるコックの手つきを思い浮かべてみてください。じっくり仕込んだ料理ではなく、間に合わせでパパッと作り上げる——その「即席でこしらえる」動作が、そのまま「話や言い訳をでっち上げる」イメージに重なります。

このシーンのモーガンのように、追い詰められてとっさに言い訳を「調理」してしまう場面を思い浮かべると、記憶に残りやすくなります。on the spot(その場で)とセットにして、「今この場で一皿こしらえた」という映像で覚えておくと、実際の会話でも自然に口をついて出てくるようになります。

例文で覚える「cook something up」

でっち上げや急ごしらえを表す cook something up は、言い訳から計画まで幅広く使えます。少し怪しげなニュアンスも含めて、例文で見てみましょう。

He cooked up a wild excuse for being late again.
(彼はまた遅刻の言い訳を苦しまぎれにでっち上げた。)
苦しい言い訳をとっさに作った場面です。cook up an excuse の形で、その場しのぎの作り話というニュアンスが出ています。

The two of them cooked up a plan to surprise their mom on her birthday.
(二人は母親の誕生日をサプライズで祝う計画を練り上げた。)
こちらは悪だくみではなく、前向きな計画づくりの例です。cook up a plan で「あれこれ考えて計画をこしらえる」という意味になります。

A: How did you explain the broken vase to your parents?
B: I cooked up some story about the cat knocking it over.
(A:割れた花瓶のこと、親にどう説明したの?)
(B:猫が倒したっていう作り話をでっち上げたよ。)
その場しのぎの言い訳を用意した会話です。cook up some story で「適当な作り話をこしらえる」という、やや怪しげなニュアンスがよく表れています。

あわせて覚えたい関連表現

make up
(作り上げる、でっち上げる)
話や言い訳を作るという点では cook up と近い表現ですが、make up は中立的で幅広く使えるのに対し、cook up は「手早く・やや怪しげに」というニュアンスが強い点で異なります。

whip up
(手早く作り上げる)
もともと料理を素早く仕上げる意味で、cook up と同じ料理由来の表現の仲間です。ただし whip up は「手際よくサッと作る」という手早さに重心があり、怪しさの含みは薄めです。

on the spot
(その場で、即座に)
cook up とよく一緒に使われる表現で、「今この瞬間に」という即興性を強調します。シーンのように cook up … on the spot と組み合わせると、でっち上げ感が一段と際立ちます。

Note|「料理する」cook が「こしらえる」に広がる感覚

cook something up の面白さは、「料理する」という日常動作が、なぜ「話をこしらえる」という比喩に広がったのか、という点にあります。同じ「作る」でも、cook up・make up・whip up はそれぞれ違う手触りを持っています。

cook という語は、材料に火や手を加えて、別の形に変えていく行為を指します。この「手を加えて別物に仕立てる」という核が、そのまま「事実ではないものを、それらしい話に仕立てる」という比喩へとつながりました。だからこそ cook up には、単なる make up(作る)にはない「あれこれ手を加えてこしらえた」感が漂います。一方 whip up は、卵やクリームを泡立てる(whip)動作が語源で、「手早くサッと仕上げる」という素早さが前面に出ます。同じ料理由来でも、cook up が「手をかけてこしらえる」なら、whip up は「パッと仕上げる」——この微妙な温度差が、両者の使い分けを生んでいます。英語には料理に由来する比喩が数多くあり、cook up もその一つとして、日常会話に自然と溶け込んでいます。

この背景を踏まえると、シーンのモーガンの言い訳が「cook up」と表現されたのも納得がいきます。とっさに材料を集めて一皿をこしらえるように、彼は間に合わせの言い訳を「調理」してみせたのです。

料理する手つきが、言葉を仕立てる手つきに重なる。そんな表現です。

まとめ|とっさの一皿としての言い訳

cook something up は、料理をこしらえる cook のイメージから生まれた、「言い訳や計画をでっち上げる・急ごしらえする」を表す英語表現です。「即席で・その場しのぎで・やや怪しげに」というニュアンスを帯び、苦しい言い訳から前向きな計画づくりまで、幅広い場面で使えます。

この表現を知っておくと、「とっさにこしらえた感」まで含めて相手のふるまいを言い表せるようになります。冷蔵庫の中の物で一皿を作るコックの手つきを思い浮かべながら、on the spot などとも組み合わせて、あなたの会話のレパートリーに加えてみてください。

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