ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S10E18に学ぶ「time and time again」の意味と使い方

time and time again

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『BONES』シーズン10エピソード18のセリフから、「time and time again」の意味と使い方を解説します。
日常会話でも登場頻度が高い表現ですので、ニュアンスをつかんでおきましょう。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

FBIのブースが、ロックウェルの元交際相手・トーランスのもとを訪れ、聞き込みを行うシーンです。
アレックスとの息子ジークを女手ひとつで育てている彼女は、かつて繰り返しアレックスを信じようとしてきた苦しさを語り、これ以上の協力はできないと静かに線を引きます。

Booth: Lauren…
(ローレン…)

Torrance: No, Torrance. I have stood by Alex time and time again, and he always lands back in prison.
(ローレンじゃなくて、トーランスよ。私は何度も何度もアレックスの味方をしてきたけれど、彼はいつも結局刑務所に戻ってしまうの。)

Torrance: I have to think about Zeke now. My son is my priority. No one else.
(今は息子のジークのことを最優先に考えたいの。それだけよ。)

BONES Season10 Episode18(The Verdict in the Victims)

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シーン解説と心理考察

ブースが彼女を過去の名前「ローレン」で呼ぼうとしたのを、現在の名「トーランス」だと強く訂正する場面です。
この名前の訂正には単なる呼び名以上の意味があります——犯罪者の恋人として翻弄された過去の自分と決別し、今は息子のための人生を歩んでいるという静かな決意の表れです。
「time and time again」という言葉を選んだことで、アレックスが刑務所に逆戻りするたびに傷つき、それでも諦めずに支え続けた年月の重みが伝わってきます。
感情的に叫ぶのではなく、疲れ果てた静けさで語るからこそ、その言葉の積み重ねが重く響きます。

「time and time again」の意味とニュアンス

time and time again
意味:何度も何度も、繰り返し、そのたびに

「time」には「時間」以外にも「回数・機会」という意味があります。
これを「and」で繋いで「time again」と繰り返すことで、「何度も何度も」という強調になります。
同じ出来事や行動が繰り返されている事実を、強い感情を込めて伝える時に非常によく使われる表現です。

【ここがポイント!】

「time and time again」はただ回数が多いという報告ではなく、「またか」「何度やっても同じだ」というフラストレーションや徒労感を伴うことが多い表現です。
「期待しているのに、いつも同じ結果になってしまう」という変えられないパターンへの感情が込められているのが、このフレーズの本質です。
同じ「何度も」でも、単純な回数を述べる「many times」や「several times」とは温度が全然違います。

実際に使ってみよう!

I’ve told him time and time again to clean his room, but he never listens.
(彼には部屋を片付けるように何度も何度も言っているのに、全く聞き入れません。)
日常生活のちょっとした愚痴や、あきれ果てた感情を表現する時の定番の形です。何度注意しても改善されないことへのフラストレーションがよく伝わります。

Time and time again, history shows that peace is fragile.
(歴史は何度も繰り返し、平和が脆いものであることを示しています。)
文頭に置いて内容全体を強調することも可能です。過去から現在にわたって同じパターンが繰り返されていることを、客観的に力強く述べる時に効果的です。

We have warned them about the risks time and time again.
(私たちは彼らにリスクについて何度も何度も警告してきました。)
ビジネスシーンで、責任を果たしてきたことを示す際にも使われます。「すべき警告はしてきた」という毅然とした姿勢を示せます。

『BONES』流・覚え方のコツ

トーランスが遠い目をしながら、アレックスを信じた日・裏切られた日・また信じた日……と、繰り返しの記憶が次々とよみがえってくる場面を想像してください。
「time(1回目の機会)and time(2回目)again(またしても)」というリズムが、彼女の疲弊した表情とともに刻み込まれます。
言葉のリズムと感情の重さをセットにすることで、フレーズが自然と体に入ってきます。

似た表現・関連表現

again and again
(何度も繰り返して)
「time and time again」とほぼ同じ意味ですが、より日常的でシンプルに「行動の反復」という事実を伝える表現です。まずここから使いこなすのもおすすめです。

over and over
(何度も、繰り返し)
同じ動作や状況が果てしなく連続して続く感覚を強調したい時に適しています。円を描いて同じところをぐるぐる回るようなイメージがあります。

repeatedly
(繰り返して、度々)
副詞として使われる少し硬い表現です。ビジネス文書やニュースなどで客観的な事実を述べる際によく登場します。

深掘り知識:「time」が持つ「機会」という意味——again and againとの微妙な差

「again and again」と「time and time again」。よく似たこの2つには、言葉の設計に小さくて大事な違いがあります。
「again(再び)」は純粋に「動作の反復」を指します。同じことがパラパラ漫画のように繰り返されるイメージです。
一方、「time」には「機会・チャンス」という意味が含まれます。そのため「time and time again」は、ただ動作が繰り返されるだけでなく、「1回目のチャンス、2回目のチャンス、そしてまたしても…」と、個別の「機会」が無駄に積み重なっていく重さを表現します。
トーランスが「again and again」ではなく「time and time again」を選んだのも、アレックスに「立ち直るチャンス」を何度も与え続けてきた、という悲痛な思いが言葉に滲んでいるからです。
単語のわずかな違いにキャラクターの感情が宿っていることに気づくと、ドラマの見方がもっと豊かになります。

まとめ|積み重なった時間の重さを言葉にする

今回は、トーランスの静かで重いセリフから「time and time again」の意味と使い方を見てきました。
単なる「何度も」という数量の報告ではなく、繰り返しの中に積み重なった感情——徒労感や悲しみ、そして諦め——まで伝えられるのがこのフレーズの力です。
名前を訂正することで過去の自分と決別し、「time and time again」という言葉でその年月を締めくくったトーランスの一言は、ドラマの中でも特に心に残るシーンのひとつです。
何かが繰り返されて疲れた時、このフレーズが自然と口から出るようになると、英語表現の幅がぐっと広がります。

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