「when」と「if」はどう違う?「〜したら」に込める確かさを言い分ける英語|『BONES』S10E06で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「when」と「if」はどう違う?「〜したら」に込める確かさを言い分ける英語|『BONES』S10E06で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン10エピソード6の冒頭には、交際しているカムとアラストの会話があります。話の途中で when と言いかけ、すぐに if に言い直す一瞬があり、その小さな言い直しが中盤の会話にもつながっていきます。今回はこのやり取りを手がかりに、「〜したら」を表す2語の違いを読み解きます。

日本語ではどちらも「〜したら」と訳せるため、使い分けに迷いやすい2語です。違いは、話し手がその出来事を「起こるもの」と見ているかどうかにあります。

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「when」は起こる前提、「if」は起こるかどうか未定

冒頭の会話では、母親から届いたレシピがお祝いの席の料理だったことから、二人の今後の話題になります。まだその話はしていない、と伝えたあとに、こんな言い直しが続きます。

— I told her we weren’t even discussing it yet.
(まだその話もしていない、と伝えておいた。)

— But when we do… But if we do…
(でも、話すときは…。いや、話すとしたら…。)

— “If”?
(「もし」?)

— When… if… It’s-it’s the same thing.
(ときは…としたら…。お、同じことだよ。)

BONES Season10 Episode6 (The Lost Love in the Foreign Land)

when we do は「(いずれ)話すときは」、つまりその出来事が起こることを前提にした言い方です。一方の if we do は「もし話すとしたら」で、起こるかどうかはまだ決まっていない、という含みになります。

すかさず if だけをくり返して聞き返されるのは、この1語で話し手の見通しが変わって聞こえるからです。「同じこと」と取りつくろっても、英語の感覚では同じではない、という点が場面の面白いところです。

表現 前提 例
when 起こると分かっている When I get home, I’ll call you.
if 起こるかどうか分からない If I get the job, I’ll call you.

帰宅はほぼ確実なので When I get home、採用は分からないので If I get the job となります。どちらも、未来のことでも when / if のあとは現在形を使うとされています(When I will get home とは言わない)。

言い直しは、あとで相手に持ち出される

中盤、研究所で二人きりになる場面で、アラストがカムに問いかけます。

Arastoo: What is it, Cam? This reticence you have every time we get close. Really close.
(どうしたんだ、カム。距離が縮まるたびに、君はためらう。本当に近づいたときにね。)

— Okay, I-I understand that you’re upset…
(わかった、気を悪くしているのはわかるけど…。)

— If… we talk about marriage. That’s what you said: “if.”
(結婚の話をする「なら」。そう言ったんだよ、「if」って。)

BONES Season10 Episode6 (The Lost Love in the Foreign Land)

冒頭で言い直した1語が、そのまま引き合いに出されているのが分かります。when から if への言い直しは、聞き手にとって「起こると思っていない」というサインに受け取られやすいことが読み取れます。

逆に、確実だと伝えたいときにあえて when を選ぶ使い方もあります。When you visit Tokyo, let me know. と言えば、「来ることがあれば」より一歩進んで、来る前提で声をかけている響きになります。

なお、if and when という組み合わせもあり、「もし実現したら、そのときは」と、可能性と時期の両方をぼかす言い方として使われます。

「if」は誘いをやわらかくする

終盤、二人の会話は別の形で if を使った誘いで締めくくられます。

— Marriage. It’s okay. You can say it.
(結婚。大丈夫、言っていいよ。)

— If you’re not going home right away, maybe you want to come over.
(すぐに帰らないなら、うちに来ない?)

BONES Season10 Episode6 (The Lost Love in the Foreign Land)

If you’re not going home right away は、相手の予定を決めつけず、「もし時間があるなら」と判断を相手に預ける言い方です。ここで when を使うと、相手がまっすぐ帰らないことを前提にしてしまうため、if のほうが自然です。

If you’re free later, ~(あとで空いていたら)や If you have a minute, ~(少し時間があれば)も、同じ形でやわらかく誘ったり頼んだりできる言い方です。

まとめ|「〜したら」の確かさは1語で伝わる

今回は『BONES』シーズン10エピソード6から、起こる前提の when、起こるかどうか未定の if、可能性をぼかす if and when、誘いをやわらかくする If you’re not going home right away を読み解きました。どちらを選ぶかで、話し手の見通しまで相手に伝わることが分かります。

カムとアラストの言い直しを思い出すと、「〜したら」を英語にするときの迷いが少し減りそうです。

同じエピソードからは、相手の言葉をくり返して聞き返す英語や、大学院の博士論文の文化もコラムで取り上げています。

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