「take no for an answer」の意味と使い方|『CHUCK』S02E11で学ぶ英会話

「take no for an answer」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

誘いを渋る相手に「いやいや、断られても引き下がりませんよ」と、笑顔で押し切ろうとした経験はありませんか。

そんなときにぴったりの「take no for an answer」、つまり「ノー」という返事を受け入れるという表現を、『CHUCK』シーズン2第11話の序盤、クリスマスはやらないと渋るサラを、チャックが自宅のクリスマスに粘り強く誘うシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「take no for an answer」の意味とニュアンス

take no for an answer
意味:「ノー」という返事を受け入れる

take no for an answer を直訳すると、「ノーを答えとして受け取る」となります。ただし、この表現が実際に使われるときは、ほとんどの場合 not や won’t と組み合わさって否定形になります。

つまり not take no for an answer の形で、「『ノー』という返事は受け付けない」「断られても引き下がらない」という意味で使うのが定番です。相手がどれだけ断っても、こちらは承知させるまで粘る、という押しの強さを表します。強引な誘いや依頼の場面で、半ば冗談めかして使われることも多く、言われた側も「しょうがないな」と折れる、軽いやり取りの空気をまといます。

【ここがポイント!】

  • 核は「『ノー』を答えとして受け取らない」=引き下がらないこと
  • ほぼ常に not / won’t とセットの否定形で使うのが定番
  • 強引だけど憎めない、半分冗談めかした誘いに似合う一言

『CHUCK』S02E11のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

「クリスマスはやらない主義なの」と話をそらそうとするサラに、チャックは引き下がりません。スクルージ(けち)のふりは信じない、と冗談めかしながら、自宅のクリスマスに誘い込もうとします。

Sarah: Look, I would rather not get into it.
(ねえ、その話には触れたくないの)

Chuck: I’m not buying the whole Scrooge act, okay. I’m not taking no for an answer, Walker, so prepare to be heart-warmed.
(そのスクルージのふりは信じないからな。断られても引き下がらないぞ、ウォーカー。心温まる覚悟をしておけよ)

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シーン解説と心理考察

サラの「その話には触れたくない」という言葉には、踏み込まれたくないという壁がにじむ場面です。それを察しつつも、チャックはあえて軽く受け流して、誘いを引っ込めません。

I’m not taking no for an answer という一言には、押しつけがましさよりも、相手の事情ごと包み込もうとする善意がにじみます。直後の prepare to be heart-warmed(心温まる覚悟をしておけ)という冗談めかした続きが、会話の温度をやわらげています。サラを姓の「ウォーカー」で呼ぶ軽口も、二人の距離感をやわらかく見せています。強引なのに嫌味にならない、チャックらしい誘い方が表れています。

『CHUCK』流・覚え方のコツ

take no for an answer を覚えるなら、相手が差し出してくる「ノー」という答えを、手で押し返して受け取らない仕草を思い浮かべるとよいでしょう。答えを受け取らないのだから、相手はもう一度別の返事をするしかありません。これが「引き下がらない」につながります。

チャックが、サラの「やらない」という返事を受け取らずに押し返し、クリスマスへ引っ張り込もうとするこのシーンの構図と重ねると、否定形で使う感覚がそのまま記憶に残ります。

例文で覚える「take no for an answer」

ほとんどの場合、not や won’t とセットで「引き下がらない」という形で登場します。三つの場面で使い方を見ていきましょう。

She wouldn’t take no for an answer, so we ended up going to the party with her.
(彼女が引き下がらなかったので、結局一緒にパーティーへ行くことになった。)
押しの強い誘いに根負けする場面です。wouldn’t take no for an answer で「どうしても引き下がらなかった」という粘り強さが出ます。

The salesperson wouldn’t take no for an answer and kept calling me every week.
(その営業担当は引き下がらず、毎週電話をかけてきた。)
しつこい営業に困っている場面です。同じ「引き下がらない」でも、文脈によっては迷惑なしつこさを表すこともあります。

A: I really can’t accept such an expensive gift.
B: I won’t take no for an answer. Please, it’s from all of us.
(A:こんな高価な贈り物、受け取れないわ。)
(B:断らせないよ。お願い、みんなからの気持ちなんだ。)
贈り物を遠慮する相手を押し切る会話です。好意を受け取ってほしいという、温かい押しの強さとして使われています。

あわせて覚えたい関連表現

won’t take it lying down
(黙って受け入れたりはしない)
不当な扱いに「泣き寝入りはしない」という抵抗を表す表現です。take no for an answer が「相手の断りを受け入れず誘い・依頼を押し通す」場面なのに対し、こちらは自分が受けた理不尽に反発するという、立ち向かう側の場面で使われます。

stand one’s ground
(自分の立場を譲らない、踏みとどまる)
反対や圧力に屈せず主張を貫く表現です。take no for an answer が「相手のノーを受け入れない」なら、stand one’s ground は「自分のイエスを曲げない」という、立場を守る側の粘りを表します。

not give up
(あきらめない)
最も一般的な「あきらめない」の表現です。take no for an answer はその中でも「相手の拒否に対して引き下がらない」という、対人的なやり取りに特化したニュアンスを持ちます。

Note|なぜいつも否定形? not take no for an answer の仕組み

take no for an answer という表現には、一つ面白い特徴があります。それは、肯定形でそのまま使われることがほとんどない、という点です。

理由は、肯定形 take no for an answer が表す「『ノー』を素直に受け入れる」という状態が、わざわざ口にするほどの意味を持たないからです。相手が断ったら引き下がる、というのはごく当たり前の振る舞いで、言葉にする必要がありません。一方、それを否定した not take no for an answer は、「当たり前なら引き下がるところを、あえて引き下がらない」という、普通とは違う粘りを表します。だからこそ、わざわざ言う価値が生まれ、否定形ばかりが定着しました。実際に使われるときは、I won’t take no for an answer や She wouldn’t take no for an answer のように、未来や過去の助動詞と組み合わさる形が大半です。

この仕組みが分かると、take no for an answer を覚えるときに「否定形で使うもの」と丸ごと記憶できます。チャックの I’m not taking no for an answer も、まさにこの定番の形です。

否定とセットで覚えるのが、遠回りに見えて近道です。

まとめ|サラの「やらない」を押し返すチャックの一言

take no for an answer は、「『ノー』という返事を受け入れない」、つまり断られても引き下がらないという、押しの強さを表す表現です。ほぼ常に not や won’t とセットの否定形で使う、という点を押さえておくと、迷わず使えます。

強引な誘いから、好意を受け取ってほしいという温かい押しまで、この表現があると「あきらめない」気持ちをはっきり伝えられます。チャックがサラの渋る返事を押し返した場面とセットで覚えておけば、否定形の感覚ごと身につくはずです。

誰かをどうしても誘いたいときに、表現の引き出しに加えてみてくださいね。

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