ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S01E06に学ぶ「run interference」の意味と使い方

run interference

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

仕事を進める上で、一番の障害になるのは「人間関係の摩擦」だったりしませんか?

今回は、FBIの厳しい尋問に対し、クラブ経営者が口にした「揉め事処理」のプロフェッショナルな表現をご紹介します。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

壁の中からミイラ化した遺体が見つかったクラブ。
ブースは、店内で麻薬取引が行われていたことを突き止め、経営者のホールを厳しく問い詰めます。

ホールは「自分は関与していない」と主張し、犬猿の仲だった二人のDJ(被害者マウントと、ライバルのルール)について語り始めます。

Booth: You knew that Mount was dealin’ drugs inside your club.
(マウントが店の中で薬を売ってたこと、知ってたんだろ。)

Hall: I had suspicions.
(疑ってはいたよ。)

Booth: Did Mount and Rulz have a beef?
(マウントとルールは揉めてたのか?)

Hall: Mount and Rulz were always gettin’ into it. It was a East Coast-West Coast thing. But I always had to run interference between those two. It was bad for business.
(あいつらはいつだってやり合ってたよ。東海岸と西海岸の抗争ってやつさ。だが俺がいつも二人の間に入って仲裁しなきゃならなかった。商売の邪魔だからな。)

BONES Season1 Episode6 (The Man in the Wall)

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シーン解説と心理考察

ホールがこの言葉を選んだ心理に注目です。

彼は単に「喧嘩を止めた」と言いたいのではありません。
「ヒップホップ界の深刻な東西抗争という巨大なトラブルに対し、
俺が体を張って防波堤となり、ビジネスが回るようにしていたんだ」と主張しています。

run interference を使うことで、自身の管理能力の高さと、
「あくまでトラブルを防ぐ側の人間であり、殺す動機はない」という潔白さをアピールしているのです。

「run interference」の意味とニュアンス

run interference
意味:仲裁に入る、障害を取り除く、(人のために)露払いをする、矢面に立つ

語源はアメリカンフットボールです。
ボールを持って走る味方選手(Ball Carrier)がスムーズに前進しゴールできるよう、他の選手が敵に体当たりして進路を切り開くプレーを指します。

【ここがポイント!】

単なる「仲直り(reconcile)」のような生ぬるいものではありません。

「ゴール(目的達成)のために、あえて自分が矢面に立って、邪魔な障害や人物をブロックする」という、非常に政治的かつ能動的な「献身」のニュアンスが含まれています。

実際に使ってみよう!

上司が部下を守る時や、家庭内のトラブルを防ぐ時など、頼もしさを演出したい場面で使えます。

I’ll run interference with the executives so your team can focus on the launch.
(君のチームがローンチに集中できるように、役員への根回しと対応は私が引き受けるよ。)

解説:
上司が部下に対して「私が壁になりますから、あなたは進んでください」と伝える、リーダーシップ溢れる表現です。

My husband promised to run interference for me when his mother visits next week.
(来週義母が来る時、夫が私の防波堤になってくれると約束した。)

解説:
家庭内の人間関係、特に嫁姑問題などで、直接的な衝突を避けるための「クッション役」として立ち回ることを指します。

The press is swarming outside. We need someone to run interference while the VIP exits.
(外にマスコミが殺到してる。VIPが出る間、誰か足止めしてくれ。)

解説:
比喩的な意味だけでなく、物理的に人混みをかき分けたり、進行ルートを確保したりする場合にも使えます。

『BONES』流・覚え方のコツ

「VIPを守るSP(シークレットサービス)」をイメージしてください。

要人(=守りたい人やプロジェクト)が歩く先に、群衆(=トラブルや邪魔者)が押し寄せてくる。
それをSPであるあなたが、両手を広げ、時には体を使って「下がって!通ります!」と道をこじ開ける姿。

その「道を開ける動き」こそが run interference です。

似た表現・関連表現

  • smooth things over
    (丸く収める、取り繕う)
    解説:run interference が「進行中の障害排除(現在進行形のブロック)」なら、
       こちらは事後に発生した揉め事を修復するニュアンスです。
  • act as a buffer
    (緩衝材になる)
    解説:run interference よりも受動的です。「間に挟まって衝撃を和らげる」だけですが、
       run interference はもっと積極的に「どいてくれ!」と動く力強さがあります。
  • play peacemaker
    (仲裁役を演じる)
    解説:平和的な話し合いで解決しようとするニュアンスが強いです。
    run interference のような「力技でブロックする」感じは弱くなります。

深掘り知識:「Interfere」単体だと危険?

動詞の interfere は「邪魔をする、余計な干渉をする」というネガティブな意味(Don’t interfere! =口出しするな!)で使われることが大半です。

しかし、run interference というイディオムになった瞬間、「味方のために働く」というポジティブな意味に変わります。

「私がやります(I’ll interfere)」と言うと「お前が邪魔するのか?」と誤解されますが、「I’ll run interference」なら「頼もしい!」となります。
この違いは決定的ですので注意しましょう。

まとめ|チームの「特攻隊長」になろう

「誰かがやらなきゃいけない嫌な役回り」を買って出る。
run interference には、そんな自己犠牲とリーダーシップの精神が宿っています。

板挟みになった時は、ため息をつく代わりに「よし、私が run interference してやるか!」とアメフト選手になりきってみてください。
少しだけ勇気が湧いてくるはずです。

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