海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン4 第14話に登場する、演技レッスンで新しいやり方に抵抗するシェルドンの言い分です。ペニー宅での稽古では体を慣らす運動をやんわり拒み、別の回の場面稽古でも「コンフォートゾーンから出よう」と促すペニーに開き直る、同じ調子の抵抗が繰り返されます。
動きたくないときについ使いたくなる、言い訳の言い回しを見ていきます。
「do whatever feels natural」を逆手に取る、動かない言い訳
冒頭、ペニーは体を慣らす運動でレッスンを始めようとしますが、シェルドンはその場から動こうとしません。
Penny: So I just want you to relax and kind of move around in the space. You know, just do whatever feels natural. Sheldon?
(じゃあ、リラックスして、この空間を自由に動き回ってみて。感じるままに、自然にやってくれればいいから。シェルドン?)Sheldon (doing nothing): You said to do whatever feels natural. This feels natural. Certainly more natural than what you’re doing.
(「感じるままに自然に」って言ったよね。これが自然な状態だよ。少なくとも、君がやっていることよりは自然だ。)Penny: Come on, you got to work with me. We need to get connected with our bodies.
(もう、ちゃんと協力してよ。自分の体とちゃんとつながらないと。)Sheldon: Penny, my body and I have a relationship that works best when we maintain a cool, wary distance from each other.
(ペニー、僕と僕の体の関係は、お互い冷ややかに、用心深く距離を置いているときに一番うまくいくんだ。)TBBT Season4 Episode14 (The Thespian Catalyst)
do whatever feels natural は「感じるままに自然にやって」と、力を抜いて自由に動くよう促す指示です。ところがシェルドンはこの言葉を逆手に取り、突っ立ったままでいることこそ「自然」だと言い張ります。a cool, wary distance は「冷ややかで用心深い距離」という言い回しで、自分の体とすら距離を保ちたがるシェルドンらしい抵抗の仕方が表れています。
「It’s called the comfort zone for a reason.」で開き直る一言
体を動かす稽古とは別の回、台本を使った場面稽古の場でも、シェルドンは同じ調子を貫きます。
Penny: Okay, that’s fine, but let’s try and get you out of your comfort zone.
(オーケー、それはいいとして、そろそろコンフォートゾーンから出てみましょうよ。)Sheldon: Why would we want to do that? It’s called the comfort zone for a reason.
(どうしてそんなことをする必要があるんだ? コンフォートゾーンと呼ばれるのには理由があるんだよ。)TBBT Season4 Episode14 (The Thespian Catalyst)
get out of your comfort zone は「居心地の良い場所から出る」という定番の言い回しで、新しい挑戦を促すときによく使われます。これに対してシェルドンが返す It’s called the comfort zone for a reason. は、「そう呼ばれるのには理由がある」と、居心地の良さを守る側に立って言い返す一言です。名前の由来を逆手に取り、動かない理由へとすり替えてしまうところに、抵抗の仕方の型が見えてきます。
まとめ|居心地の良い場所を手放さないための言い分
do whatever feels natural、a cool, wary distance、get out of your comfort zone、It’s called the comfort zone for a reason.。体を動かす稽古でも台詞の稽古でも、シェルドンは終始同じ調子で新しいやり方を拒み続けます。変化を茶化さずに退ける言い回しが、いくつも積み重なっていく場面です。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の型を見ていきましょう。
同じエピソードの他のコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、稽古の様子がより立体的に見えてきます。


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