「be in charge of」の意味と使い方|『フレンズ』S02E22で学ぶ英会話

「be in charge of」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

イベントの準備を任されたとき、張り切って全体を仕切りたくなる人と、なるべく責任を負いたくない人に分かれる。あなたはどちらのタイプでしょうか。

そんな役割分担が見えてくる「be in charge of」を、『フレンズ』シーズン2第22話の冒頭、レイチェルの誕生日パーティーの準備でモニカが料理係を取り仕切ろうとするシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「be in charge of」の意味とニュアンス

be in charge of
意味:〜を取り仕切る、〜の担当・責任者である

be in charge of は、あるものごとについて責任を持ち、指揮を執る立場にあることを表します。単に「担当する」よりも、その領域を統括し、決定権を握っているという含みが強い表現です。

鍵になるのは charge という語です。charge には「料金」「充電」などさまざまな意味がありますが、その根にあるのは「荷を負わせる」という感覚です。責任という重荷を引き受けている状態、それが in charge です。of の後ろには、責任の対象となる仕事や部門、人が入ります。

of を省いて be in charge とだけ言えば「責任者である」、take charge なら「主導権を握る」という動きになります。前置詞や動詞をひとつ変えるだけで、責任との関わり方が少しずつ変化する表現です。

【ここがポイント!】

  • 核は「荷(責任)を負って場を仕切る立場にある」という感覚
  • 単なる担当より、統括・決定権の含みが強い一言
  • of の後ろは仕事・部門・人、in charge だけなら「責任者」になると押さえるのがコツ

『フレンズ』S02E22のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

レイチェルの誕生日を控え、モニカはパーティーの準備に燃えています。サーモンのポーチに凝り、「料理委員会」まで作ろうとする彼女に、チャンドラーとジョーイは「ピザとビールでいいじゃないか」と及び腰です。責任を引き受けたがるモニカと、それを避けたい男性陣の温度差が、この短いやり取りに表れます。

Monica: You want to be in charge of the food committee?
(あなたが料理委員会の責任者になりたいわけ?)

Chandler: Question two: why do we always have parties with committees?
(質問その2。なんでうちのパーティーには毎回「委員会」があるんだ?)

Friends Season2 Episode22(The One With the Two Parties)

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シーン解説と心理考察

モニカの “You want to be in charge of…?” という問いは、額面どおりの提案ではありません。仕切りたがりの彼女が、自分の主導権を手放す気などないことは、この場面を見ればすぐに伝わってきます。責任者の座を差し出すふりをしながら、実際には相手の口を封じているのが読みどころです。

チャンドラーの返しも巧みです。委員会という大げさな仕組みそのものに疑問を投げることで、モニカの過剰な仕切りをやんわりと茶化しています。正面から反対するのではなく、質問の形で距離を取る。彼らしい受け流し方だと言えます。

be in charge of という表現が、ここでは責任の分担ではなく、主導権をめぐる駆け引きの道具になっている。仕切り屋モニカの性格が、たった一文の問いかけに凝縮された場面です。

『フレンズ』流・覚え方のコツ

be in charge of は、両手で重たい荷物を抱えて立っている姿でイメージすると覚えやすくなります。charge の根っこにあるのは「荷を負う」感覚。その荷物こそが責任です。誰がその荷を抱えているのか。それを示すのが in charge of という言い方です。

モニカは、パーティーという荷物を誰よりも先に抱え込みたい人物です。料理委員会の責任者という荷を、他の誰にも渡すまいと両手で抱えている。その姿を思い浮かべれば、be in charge of が「その荷物を持っているのは誰か」を示す表現だと、自然に腑に落ちるはずです。

荷を負う人が責任者。この一点を押さえておけば、of の後ろに何が来ても迷いません。

例文で覚える「be in charge of」

be in charge of は、職場でも日常でも、責任の所在をはっきりさせたい場面で活躍します。3つの使い方を見ていきましょう。

Who’s in charge here?
(ここの責任者は誰?)
トラブルや問い合わせの場面で、決定権を持つ人を探す一言です。of を省いた in charge だけで「責任者である」を表す、最も短い形になります。

She’s in charge of the entire marketing team.
(彼女はマーケティングチーム全体を統括している)
職場で誰かの役割を説明する場面です。of の後ろに部門を置くことで、その領域全体に責任を持っていることが伝わります。

A: Who’s in charge of booking the venue?
B: That’s me. I’m on it.
(A:会場の予約は誰の担当?)
(B:私だよ。やっておくね)
役割分担を確認する会話です。in charge of booking のように動名詞を続ければ、具体的な作業の担当者を尋ねられます。

あわせて覚えたい関連表現

be responsible for
(〜に責任がある)
be in charge of と近い表現ですが、こちらは「結果に対して責任を負う」という含みが強めです。in charge of が「指揮・統括する立場」を指すのに対し、responsible for は良くも悪くも結果の引き受け手であることを示します。

take charge
(主導権を握る、仕切り始める)
in charge が「責任者である状態」を指すのに対し、take charge は「その状態に入る動き」を表します。混乱した場面で誰かが take charge すれば、そこから指揮系統が生まれます。

be in control of
(〜を掌握している、制御している)
責任というより「支配・コントロール」に重心があります。in charge of が役割としての統括なのに対し、in control of は状況や感情を思いどおりに動かせている状態を指します。

Note|charge が「積む」から「責任」へ広がるまで

be in charge of の charge は、料金でも充電でもなく「責任」を意味しています。ひとつの単語がこれほど違う意味を抱えているのは、その語源をたどると見えてきます。

charge はラテン語の carricare に遡るとされます。これは「車(carrus)に荷を積む」という意味の動詞でした。ここから古フランス語を経て英語に入る過程で、charge は「荷を積む・負わせる」という核を保ちながら意味を広げていきます。銃に弾を「込める」のも、電池に電気を「ため込む」のも、根はこの「積む」感覚です。料金を「課す」のも、相手に金銭的な負担を積み上げる行為だと考えれば筋が通ります。

そして「責任を負わせる」という用法が生まれます。人に義務や職務という重荷を積むこと、それが charge someone with という形です。この受け身側に立ったのが in charge、つまり「荷を負わされている状態」です。責任者とは、その領域の重荷を一身に引き受けている人にほかなりません。

モニカが料理委員会の責任者にこだわるとき、彼女は誰よりも重い荷を進んで背負おうとしています。charge という語が持つ「積む」感覚を知れば、in charge of の重みが少しだけ実感を伴って見えてきます。

言葉は、遠い昔の荷車の記憶を、今も背負い続けています。

まとめ|荷を抱えたがるモニカ

be in charge of は、あるものごとを取り仕切り、その責任を負う立場を表す言葉です。charge の根にある「荷を負う」感覚を思えば、この表現が単なる担当ではなく統括の含みを持つ理由も見えてきます。

責任の所在を尋ねたいとき、自分の役割を説明したいとき。Who’s in charge? や I’m in charge of ~ が言えれば、指揮系統をひとことで示せます。of の後ろに仕事でも部門でも人でも置ける、応用の利く表現です。

パーティーの荷物を誰よりも先に抱え込もうとしたモニカを思い出しながら、be in charge of を表現の引き出しに加えてみてください。

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