海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『CHUCK』シーズン3 第3話に登場する、切り出しにくい話題を持ちかける前置きと、渋々受け入れる体を装いながら本心を隠す言い方です。チャックとサラが、今後の「カバー」をどう定義するかを話し合い、二人で「友人」ということに落ち着く場面が描かれています。
言いよどみを挟んで話を切り出す前置きから、渋々受け入れる体を装う言い方まで、順番に見ていきます。
言いよどみを挟んで、切り出しにくい話を持ちかける言い方
チャックはしばらく口ごもったあと、今後のカバーについてサラに切り出します。
Chuck: Uh, listen, I’ve been, um… I’ve been meaning to ask. What do you think our cover should be, you know, moving forward?
(あの、聞きたいことがあって、その……。ずっと聞こうと思ってたんだ。これから先、僕たちのカバーってどうするべきだと思う?)Sarah: Well, I think we should keep it simple. So, how about friends?
(そうね、シンプルにしておくのがいいと思う。だから、友人ってことでどう?)CHUCK Season3 Episode3 (Chuck Versus the Angel de la Muerte)
I’ve been, um… I’ve been meaning to ask. は、um の言いよどみを挟みながら I’ve been meaning to ask. を繰り返すことで、ずっと聞きたかったが切り出しにくかった話題であることを伝える前置きです。チャックはこの言いよどみのあとに、ようやく本題である What do you think our cover should be という問いを口にしています。
対するサラの I think we should keep it simple. は、複雑になりがちな事情を、あえてシンプルな方針に落とし込もうとする言い方です。続く So, how about friends? という一言で、迷いのない提案として「友人」という案を差し出しており、チャックの言いよどみとは対照的な即答ぶりが際立つ場面と言えます。
渋々受け入れる体を装いながら、本心を隠す言い方
サラの提案を受けて、チャックはこう応じます。
Chuck: Friends, huh? Yeah, that could work. I suppose I could fake being friends with someone like you.
(友人、か。うん、それでいけそうだ。君みたいな相手と友人のふりをするくらいなら、僕にもできそうだしね。)Sarah: And I don’t find you completely repulsive, so…
(それに、あなたのことそこまで嫌いってわけでもないし……。)CHUCK Season3 Episode3 (Chuck Versus the Angel de la Muerte)
I suppose I could 〜 は、I suppose I could という留保を挟むことで、本当は乗り気であっても渋々受け入れる体を装う言い方です。チャックは fake being friends with someone like you という言い回しで、サラの提案をいったん軽い調子で受け止めながら、本心をそのままは見せずにいます。
サラの I don’t find you completely repulsive も同じ方向の言い方で、completely repulsive という強い言葉をわざわざ not で打ち消す二重否定によって、直接的な好意の言葉を避けながら遠回しに好印象を伝えています。二人とも、率直な物言いをせずにぼかした言い回しを選んでいる点で共通しているのが見どころです。文末を so… で止めて最後まで言い切らないところにも、はっきり言葉にしない含みが表れています。
言いよどみから始まった前半のやり取りと比べると、チャックの I suppose I could 〜 もサラの so… も、結論そのものは口にしながら、そこに至る言い方はどちらも一歩引いた形を選んでいます。「友人」という落としどころを確認し合いながら、それぞれが本音を少しだけ隠して見せ合っている場面と言えます。
まとめ|切り出しにくい話の持ちかけ方と、渋々受け入れる体の装い方
I’ve been meaning to ask という言いよどみを挟んだ切り出し方から、I suppose I could 〜 で渋々受け入れる体を装う言い方、そして二重否定でさりげなく好印象を伝える言い方まで見てきました。率直に言わず、遠回しに気持ちを伝える言葉の選び方には、共通する型があるのが分かります。
次回も『CHUCK』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。
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