「pucker up」の意味と使い方|『CHUCK』S05E07で学ぶ英会話

「pucker up」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

新年のカウントダウンや、別れ際のホーム——「さあ、キスの準備を」と、口をすぼめて相手に向き合う瞬間は、映画やドラマでもおなじみの場面です。

その口元の動きを言い表す「pucker up」を、スパイコメディ『CHUCK』シーズン5第7話の中盤、サンタ姿でCIAのパーティーに潜入したチャックに、ベックマン将軍が窮地脱出の一手を命じる場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「pucker up」の意味とニュアンス

pucker up
意味:唇をすぼめる、キスの構えをする

pucker は「布や皮膚などにしわを寄せる・きゅっとすぼめる」を意味する語で、pucker up は主に「キスをしようと唇をすぼめる」動作を表す口語です。命令形の Pucker up! は、「キスの用意をして」というくだけた誘いや指示になります。新年のカウントダウンや別れ際など、親しい間柄でキスをうながす軽い掛け声としてよく使われます。また、酸っぱいものを食べて思わず口をすぼめる場面など、キス以外の「口をすぼめる」動作にも使え、語の原義がそのまま残っているのが面白いところです。

【ここがポイント!】

  • 「しわを寄せる・すぼめる」pucker から、「唇をすぼめる」を表す
  • 命令形 Pucker up! で「キスの用意して」という軽い誘いになる
  • 酸っぱいものへの「口すぼめ」にも使え、原義がよく残るのがコツ

『CHUCK』S05E07のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

サンタスーツ姿でCIAのクリスマスパーティーに潜入したチャックとベックマン将軍。警備の目が迫り、隠れ場所もない窮地で、ベックマンはその場を切り抜けるための苦肉の策を口にします。

Beckman: Pucker up, Bartowski. You’re about to become a man.
(唇をすぼめなさい、バートウスキー。あなた、今から一人前になるのよ)

Chuck: What, like a Bar Mitzvah?
(え、バル・ミツバーみたいな?)

Chuck Season5 Episode7 (Chuck Versus the Santa Suit)

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シーン解説と心理考察

普段は冷徹な指揮官であるベックマン将軍が、任務のためとはいえキスという手段に打って出る意外性が、この場面の可笑しみを生んでいます。Pucker up という砕けた命令に、堅物の将軍らしからぬ大胆さがのぞきます。「一人前になるのよ」という含みのある物言いに対し、チャックが「バル・ミツバーみたいな?」と頓珍漢に返す落差も見どころです。命の危険と隣り合わせの潜入任務のさなかに、こうしたユーモアが差し込まれるところに、このシリーズの持ち味がよく表れています。

『CHUCK』流・覚え方のコツ

pucker は「布をきゅっとつまんでしわを寄せる」感覚の語です。唇をきゅっとすぼめて、キスの「ちゅっ」の形を作る——その口元の動きをそのまま思い浮かべてみましょう。酸っぱいレモンを口にした瞬間、思わず唇がすぼまる、あの感覚も同じ pucker です。劇中では、堅物のベックマン将軍が Pucker up! とチャックにキスの構えを命じ、チャックがうろたえます。「きゅっとすぼめた唇」の絵と、この意外性のある場面を結びつけると、pucker up=キスの構え、が忘れにくくなります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「pucker up」

pucker up は、キスをうながす軽い掛け声から、酸っぱいものへの反応まで、「唇をすぼめる」動作全般に使えます。3つの例文で見てみましょう。

Pucker up! It’s midnight on New Year’s Eve.
(さあキスの準備を! 大晦日の真夜中だよ。)
カウントダウンでキスをうながす場面です。Pucker up! 単独で「キスの用意して」と誘う、定番の使い方になります。

The lemon was so sour it made me pucker up.
(レモンがあまりに酸っぱくて、思わず口をすぼめた。)
酸っぱいものを食べた反応を語る場面です。キス以外の「口をすぼめる」用法で、語の原義がよく見えます。

A: We’re saying goodbye at the airport, you know.
B: Come on, pucker up!
(A:空港でお別れなんだよ。)
(B:ほら、キスして!)
別れ際にキスをうながす会話です。親しい相手への軽い促しとして自然に使えます。

あわせて覚えたい関連表現

give someone a peck
((人に)軽いキスをする)
peck は「ついばむような軽いキス」という行為そのものを指します。pucker up が「キスしようと唇をすぼめる」準備動作に焦点があるのに対し、こちらは結果としてのキスを表します。

lock lips
(キスする)
「唇を合わせる」=実際にキスする、というくだけた言い方です。pucker up は「その手前の構え」を表す点が異なります。

blow a kiss
(投げキッスをする)
手のひらにキスして相手に送る仕草です。pucker up は直接のキスに向けて唇をすぼめる動作で、相手との距離が違います。

Note|pucker=「しわを寄せる・すぼめる」から生まれた pucker up

pucker up が「キスの構え」を表すのは、一見すると少し不思議に思えるかもしれません。その鍵は、pucker という語そのものが持つ、素朴な動作のイメージにあります。

pucker は、もともと布や皮膚などに「しわを寄せる・きゅっとすぼめる」ことを指す語だとされています。縫い目がつれて布地がしわしわに縮んでしまう、あの状態も pucker です。この「きゅっとすぼめる」動作を唇に当てはめたのが pucker up で、唇をすぼめて前に突き出す——つまりキスをしようとする、あの口の形を表すようになりました。面白いのは、この語が今も原義をしっかり残している点です。酸っぱいものを口にすると、私たちは思わず唇をすぼめますが、これも英語では pucker up で表せます。つまり pucker up は、「キスの構え」と「酸っぱさへの反応」という一見無関係な二つの場面を、「唇をすぼめる」という一つの動作で結んでいるわけです。言葉の背後にある身体の動きをたどると、意味のつながりがすっと腑に落ちます。

ベックマン将軍のセリフに戻ると、Pucker up! は「唇をすぼめて(キスの用意をして)」という、この動作をそのまま命じる一言でした。堅物の将軍が発するからこそ、この砕けた掛け声のギャップが際立ち、シーンの可笑しみを一段と引き立てています。

動作をたどると、言葉のつながりが見えてきますね。

まとめ|ベックマン将軍の一手から学ぶ「唇をすぼめる」の一言

pucker up は、「しわを寄せる・すぼめる」pucker から、「唇をすぼめる・キスの構えをする」を表す口語でした。命令形 Pucker up! で「キスの用意して」という軽い誘いになり、酸っぱいものへの「口すぼめ」にも使える、原義のよく残った表現です。

新年のカウントダウン、別れ際のホーム、記念写真のキス顔——そうした親しい場面で、この一言があると、くだけた温度でキスをうながせます。

堅物の将軍が任務のために放ったこの表現を、あなたの表現の引き出しに加えてみてください。

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