海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
仕事で厳しい指摘を受けた時、それを「自分への攻撃」だと感じて落ち込んでしまうことはありませんか?
今回は、感情を排除して事実だけを見るブレナン博士と、感情的なマイケルの対比から、ビジネスでもメンタルを守るために必須の英語表現をご紹介します。
実際にそのシーンを見てみよう!
事件の証拠となる冷蔵庫の中身について、マイケルが専門外の意見を主張します。
しかし、ブレナンはそれを真っ向から論理的に否定。プライドを傷つけられたマイケルは不満を漏らしますが、ブレナンは冷静に返します。
Michael: I think you’re taking this too personally.
(君はこの件を個人的に受け取りすぎている。)Brennan: You think I should be more rational?
(私がもっと合理的になるべきだと?)Michael: Yes.
(ああ。)Brennan: OK. Your premise is flawed.
(分かったわ。あなたの前提は間違っている。)BONES Season1 Episode8 (The Girl in the Fridge)
シーン解説と心理考察
マイケルは自分の理論が否定された悔しさを隠すために、逆にブレナンに対して「君こそ感情的になっている(taking it personally)」とレッテルを貼り、優位に立とうとしました。
しかしブレナンは “OK.” と即座に感情を切り離し、純粋な論理(Rational)だけで反撃します。
「個人的な感情」という土俵に乗らないことで、ブレナンが完全勝利した瞬間です。
「take personally」の意味とニュアンス
take [something] personally
意味:〜を個人的なこととして受け取る、自分への当てこすりだと思う、腹を立てる
直訳すると「個人的に取る」です。
相手の言葉や行動を、単なる事実や一般論としてではなく、「自分という人間への攻撃・批判」だと解釈してしまい、感情的になることを指します。
【ここがポイント!】
このフレーズは、「公私混同」を指摘する際によく使われます。
「仕事のミスを指摘しただけなのに、人格否定されたと勘違いして怒る」といった状況がまさにこれです。否定文(Don’t take it personally.)で使われることが圧倒的に多いです。
実際に使ってみよう!
ビジネスでの緩衝材として、あるいは友人を慰める時に。
Please don’t take it personally, but I think we need to redo this part.
(悪く取らないでほしいんだけど、ここはやり直す必要があると思う。)
解説:
厳しいフィードバックをする前の「クッション言葉」として最強です。「あなたを否定しているわけではない(仕事の質の話だ)」と伝えることで、相手の反発を防げます。
He didn’t invite you? Don’t take it personally. He’s just busy.
(招待されなかったの? 気にしなくていいよ。彼は忙しいだけだから。)
解説:
落ち込んでいる友人に、「あなたのせいじゃないよ(事情があるんだよ)」と励ます時の定番フレーズです。
I try not to take rejection personally in sales.
(営業では、断られてもいちいち自分への拒絶だと思わないようにしている。)
解説:
メンタル管理の極意です。「商品が要らない」=「私が嫌い」ではない、と切り分ける思考法です。
『BONES』流・覚え方のコツ
「ブレナンの鉄壁シールド」で覚えましょう。
彼女にとって議論はあくまで「事実の検証」であり、人格攻撃ではありません。
批判という矢が飛んできても、それを自分の心(Person)に刺さずに、シールドで弾き返す。
「それは私の問題ではなく、事実の問題だ」と切り分ける姿をイメージしてください。
似た表現・関連表現
- take offense
(気を悪くする、腹を立てる)
解説:より直接的に「怒る」という感情にフォーカスした表現。”No offense”(悪気はないんだ)とセットでよく使われます。 - get defensive
(守りの姿勢に入る、むきになる)
解説:痛いところを突かれて、言い訳をしたり攻撃的になったりする態度を指します。take personally した結果の行動と言えます。 - take (something) to heart
(〜を深く受け止める、気にする)
解説:批判などを深刻に考えすぎて傷つくこと。personally よりも「内面的に傷ついた」「悩み込んでしまう」ニュアンスが強いです。
深掘り知識:「Person」への攻撃ではない
なぜマイケルはこの言葉を使ったのでしょうか?
議論において、相手の主張(Argument)ではなく人格(Person)を攻撃することを、論理学では「対人論証(Ad Hominem)」と呼び、禁じ手とされています。
マイケルは「君は個人的に受け取っている」と言うことで、ブレナンの客観性を攻撃しました。
しかし、本当に個人的感情を持ち込んでいたのは、プライドを傷つけられたマイケルの方だったのかもしれません。
このフレーズは、時に自分の感情を隠すための防御策として使われることもあるのです。
まとめ|事実と感情を分けよう
誰かに批判された時、それは「あなたの行動」への指摘であって、「あなた自身」への攻撃ではないかもしれません。
“I won’t take it personally.”(個人的には受け取らないよ)
心の中でそう呟くだけで、もっと生きやすくなるはずです。


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