「draw straws」の意味と使い方|『CHUCK』S05E02で学ぶ英会話

「draw straws」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

誰もやりたがらない役目を、角が立たないように公平に決めたい——そんなとき、じゃんけんやくじ引きに頼りたくなること、ありませんか。

そんな場面にぴったりの「draw straws」を、スパイコメディ『CHUCK』シーズン5第2話の前半、依頼人が送りつけてきた不気味な箱を前に、チャックが軽口を叩くシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「draw straws」の意味とニュアンス

draw straws
意味:くじ引きで決める(特に、嫌な役・貧乏くじを引く役を決める)

長さの違う藁(straw)を、どれが短いかわからないように握って差し出し、みんなに一本ずつ引かせる——いちばん短い藁を引いた人が損な役を担う、という古典的なくじ引きに由来する表現です。そこから、draw straws は「公平に(=運任せで)役割を決める」ことを表します。とりわけ、誰もやりたがらない仕事を決める場面でよく使われます。draw the short straw なら「貧乏くじを引く・損な役回りになる」という意味になります。人の意志ではなく運に委ねることで、角を立てずに決められるのがこの方法の妙です。

【ここがポイント!】

  • 核は「長さの違う藁を引かせ、短い藁の人が損な役を担う」くじ引き
  • 誰もやりたがらない役を「公平に=運任せで」決める場面で使う
  • draw the short straw なら「貧乏くじを引く」の意味になるのがコツ

『CHUCK』S05E02のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

依頼人スナイダーが、「弟が誘拐された証拠だ」として、不気味な箱をチームに送りつけてきます。中身がろくなものでないと薄々わかるだけに、誰も箱に触れたがりません。張り詰めた空気を、チャックが持ち前の軽口でほぐそうとする場面です。

Casey: Why should we believe these people actually took your brother?
(なぜあんたの弟が本当にさらわれたと信じられる?)

Chuck: We gonna draw straws to see who opens that thing?
(あれを誰が開けるか、くじ引きで決める?)

Chuck Season5 Episode2 (Chuck Versus the Bearded Bandit)

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シーン解説と心理考察

中身の想像がつく不気味な箱を前に、チーム全員がしり込みしている空気が表れています。チャックの「くじ引きで開ける人決める?」という一言は、押し付け合いの緊張を、冗談めかしてやわらげようとするものです。draw straws という言い回しが、「誰もやりたくない役を運任せで決めよう」という状況にぴたりとはまっています。恐怖の中でもとっさに軽口が飛び出すあたりに、腕っぷしより機転で切り抜けるチャックらしさがにじむ場面です。

『CHUCK』流・覚え方のコツ

draw straws は、数本の藁を、長さがわからないように握って差し出す人がいる——その光景を思い浮かべると覚えやすい表現です。みんなが恐る恐る一本ずつ引き、いちばん短い藁(short straw)を引いた人が、誰もやりたくない役を引き受けます。チャックが不気味な箱を前に「くじ引きで開ける人決める?」と提案するこの場面に、藁を引く手を重ねてみましょう。「引いた藁の短さ=貧乏くじ」という絵が結びつけば、単なる「くじ引き」ではなく、「嫌な役を運任せで押し付け合う」というニュアンスまで一緒に体に残ります。

例文で覚える「draw straws」

draw straws は、嫌な役や順番を「運任せで公平に決める」場面で使えます。時制や形を変えた3つの例文で見ていきましょう。

Nobody wanted the night shift, so we drew straws.
(誰も夜勤をやりたがらなかったから、くじ引きにした。)
不人気な役割を決める、もっとも典型的な場面です。「誰もやりたがらない」文脈にはまります。

I guess I drew the short straw—I’m on cleanup duty again.
(どうやら貧乏くじを引いたみたい。また片付け当番だ。)
draw the short straw の形です。「損な役回りになった」と嘆く場面で自然に使えます。

A: Someone has to tell the boss the bad news.
B: Let’s just draw straws instead of arguing about it.
(A:誰かがボスに悪い知らせを伝えなきゃ。)
(B:言い争うより、くじ引きで決めようよ。)
もめごとを公平に収める会話です。「運に委ねて角を立てない」という提案として使えます。

あわせて覚えたい関連表現

draw the short straw
(貧乏くじを引く、損な役回りになる)
draw straws が「くじ引きをする」という行為全体を指すのに対し、こちらは「その結果、損な役を引き当てた」という個人の結果に焦点があります。

flip a coin
(コインを投げて決める)
同じ「運任せで決める」でも、二択の決着に使います。draw straws は3人以上で「嫌な役を1人選ぶ」場面になじむ点が違います。

pick the short end of the stick
(損な役回りをつかまされる)
結果として「不公平に損をした」という含みがあります。draw straws の「公平なくじ」とは違い、こちらは「割を食った」という不満のニュアンスを帯びます。

Note|藁のくじ引きと「short straw」の文化

draw straws が「くじ引きで決める」を意味するのは、少し不思議に思えるかもしれません。その鍵は、藁(straw)を使った古いくじ引きの習わしにあります。

昔から、何かを公平に決めたいとき、人は長さの違う藁を握って差し出し、みんなに一本ずつ引かせるという方法をとってきたとされています。握った手からは、どの藁が長くてどれが短いかは見えません。だからこそ、そこに人の意志が入り込む余地はなく、結果は純粋に「運」に委ねられます。そして、いちばん短い藁——short straw——を引いた人が、誰もやりたがらない役目を担う、という取り決めでした。この習わしから、draw straws が「くじ引きで役を決める」、draw the short straw が「貧乏くじを引く・損な役回りになる」を表すようになったと考えられています。藁が使われたのは、どこの家にも身近にあり、手早く長さを変えられる素材だったからでしょう。同じ発想は、マッチ棒や折った紙、細い棒を使うくじ引きにも受け継がれています。

面白いのは、この方法が「運任せ」であるがゆえに「公平」とされる点です。実力でも立場でもなく、ただ運で決まるからこそ、負けた人も納得しやすい。draw straws という表現の背後には、「角を立てずに嫌な役を割り振る」という、人づきあいの知恵が畳み込まれているわけです。

劇中でチャックが「くじ引きで開ける人決める?」と口にしたのも、まさにこの知恵に乗った一言でした。もっとも、誰もその藁を引きたがらなかったのは言うまでもありません。

短い藁一本に、公平さと貧乏くじの両方が宿っているのですね。

まとめ|チャックの軽口から学ぶ「くじ引き」の一言

draw straws は、長さの違う藁を引かせて短い藁の人が損な役を担う、という古いくじ引きから、「くじ引きで(特に嫌な役を)決める」を表す表現でした。draw the short straw なら「貧乏くじを引く」となり、行為か結果かで使い分けられます。

当番決めでも、誰もやりたがらない仕事の割り振りでも、「運任せで角を立てずに決める」場面で、この一言は重宝します。

不気味な箱を前にチャックが放ったこの表現を、あなたの表現の引き出しに加えてみてください。

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