「make fun of」の意味と使い方|『フレンズ』S01E22で学ぶ英会話

「make fun of」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

友達同士で軽くいじり合って笑うこともあれば、誰かが一方的にからかわれて場の空気が重くなることもあります。「からかう」という行為には、親しみと悪意の両方の顔があります。

そんな幅を持つ「make fun of」を、『フレンズ』シーズン1第22話の終盤、昇進して部下との距離ができてしまったチャンドラーに、フィービーが率直な現実を伝えるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「make fun of」の意味とニュアンス

make fun of
意味:〜をからかう/〜をばかにする/〜を笑いものにする

「誰か・何かを“笑いのネタ(fun)”にする」というのが、この表現の成り立ちです。親しみを込めた軽いいじりから、悪意のあるあざけりまで、幅広くカバーします。トーン次第で「いじる(親愛)」にも「ばかにする(侮辱)」にもなるため、前後の文脈がとても大切です。

形の上では、目的語の前に必ず of を伴い、make fun of + 人/物 という形で使います。声色や関係性によって意味が大きく振れるので、同じ make fun of でも、仲間内のじゃれ合いなのか、傷つける侮辱なのかは、状況から読み取る必要があります。使う側も、相手との関係を踏まえてトーンを選ぶことが求められる表現です。

【ここがポイント!】

  • 「make(作る)+ fun(おかしみ)+ of(〜から)」で「〜を材料に笑いを作る」
  • 親しみのいじりから侮辱まで、トーンで意味が大きく振れる表現
  • 必ず of を伴い、of の後ろに“いじられる対象”が来るのが形のコツ

『フレンズ』S01E22のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

昇進したことで部下との間に距離ができてしまったチャンドラーが、フィービーに「どうすれば元のように好かれるか」を相談しています。前夜に手応えを感じたと語るチャンドラーに、フィービーは優しくも容赦なく現実を突きつけます。その一言でこのフレーズが登場します。

Chandler: And I think last night was great.
(それに昨夜はいい感じだったと思うんだ。)

Phoebe: You were great, but they still made fun of you.
(あなたは良かったわよ。でも、みんなやっぱりあなたをからかってたの。)

Friends Season1 Episode22(The One with the Ick Factor)

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シーン解説と心理考察

「あなたは良かった、でも(それでも)みんなあなたをからかっていた」というフィービーの一言に、飾らない率直さがにじみます。チャンドラーが「うまくやれた」と手応えを語った直後だけに、その落差が場面の切なさとおかしさを生んでいます。

なんとか部下に溶け込みたいと空回りするチャンドラーと、事実をそのまま伝えるフィービーの対比が、この短いやりとりに表れています。ここでの made fun of は、「親しみやすさを演出したのに、結局からかいの対象になっている」という、このエピソードのチャンドラー側の展開を一言で言い表すキーフレーズとして響きます。良かれと思った努力が“笑いの材料”にされてしまう構図が、フレーズの意味そのものと重なっています。

『フレンズ』流・覚え方のコツ

誰かを“ネタ(fun)”の材料にして、そこから笑いを「作り出す(make)」場面を思い浮かべてみましょう。「make(作る)+ fun(おかしみ)+ of(〜から)」と分解すると、「〜を素材にして笑いをこしらえる」という構造がそのまま見えてきます。of の後ろに“いじられる対象”が来る理由も、これで腑に落ちます。

親しみを込めていじるのか、傷つける侮辱なのかは、その“笑いの作り方”次第です。劇中では、チャンドラーが良かれと思ったのに、結局“笑いの材料”にされてしまう——その皮肉な構図が、そのまま make fun of の記憶のフックになります。「誰かを材料に笑いを作る」という映像ごと覚えておくと、忘れにくくなります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「make fun of」

make fun of は、トーンによって親しみにも侮辱にもなります。3つの例文で、その振れ幅を確かめてみましょう。

Stop making fun of me!
(もう私をからかうのやめてよ!)
いじられて言い返すときの、最も口をついて出る言い方です。まず覚えておきたい基本の形です。

We used to make fun of each other all the time back in college.
(大学の頃は、しょっちゅうお互いをいじり合ってたなあ。)
親しい間柄の回想で使う例です。each other と組み合わせると、じゃれ合いのような親愛のいじりのニュアンスが出ます。

A: Why is everyone laughing at his presentation?
B: They’re making fun of his accent. It’s not nice at all.
(A:なんでみんな彼のプレゼンを笑ってるの?)
(B:彼のアクセントをからかってるんだよ。全然よくないよね。)
侮辱寄りの場面の会話例です。ここでは「人の特徴をばかにする」という、失礼で好ましくない使い方が表れています。

あわせて覚えたい関連表現

tease
(からかう/じらす)
基本的に「親しみのある軽いからかい」寄りで、tease someone と1語で使えます。make fun of は親愛から侮辱まで幅が広く、必ず of を伴う点が違います。

laugh at
(〜を(あざ)笑う)
「その人を見て笑う」という意味で、ばかにする含みが強い表現です。make fun of は「能動的にネタにして笑いを作る」点で、より積極的なニュアンスがあります。

mock
(あざける/嘲笑する)
侮辱の度合いが強く、しばしば「まねをしてばかにする」という意味になります。make fun of より攻撃的で、ややかたい響きを持つ点が異なります。

Note|fun を「作る(make)」という発想と fun の意外な起源

make fun of という形をよく見ると、「fun を作る」という少し不思議な組み立てになっています。この背景には、fun という単語の意外な成り立ちがあります。

今でこそ fun は「楽しみ・おかしみ」を表す明るい語ですが、もともとは「だます・からかう」といった意味を持つ語から派生したとされます。「楽しみ」という名詞としての使い方は、英語の歴史の中では比較的新しいものです。make fun of は、「fun(おかしみ)を、人を材料にして作る」という素朴な構造を持っていて、fun がもともと帯びていた“からかい”の色あいが、そこに残っているようにも読めます。誰かを笑いの素材にして、そこから fun をこしらえる——この組み立てを知っておくと、make fun of が「ただ笑う」のではなく、「対象を材料に、意図的に笑いを作り出す」という能動的な行為であることが見えてきます。だからこそ、その“作り方”が親しみに寄るか侮辱に寄るかで、印象が大きく変わるわけです。

fun という一語の裏にある歴史を思うと、make fun of のトーンの幅の広さにも、どこか納得がいきます。

明るい fun の奥に、ほんの少し“からかい”の影が残っている——そんな一言です。

まとめ|「からかう」のトーンを読み解く

make fun of は、「誰かを笑いのネタにする」という行為を、ひとつの表現で言い表せる言い回しです。

友達を軽くいじるときも、人の特徴をばかにする行為を問題として語るときも、この表現で伝えられます。ただし、親しみのいじりなのか、傷つける侮辱なのかは、声色や関係性、前後の文脈によって大きく変わります。使うときも聞くときも、そのトーンを読み取ることが大切な表現です。

明るい「楽しみ」を表す fun が、人に向けられると“からかい”にもなる——言葉のそんな二面性が、静かに透けて見えるのですね。

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