「get along with」の意味と使い方|『フレンズ』S02E18で学ぶ英会話

「get along with」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

新しい同居人や新しい同僚と、まだ距離がつかめずにぎこちない。仲が悪いわけではないけれど、うまく噛み合っている実感もない。そんなもどかしい時期を過ごした経験はありませんか。

そんなときにぴったりの「get along with」を、『フレンズ』シーズン2第18話の序盤、新しいルームメイトになじめずにいるチャンドラーをフィービーが茶化すシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「get along with」の意味とニュアンス

get along with
意味:〜と仲良くやる、うまくやっていく

相手との関係が円滑に運んでいる状態を表す表現です。along は「並んで進む」、with は「一緒に」。二人が同じ歩調で前へ進んでいくイメージに、get が加わることで「その状態に至る、保つ」という動きが生まれます。

恋人や家族に限らず、同僚・ルームメイト・近所付き合いまで、あらゆる人間関係に使える汎用性の高さが持ち味です。否定形 not get along で「そりが合わない」「不仲だ」を表す頻度も高く、肯定と否定の両方で日常会話に頻出します。

get along だけでも「うまくやっている」と自動詞的に使えますが、相手を明示するときは with を伴って get along with someone の形になります。この with の有無で、単独の状態を述べるか、特定の相手との関係を述べるかが分かれます。

【ここがポイント!】

  • 核は「同じ歩幅で並んで進む」という関係の距離感
  • 恋愛から職場まで使える万能表現、否定形で「不仲」も表せる一言
  • 相手を出すときは with を添える、単独なら get along だけでOKと覚えるのがコツ

『フレンズ』S02E18のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ジョーイが出ていったあと、チャンドラーの新しいルームメイトになったのが、どこか不穏なエディでした。フーズボールの相手もいなくなり、手持ち無沙汰なチャンドラー。そこへ現れたフィービーが、まるで子どもの様子を尋ねる親のような口ぶりで、彼をからかいます。

Phoebe: Uh-oh. Are we not getting along with the new boy?
(あら。新しい子と仲良くやれてないの?)

Chandler: He’s all right. He just spends most of his time in his room.
(悪くはないよ。ただ、ほとんど部屋にこもってるんだ)

Phoebe: Maybe that’s because you haven’t taken time to get to know him.
(それは、あなたが彼を知ろうとしてないからじゃない?)

Friends Season2 Episode18(The One Where Dr. Ramoray Dies)

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シーン解説と心理考察

フィービーの “Are we not getting along…?” の we が、この場面の可笑しさを生んでいます。実際にうまくいっていないのはチャンドラー一人なのに、まるで幼い子をあやすように we でくるむ。相手を子ども扱いする軽い皮肉が、この一語ににじむ場面です。

進行形 getting along が選ばれている点も見どころと言えます。現在進行形にすることで、関係が「今まさに、うまく運んでいない最中」であることが立ち上がってきます。すでに壊れた仲ではなく、噛み合わせを探っている途中の状態。その未完了のニュアンスが、チャンドラーの居心地の悪さを的確に映しています。

対するチャンドラーの “He’s all right.” は、不満を認めたくない見栄が透けて見える返しです。仲良くやれていないと直接は言わず、相手が部屋にこもるせいだと状況のほうに理由を預ける。その微妙な逃げ方に、彼らしさが表れています。

『フレンズ』流・覚え方のコツ

get along with は、二人が並んで同じ道を歩いている姿でイメージすると定着します。歩幅が揃っていれば、会話も足取りも滑らかに進む。これが get along。どちらかがつまずいたり、歩調がずれたりすれば、not get along になります。

フィービーが見抜いたのは、まさにチャンドラーの歩幅の乱れでした。新しい同居人とまだリズムが合わず、並んで歩けていない。along という語が持つ「並走」の感覚を思い浮かべれば、この表現が人間関係の距離を測る言葉であることが、自然と腑に落ちるはずです。

新しい相手と足並みを揃えていく。その情景ごと覚えておきたい表現です。

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例文で覚える「get along with」

get along with は、人との関係が円滑かどうかを語るときに欠かせない表現です。肯定と否定の両方でよく使われるので、その幅を3つの場面で確かめていきましょう。

I get along really well with my roommates.
(ルームメイトとはすごくうまくやっているよ)
新生活の様子を友人に報告する場面です。really well を添えると、単なる無難な関係を超えた良好さが伝わります。

She gets along with just about everyone at the office.
(彼女は職場のほぼ全員とうまくやっている)
同僚の人柄を評価する場面です。just about everyone と組み合わせることで、誰とでも角を立てない社交性が浮かび上がります。

A: How are things with your new business partner?
B: Honestly, we just don’t get along.
(A:新しいビジネスパートナーとはどう?)
(B:正直、どうもそりが合わないんだ)
関係のうまくいかなさを打ち明ける会話です。否定形 don’t get along は、具体的な原因を挙げずに「合わない」という結論だけを穏やかに伝えられます。

あわせて覚えたい関連表現

hit it off
(意気投合する)
出会った瞬間に打ち解けることを指します。get along with が関係の継続的な状態を表すのに対し、こちらは「初対面で一気に仲良くなった」という始まりの瞬間に焦点があります。

see eye to eye
(意見が一致する)
物事の見方が揃っていることを表します。get along with が人間関係全般の円滑さを指すのに対し、こちらは特定の意見・判断について「同じ方向を見ている」という一致に限定されます。

get on with
(仲良くやる)
get along with とほぼ同義ですが、主にイギリス英語で使われる言い回しです。アメリカ英語の get along with に対応する表現として、地域差の一例に挙げられます。

Note|「うまくやる」を国民的テーマにする国

フィービーが口にした getting along は、アメリカの日常でとりわけ重みを持つ表現です。その背景には、他人同士が一つ屋根の下で暮らすルームメイト文化があります。

アメリカの都市部では、学生や若い社会人が家賃を分担するために見知らぬ相手と同居することが珍しくありません。血縁でも恋人でもない他人と、キッチンや浴室を共有しながら生活する。そこで最も問われるのが、まさに「getting along できるか」でした。ルームメイト募集の広告に「掃除好き」「おおらかな性格」といった人柄の条件が並ぶのも、一緒に暮らせる相性を事前に見極めたいからです。うまくやれるかどうかが、生活の質を直接左右する社会だからこそ、この表現は関係の合否を測る物差しとして日常に根を張ってきました。この文化を背景に置くと、フィービーの一言が単なる冗談以上の含みを帯びていることが見えてきます。

チャンドラーとエディの同居も、まさにこの「他人同士の共同生活」です。フィービーが getting along という言葉を選んだのは、二人の関係がルームメイトとして成立しているかを、そのまま問うていたからでしょう。

うまくやれているか。その問いは、暮らしそのものへの問いでもあります。

まとめ|足並みが揃うということ

get along with は、相手との関係が同じ歩調で運んでいる状態を表す表現です。along という語が示すのは、並んで進むという距離感。うまく揃えば get along、ずれれば not get along と、肯定と否定の両方で人間関係を語れます。

この一語を使えるようになると、誰かとの関係を「良い・悪い」の二択ではなく、「うまく噛み合っているか」という運動としてとらえられるようになります。まだ足並みが揃わない相手も、これから along していける相手かもしれません。

新しい誰かとの距離を測りたくなったとき、get along with を表現の引き出しに加えてみてください。

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