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まだ人に明かせない大切なことを、時が来るまで胸のうちにしまっておく——そんな「今はまだ秘密」を抱えた経験は、誰にでもあるはずです。
そんなときにぴったりの「keep something under wraps」を、スパイコメディ『CHUCK』シーズン5第2話の前半、力に舞い上がる相棒モーガンを、チャックがなだめるシーンから、一緒に見ていきましょう。
「keep something under wraps」の意味とニュアンス
keep something under wraps
意味:(情報・計画などを)秘密にしておく、伏せておく
wraps は「包み・覆い」を指します。何かを布や覆いの下に置いて見えなくする——そのイメージから、情報や計画を「まだ表に出さない」ことを表すようになりました。keep A under wraps の形で「Aを伏せておく」となります。完成前のプロジェクト、発表前の新製品、まだ言えないサプライズなど、「今は明かせないが、時期が来れば表に出す」ものを伏せておく文脈でよく登場します。単に secret(秘密)と言うより、「一時的に覆っておく」という時間的な含みがにじむのが特徴です。
【ここがポイント!】
- 核は「覆い(wraps)の下に置いて見えなくする」というイメージ
- 「今はまだ・時期が来れば明かす」という一時的な伏せ方の含みが強い
- keep A under wraps で「Aを伏せておく」と覚えるのがコツ
『CHUCK』S05E02のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
歩くCIAデータベースであるインターセクトを手にして、モーガンはすっかり舞い上がっています。力を人に見せびらかしたがる彼を、チャックはハンドラー(指導役)として引き受けつつ、「今はまだ隠しておこう」と諭します。友であり指導者でもある立場から、期待と抑制を同時に伝える場面です。
Chuck: I was wondering what you thought about me maybe being your handler?
(その、僕が君のハンドラーになるってのはどう思う?)Morgan: Yeah.
(いいね)Chuck: Great. And on missions, you can still show off your… zooms. But for now, we really got to keep the Intersect under wraps and focus on the store.
(よかった。任務では、その、ズームを披露していい。でも今は、インターセクトは伏せておいて、店に集中しなきゃ)Chuck Season5 Episode2 (Chuck Versus the Bearded Bandit)
シーン解説と心理考察
力を得て高揚するモーガンと、それを気づかうチャックの温度差が、このやり取りに表れています。チャックは「披露していい、でも今は伏せて」と、モーガンの気持ちを認めつつブレーキをかけます。keep the Intersect under wraps という言い回しが、「明かしたいけれど、今はまだ覆っておくべきだ」というジレンマをそのまま映し出しています。かつて自分もインターセクトを持て余した経験があるからこそ、チャックはモーガンの浮かれ方も危うさも理解している。指導する側に回った彼の、静かな成長がにじむ場面です。
『CHUCK』流・覚え方のコツ
keep something under wraps は、まだ公開したくない大切なものに、すっぽりと布(wraps)をかぶせて隠しておく——その光景を思い浮かべると覚えやすい表現です。発表前の新車が、幕をかけられて会場の隅に置かれているように、under wraps は「覆いの下=まだ表に出さない状態」を指します。チャックが、インターセクトという最大の秘密兵器について「今は伏せておこう」とモーガンに言い聞かせるこの場面に、輝かしい能力に布をかけて隠すイメージを重ねてみましょう。「明かしたいけど、今は覆っておく」という under wraps の緊張感まで、体に残ります。
例文で覚える「keep something under wraps」
keep something under wraps は、発表前の情報や計画を「今は伏せておく」場面で幅広く使えます。3つの例文で見ていきましょう。
The company kept the new product under wraps until the launch.
(その会社は発売まで新製品を秘密にしていた。)
発表前の情報管理の場面です。「時期が来るまで覆っておく」という典型的な使い方になります。
Let’s keep this under wraps until everything is confirmed.
(すべて確定するまで、これは伏せておこう。)
未確定の話を口外しないよう頼む場面です。会話でそのまま使える定番の言い回しです。
A: I heard you two are planning something for Mom’s birthday.
B: Shh—keep it under wraps. It’s a surprise.
(A:あなたたち、お母さんの誕生日に何か企ててるんでしょ。)
(B:しーっ、内緒にしといて。サプライズなんだから。)
サプライズを口止めする会話です。身近な「今は言わないで」というニュアンスが自然に出せます。
あわせて覚えたい関連表現
keep something secret
(秘密にしておく)
もっとも中立的な「秘密にする」です。under wraps は「今はまだ・時期が来れば明かす」という一時的な伏せ方の含みが強い点が違います。
keep something on the down-low
(こっそり伏せておく、内密にする)
よりくだけたスラングです。仲間内の「ここだけの話」に近く、under wraps がビジネスの機密管理にも自然に使えるのとは、なじむ場面が異なります。
keep a lid on something
(漏らさず抑えておく)
蓋(lid)で抑えるイメージです。情報が「漏れ出さないよう抑える」動的な含みがあり、under wraps の「覆って隠す」静的な状態とは、力点が少し違います。
Note|wraps(覆い)が「秘密」を意味するまで
keep something under wraps の wraps とは、いったい何の「覆い」なのでしょうか。この一語をたどると、英語が「秘密」を視覚的に捉える発想が見えてきます。
wraps は「包み・覆い」を意味する語で、物を布や紙ですっぽり包んで見えなくすることを指します。まだ人に見せたくないもの、完成していないものに覆いをかけておく——この、ごくありふれた物理的な行為が、そのまま「情報を表に出さず隠しておく」という比喩へと広がったと考えられています。発表前の彫像や新車に幕をかけ、お披露目の瞬間まで正体を伏せておく、という場面を思い浮かべるとわかりやすいでしょう。覆いの下にある間は誰にも中身が見えず、覆いを取り払った瞬間に初めて姿を現す。この「時が来るまで覆っておく」という時間的な感覚こそが、keep something under wraps に「今はまだ秘密、いずれは明かす」という含みを与えています。だからこのフレーズは、単に「隠す」よりも、「お披露目の時を待って伏せておく」というニュアンスを帯びやすいのです。
英語には、秘密や無知を視覚的なイメージで語る表現が数多くあります。under wraps(覆いの下)のほかに、keep a lid on(蓋をする)、in the dark(暗がりに置く)などがその例で、いずれも「見えない=知らせない」という身体感覚を土台にしています。覆い、蓋、暗闇——隠すものは違っても、「見えなくすることで秘密を保つ」という発想は共通しているのですね。
劇中でチャックが keep the Intersect under wraps と言ったのも、輝かしい能力にあえて覆いをかけ、「今はまだ見せる時ではない」と伝える一言でした。
覆いの下で時を待つ——そんな秘密のかたちを、この表現は静かに描き出しています。
まとめ|チャックの助言から学ぶ「伏せておく」の一言
keep something under wraps は、覆い(wraps)の下に置いて見えなくするイメージから、「情報や計画を秘密にしておく・伏せておく」を表す表現でした。単なる secret より、「今はまだ・時期が来れば明かす」という一時的な伏せ方の含みを帯びます。
発表前の新製品でも、まだ言えないサプライズでも、「時が来るまで覆っておく」場面で、この一言はぴたりとはまります。
舞い上がる相棒にチャックが授けたこの表現を、あなたの表現の引き出しに加えてみてください。
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