「No. No, that was very sweet.」に見る、褒め言葉への謙遜と茶目っ気まじりの返し方|『CHUCK』S02E01で学ぶ英会話

『CHUCK』コラム: 「No. No, that was very sweet.」に見る、褒め言葉への謙遜と茶目っ気まじりの返し方|『CHUCK』S02E01で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『CHUCK』シーズン2 第1話に登場する、褒め言葉への謙遜と茶目っ気まじりの返し方です。念願だった二人きりの初デートで、レストランのテーブルを挟んで向かい合ったチャックとサラが、互いの美点を言葉にしながら、それぞれの流儀で褒め言葉を受け止め合う場面が描かれています。

照れ隠しの受け止め方から、自信たっぷりの切り返しまで、短いやり取りを順番に見ていきます。

目次

褒め言葉を茶化しながら受け止める言い方

レストランでの食事中、チャックはサラを褒める言葉を重ね、「言いすぎならいつでも止めていい」と照れまじりに申し出ます。それを受けて、サラはこう返します。

Sarah: No. No, that was very sweet.
(いいえ、いいの。今のは本当に素敵だったわ。)

Chuck: Sweet? Golly gee, thanks for making me feel like I’m eight.
(優しいって? いやそれ、なんだか僕を8歳児扱いしてくれてるみたいでどうも。)

CHUCK Season2 Episode1 (Chuck Versus the First Date)

No. No, that was very sweet.No の繰り返しは、直前の「止めていい」という申し出をやわらかく打ち消して、褒め言葉を素直に受け止める合図として使われています。短い否定を重ねてから感想を言い添える間の取り方に、サラの照れが表れていると言えます。任務中なら即座に受け流しそうな一言に対して、ここでは素の反応がのぞいているところが、この場面ならではの空気を作っています。

これを受けたチャックの Sweet? Golly gee, thanks for making me feel like I’m eight. は、サラが口にした sweet(優しい・いい話ね、といった響きの褒め言葉)を、子供向けの褒め方みたいだと茶化して切り返す言い方です。素直に喜ぶのではなく、あえて自虐っぽく茶化すことで、照れをユーモアに変えている様子が見どころです。Golly gee という古めかしい驚きの表現をわざと選んでいるところにも、大げさな子供っぽさを演出しようとする工夫が読み取れます。

自信を見せながら褒め返す言い方

チャックの茶化しを受けて、今度はサラがチャックを褒め返します。表向きは偽装のカップルとして始まった二人の関係の中で、この場面では素直な褒め言葉のやり取りが続きます。

Sarah: Well, you’re not so bad yourself.
(まあ、あなたも悪くないわよ。)

Chuck: Please. I’m fantastic.
(よしてよ、僕は最高なんだから。)

CHUCK Season2 Episode1 (Chuck Versus the First Date)

you’re not so bad yourself は、二重否定に近い形で相手を褒める言い方です。「悪くない」と控えめに表現しながらも実質的には好意的な評価を伝えており、直球で褒めるよりも軽やかな響きを持っています。yourself を添えることで、「あなたの方こそ」と相手に話を返す形になっているのも、褒め合いのやり取りらしいところです。

そして、この褒め言葉を受けたチャックの Please. I’m fantastic. は、謙遜する代わりに自信たっぷりに切り返す言い方です。Please は「よしてよ」に近い響きで軽く受け流す働きをしており、そのすぐ後に I’m fantastic と言い切ることで、遠慮のない茶目っ気が伝わってきます。

序盤の Sweet? Golly gee という自虐っぽい茶化し方と比べると、同じ照れの表し方でも、ここでは開き直ったような明るさに変わっているのが読み取れます。二つの短いやり取りを通して、褒め言葉の受け止め方には段階があることが分かる場面と言えます。

まとめ|謙遜まじりの照れ隠しから、自信たっぷりの褒め返しまで

that was very sweetという素直な受け止め方から、not so bad yourselfやI’m fantasticという茶目っ気のある褒め返しまでを見てきました。褒め言葉ひとつをとっても、遠慮がちな受け止め方と自信を見せる返し方の両方があると分かります。

次回も『CHUCK』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。

同じエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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