海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
内緒話を打ち明けられて、「わかった、誰にも言わないよ」と約束した経験はありませんか。信頼して秘密を託されたときほど、その一言には重みがこもるものです。
そんなときにぴったりの「my lips are sealed」を、スパイコメディ『CHUCK』シーズン5第3話の冒頭、ケイシーが自分の秘密の行動をサラに口止めするシーンから、一緒に見ていきましょう。
「lips are sealed」の意味とニュアンス
my lips are sealed
意味:絶対に言わない、口は堅い、他言無用
seal は「封をする・封印する」という意味の動詞です。「私の唇は封印されている」と言うことで、「口を固く閉じて、秘密は決して漏らさない」という約束を表します。手紙に封をするように口を封じる、という視覚的なイメージが核にあり、単に「言わない」より「しっかり秘密を守る」という誓いのニュアンスが強く出ます。多くは my lips are sealed の形で、秘密を打ち明けられた側が「大丈夫、他言しないよ」と請け合う場面で使われます。深刻すぎず、それでいて信頼に応える気持ちを、軽やかに伝えられる言い回しです。
【ここがポイント!】
- 手紙に封をするように「唇を封印する」という視覚的イメージが核
- 単なる「言わない」より、「秘密を守る」という誓いの含みが強い
- 秘密を託された側が「大丈夫、言わないよ」と請け合うのが定番の使い方
『CHUCK』S05E03のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
ケイシーは、意中の相手であるライバル社長バーバンスキーにこっそり盗聴器を仕掛けます。デートに誘う前に相手を探ろうとする不器用なやり方を、サラは呆れながらも見逃してやります。チャックとモーガンには黙っていてくれ、と頼むケイシーに、サラが軽く応じる場面です。
Casey: Just do me a favor, don’t tell Chuck and Morgan about it.
(頼むから、チャックとモーガンには言うなよ。)Sarah: Lips are sealed.
(口は堅いわよ。)Chuck Season5 Episode3 (Chuck Versus the Frosted Tips)
シーン解説と心理考察
普段は冷静なサラが、ケイシーの不器用な恋心を察して、軽く受け流してやる余裕が表れています。lips are sealed というくだけた言い回しが、深刻な約束というより、「わかったわかった、黙っててあげる」という同僚同士の気安さをにじませています。ケイシーの照れくささを茶化しすぎず、さらりと請け合うサラの一言に、チームの信頼関係がやわらかく映し出される場面です。硬派なケイシーの意外な一面を、そっと守ってやる優しさもうかがえます。
『CHUCK』流・覚え方のコツ
lips are sealed は、封筒の口を封蝋でぴったり閉じる——あの「封をする」動作を、自分の唇に重ねると覚えやすい表現です。手紙を封印すれば中身は誰にも読まれない。同じように唇を封印すれば、秘密は外に漏れない。サラが「口は堅いわよ」とケイシーに請け合うこの場面に、封蝋で閉じられた手紙のイメージを重ねてみましょう。seal(封をする)という一語が、そのまま「秘密を守る」という誓いの絵になり、意味が体に残ります。
例文で覚える「lips are sealed」
lips are sealed は、秘密を打ち明けられて「他言しない」と請け合う場面で幅広く使えます。場面を変えた3つの例文で、その使い勝手を確かめてみましょう。
Don’t worry, my lips are sealed.
(心配しないで、絶対に言わないから。)
秘密を託された側が請け合う、もっとも基本の形です。「大丈夫、口は堅いよ」という安心を伝えられます。
You can tell me anything—my lips are sealed.
(何でも話していいよ、絶対に他言しないから。)
相手に打ち明けやすくしてあげる場面です。信頼して話してほしい、という気持ちを添えられます。
A: Please don’t tell anyone I’m quitting yet.
B: Of course. My lips are sealed.
(A:辞めること、まだ誰にも言わないでね。)
(B:もちろん。口は堅いから。)
内緒の相談に応じる会話です。Of course と重ねると、「言うまでもない」という信頼感が強まります。
あわせて覚えたい関連表現
mum’s the word
(これは内緒だよ)
「静かに」を意味する古い mum に由来するとされる表現です。lips are sealed が「自分は言わない」という誓いなのに対し、こちらは「この件は秘密にしておこう」と話題そのものに口止めをかけるニュアンスです。
keep something under wraps
(〜を秘密にしておく)
物事を覆い隠しておく、という言い方です。lips are sealed が人の口に焦点があるのに対し、こちらは情報や計画そのものを伏せておくことに焦点があります。
won’t breathe a word
(一言も漏らさない)
「一息たりとも言葉にしない」という強調表現です。lips are sealed と同じく秘密を守る誓いですが、「絶対に」の度合いをより強く出したいときに使えます。
Note|「唇を封じる」から生まれた lips are sealed
lips are sealed の seal(封をする)は、なぜ「秘密を守る」の意味を持つのでしょうか。その手がかりは、この表現の視覚的な成り立ちにあります。
seal はもともと、手紙や文書を封蝋(ろう)で閉じる動作を指す言葉だとされています。かつて重要な手紙は、溶かした蝋を垂らして印章を押し、封をしました。この封を破らないかぎり、中身は誰にも読めません。つまり seal には「閉じて、中のものを外に出さない」という核があります。その発想を人の口に移したのが lips are sealed です。唇を封蝋で閉じてしまえば、中にある秘密は決して漏れない——この身体的なイメージが、「他言しない」という誓いを生々しく伝えます。単に「言わない(I won’t tell)」と述べるより、「唇が封印されている」と言うほうが、秘密の固さがありありと立ち上がるわけです。
英語には、こうして具体的な動作を心の状態に重ねる表現が数多くあります。手紙を封じる手つきが、そのまま「口を閉ざす」という比喩になり、日常のさりげない約束の一言として定着していったと考えられます。
こう見ると、lips are sealed の一語一語に、封蝋で手紙を閉じる古い習慣の記憶が畳み込まれているのがわかります。
唇を封じる小さな仕草に、信頼を守る誓いが宿っているのですね。
まとめ|サラの気安い一言から学ぶ「口は堅い」の一言
lips are sealed は、手紙に封をするように唇を封印するイメージから、「絶対に言わない・口は堅い」を表す表現でした。単なる「言わない」より、秘密を守る誓いのニュアンスが強くこもります。
内緒話を打ち明けられたとき、この一言があると、「大丈夫、ちゃんと守るよ」という信頼への応えを、深刻になりすぎず軽やかに伝えられます。
サラがケイシーに気安く返したこの表現を、あなたの会話のレパートリーに加えてみてください。
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※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)


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