「burn a bridge」の意味と使い方|『CHUCK』S01E04で学ぶ英会話

「burn a bridge」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

仕事を辞めるときや人間関係を断つとき、「もう後戻りはできないな」と感じる瞬間、ありますよね。

そんな状況を表す「burn a bridge」を、『CHUCK』シーズン1第4話、裏切ったカリーナをサラが厳しく問い詰めるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「burn a bridge」の意味とニュアンス

burn a bridge
意味:縁を切る、退路を断つ、後戻りできなくする

渡ってきた橋を焼き払えば、もう引き返せない——その発想から生まれた表現です。人間関係や立場を、修復できないほど決定的に壊してしまうことを指します。burn one’s bridges と複数形でもよく使われます。

退職、決別、絶交など、取り返しのつかない行動に対して使われ、「あとくされなく」ではなく「もう元には戻れない形で」断ち切るニュアンスが核にあります。とりわけキャリアの場面で Don’t burn your bridges(縁を切るな)という忠告として頻出します。一度焼いた橋は架け直せない、という重さを伴う表現です。

【ここがポイント!】

  • 渡った橋を焼く=もう引き返せない、が核のイメージ
  • 退職・決別・絶交など「修復不能な決裂」を指す重みのある表現
  • 「縁を切るな」という忠告の形でキャリアの場面によく登場する

『CHUCK』S01E04のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

任務の途中でダイヤを奪い、単独行動に出たカリーナを、サラが問い詰める場面です。「私たちを見殺しにした」と責めるサラに、カリーナは悪びれません。サラの言葉が、長年の関係を自ら断ち切ったカリーナへの最後通告として突きつけられます。

Sarah: Well, you left us to die.
(私たちを見殺しにしようとしたじゃない。)

Carina: I knew you’d get out of it.
(あんたなら切り抜けるとわかってたわ。)

Sarah: You’re burning a bridge, Carina. And the CIA is going to have your a** for this.
(これで縁を切ることになるのよ、カリーナ。CIAも黙ってない。)

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シーン解説と心理考察

「私たちを見殺しにした」と責めるサラに、「切り抜けるとわかってた」としれっと返すカリーナ。悪びれないその態度が、サラの怒りをいっそう際立たせています。

サラの「これで縁を切ることになる」という一言には、裏切られた個人的な失望と、CIAエージェントとしての職業的な警告が重なっています。burn a bridge という表現を選ぶことで、「もう元には戻れない決定的な決裂」を相手に突きつけている点が、この場面の緊張を生んでいます。気心の知れた相手だからこそ、断絶の重さがこの一言に重なっています。

『CHUCK』流・覚え方のコツ

川を渡ったあと、追っ手を断つために背後の橋を焼き払う——もう引き返せない、という決死の絵を思い浮かべてみてください。焼けた橋の向こう側には、二度と戻れません。その「退路そのものを燃やす」動作が、burn a bridge の核になっています。

サラがカリーナに「これで縁を切ることになる」と告げる、あの張りつめた場面とセットで覚えると、このフレーズが持つ「修復不能な決裂」という重みが記憶に残ります。橋を焼く炎ごとイメージするのがコツです。

例文で覚える「burn a bridge」

人間関係や立場を決定的に断つ場面で使えます。場面を変えて三つの使い方を見てみましょう。

Don’t burn your bridges when you quit; you might need that reference someday.
(辞めるときに縁を切るな。いつかその推薦が必要になるかもしれない。)
退職時のアドバイスの場面です。キャリアの世界で最もよく聞く、定番の忠告の形になります。

She burned her bridges with her family and moved across the country.
(彼女は家族と縁を切って、国の反対側へ引っ越した。)
人間関係の決別を語る場面です。仕事に限らず、家族や友人との断絶にも使えます。

A: I’m thinking about telling my boss exactly what I think before I leave.
B: Think twice—you don’t want to burn that bridge.
(A:辞める前に、上司に思ってること全部ぶちまけようかな。)
(B:よく考えて。その縁を切らないほうがいいよ。)
衝動的な決断を諌める会話です。「取り返しがつかなくなるよ」という忠告として自然に使えます。

あわせて覚えたい関連表現

cut ties (with)
(〜との関係を断つ)
より中立的な表現で、必ずしも険悪とは限りません。burn a bridge が持つ「修復不能・感情的な決裂」のニュアンスは弱めです。

sever ties
(関係を完全に断ち切る)
cut ties よりフォーマルで強い表現です。burn a bridge と意味は近いですが、「橋を焼く」ような感情的・劇的な含みはやや薄くなります。

point of no return
(後戻りできない地点)
burn a bridge が「関係を断つ行為」を指すのに対し、こちらは「もう引き返せない局面」という状態・地点そのものを表します。

Note|軍事戦術から生まれた「橋を焼く」

burn a bridge という表現の背景には、実際の戦いの歴史があるとされています。なぜ「橋を焼く」が「縁を切る」になったのか、その出どころをたどってみます。

軍隊が川を渡って進軍する、あるいは撤退する際、背後の橋を焼き払うことがありました。進軍時には自軍の兵が後戻りして逃げ出せないようにするため、撤退時には追ってくる敵の足を止めるため——いずれにせよ「退路を断つ」決死の戦術です。橋を焼いてしまえば、もう引き返すという選択肢は残りません。この「自ら退路を断ち、後戻りできなくする」という発想が、人間関係や立場の決別の比喩へと転じたと説明されます。似た発想は「背水の陣」にも通じ、退路を断つことで決意を固めるという考え方は、洋の東西を問わず見られます。現代の英語では、とりわけ転職・退職の文脈で「将来また頼る可能性のある縁を、感情にまかせて断つな」という戒めとして定着しています。

サラがカリーナに突きつけた「burning a bridge」も、戻る橋を自ら焼く、という決定的な選択の重さを背負った一言と読み取れます。

一度焼いた橋は、もう架け直せないのですね。

まとめ|サラの最後通告に学ぶ「縁を切る」表現

burn a bridge は、人間関係や立場を、修復できないほど決定的に断ち切ることを表す表現です。渡った橋を焼くという核が、「もう後戻りできない決別」というイメージを支えています。

仕事を辞めるときも、人との縁を断つときも、その行動の重さと取り返しのつかなさを一言で示せます。Don’t burn your bridges と言えば、「将来のために縁は残しておこう」という大人の忠告になります。

決断の重みを静かに伝えたいときの一言として、会話のレパートリーに加えてみてください。

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