「make eye contact」の意味と使い方|『CHUCK』S03E19で学ぶ英会話

「make eye contact」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

初対面の相手と話すとき、目を合わせるべきか、それともそらすべきか――ほんの一瞬の視線の置き方に迷う場面が、誰にでもあるはずです。

そんな所作を表す「make eye contact」を、『CHUCK』シーズン3第19話、敵地に潜入したチャックが、初対面を装って宿敵ショウに近づくようサラから指示されるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「make eye contact」の意味とニュアンス

make eye contact
意味:目を合わせる、アイコンタクトをとる

eye contact は「視線が合うこと」を指す名詞で、それを make(作る・生み出す)と組み合わせて「目を合わせる」という動作を表します。日本語の「アイコンタクト」とほぼ同じ感覚で使えますが、英語では make という動詞とセットになる点を押さえておきたいところです。

意識的に相手の目を見る、という能動的なニュアンスがあり、コミュニケーションや対人マナーの文脈で頻繁に登場します。avoid eye contact(目を合わせるのを避ける)と対にして覚えると、視線にまつわる表現の幅が広がります。ビジネスのプレゼンから日常の挨拶まで、対人場面を語るうえで欠かせない実用度の高い表現と言えます。

【ここがポイント!】

  • 「make eye contact」の核は、意識して相手と視線を合わせるという能動的な動作
  • 「アイコンタクト」を英語では make という動詞とセットで使うのがポイント
  • 「avoid eye contact(目をそらす)」と対で覚えると視線表現の幅が広がる

『CHUCK』S03E19のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

チャックたちは敵組織の潜む会議場に潜入し、ロシア代表団になりすます作戦を実行します。標的である宿敵ショウと接触する直前、サラがチャックに、初対面の他人を完璧に演じきるための具体的な所作を指示します。緊張が走る潜入作戦のなか、その指示は意外なほど落ち着いた口調で告げられます。

Sarah: Now, remember, Chuck, in order for this plan to work, you’ll need to fully convince Shaw. Make eye contact, shake his hand, and act as if you were strangers.
(いい、忘れないで、チャック。この計画を成功させるには、ショウを完全に信じ込ませる必要があるの。目を合わせて、握手して、お互い初対面みたいに振る舞うのよ。)

Chuck: Ah, yes. Yuri Sheshenko. It is a great pleasure to meet you, Mr. Shaw.
(ああ、どうも。ユーリ・シェシェンコです。お会いできて光栄です、ショウさん。)

Chuck Season3 Episode19(Chuck Versus the Ring: Part II)

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シーン解説と心理考察

サラの指示が make eye contact, shake his hand と、所作を順番に並べる具体的な形をとっている点に注目したい場面です。抽象的な「自然に振る舞え」ではなく、目を合わせる・握手する・他人を演じる、と段階的に指示するところに、スパイ作戦のリアルな緊張感が表れています。

興味深いのは、本来「目を合わせる」は親しみや誠実さの合図であるはずなのに、ここではむしろ「他人を装う」ための技術として使われている点です。act as if you were strangers という続きと組み合わさることで、アイコンタクトが偽りの初対面を完成させる小道具になっています。視線を合わせるという親密な行為が、敵を欺く演技の一部に転じる――その逆説が、この一言に重なっています。

『CHUCK』流・覚え方のコツ

make eye contact は、「二人の視線が空中でぴたりと触れ合う」一点をイメージすると覚えやすい表現です。make という動詞が、その接点を意識的に「作り出す」感覚をよく表しています。

サラがチャックに「目を合わせて」と指示したように、相手の目とのあいだに見えない一本の線を引いて、その線をつなぐ動作を思い描いてみてください。視線という目に見えないものを、make で「形にする」イメージを持つと、なぜ英語が do や have ではなく make を選ぶのかも腑に落ち、フレーズごと頭に残ります。

例文で覚える「make eye contact」

対人マナーやコミュニケーションを語るこのフレーズは、助言や観察の場面でよく使われます。3つの例文で使い方を見ていきましょう。

Try to make eye contact with the audience during your presentation.
(プレゼン中は聴衆と目を合わせるように心がけてね。)
人前で話すときの助言として使う場面です。with ~ を続けて「誰と目を合わせるか」を示せます。

He was so nervous that he couldn’t make eye contact with the interviewer.
(彼はひどく緊張していて、面接官と目を合わせられなかった。)
緊張や気後れで視線を合わせられない様子を描く使い方です。couldn’t と組み合わせると、その難しさが伝わります。

A: How do I come across as more confident in meetings?
B: Start by making eye contact when you speak.
(A:会議でもっと自信があるように見せるには、どうすればいい?)
(B:まずは話すときに目を合わせることから始めるといいよ。)
対人スキルを相談する会話例です。making と動名詞にして「目を合わせること」を助言の中身に据えています。

あわせて覚えたい関連表現

look someone in the eye
(〜の目をまっすぐ見る)
相手の目を正面から見据える、という表現です。make eye contact が「視線を合わせる」中立的な動作なら、こちらは誠実さや勇気を示して「正面から見る」というニュアンスが加わります。

avoid eye contact
(目を合わせるのを避ける、視線をそらす)
make eye contact のちょうど反対の表現です。気まずさ・後ろめたさ・緊張などから視線を外す様子を表し、セットで覚えると便利です。

catch someone’s eye
(〜と目が合う、〜の注意を引く)
ふと視線が合う、あるいは相手の関心を引く、という表現です。意識的に「作る」make eye contact に対し、こちらは偶発的に「目が合う」ニュアンスが出ます。

Note|たった数秒、目が合うことの心理学

make eye contact という何気ない動作は、対人心理の研究で長く注目されてきたテーマでもあります。目を合わせるというごく短い行為が、相手に与える印象を大きく左右するからです。

視線に関する心理学の知見では、適度なアイコンタクトをとる話し手は、そうでない話し手よりも誠実・有能・自信があると評価されやすいことが繰り返し指摘されてきました。一方で、視線を合わせる時間が長すぎると、相手は威圧感や不快感を覚えやすくなるとも言われます。つまりアイコンタクトには「ちょうどよい量」があり、多すぎても少なすぎても対人関係にマイナスに働きうるわけです。文化差も大きく、欧米では誠実さの証として積極的なアイコンタクトが好まれる傾向がある一方、日本を含む一部の文化では、目を合わせ続けることが不躾と受け取られる場面もあります。こうした背景があるからこそ、make eye contact は単なる動作ではなく、信頼や注意をコントロールする社会的な技術として語られてきました。

この視点を踏まえると、ドラマでサラが真っ先に「目を合わせろ」と指示した理由も見えてきます。アイコンタクトは、初対面の相手に「自然さ」と「信頼」を一瞬で印象づける、最も効率のよい手段だったのです。

数秒の視線が、相手の心象を静かに動かしているのですね。

まとめ|視線を、ことばにする

make eye contact は、意識して相手と視線を合わせる、という能動的な動作を表す表現です。「アイコンタクト」を英語では make という動詞とセットにする、という語法上のポイントも押さえておきたいところです。

このフレーズを知っていると、プレゼンや面接、初対面の挨拶など、対人場面のふるまいを英語で的確に語れるようになります。avoid eye contact や look someone in the eye と組み合わせれば、視線にまつわる繊細なニュアンスまで表現の幅が広がります。

何気ない所作を支える心理に目を向けると、形から入ることには確かな裏付けがあるのですね。

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