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会議や作業がだらだら続いて、そろそろ切り上げたいけれど、どう声をかけて締めようか——そんな潮時の見極めに迷った経験はありませんか。
そんなときに使える「wrap it up」を、『CHUCK』シーズン2第10話の終盤、偽のビル売却作戦の最中に本物の管理人が近づき、ケイシーが撤収を促すシーンから、一緒に見ていきましょう。
「wrap it up」の意味とニュアンス
wrap it up
意味:切り上げる、(作業や話を)締めくくる
「wrap」は「包む」、ここから「進行中の作業・会議・話を、きれいに畳んで終わらせる」という比喩で使われます。プレゼントを紙で包んで仕上げるように、物事をひと包みにして完結させるイメージです。
会議の締め(Let’s wrap it up.)、作業の切り上げ、撮影の終了(That’s a wrap!)など、幅広い場面で活躍します。it の部分は the meeting や this project などに置き換えても自然で、「wrap up + 名詞」の語順でも使えます。
軍人らしい簡潔さで「Time to wrap it up.(そろそろ切り上げる時間だ)」と言えば、状況の潮時を的確に告げる一言になります。散らかった作業を風呂敷でくるんで持ち去る——そんな動作を思い浮かべると、「締めくくる」というニュアンスがつかみやすくなります。
【ここがポイント!】
- 「wrap」は「包む」、そこから「物事を畳んで締めくくる」の比喩になる
- 会議・作業・撮影など幅広く使え、it は the meeting などに置き換え可能
- プレゼントを包んで仕上げるイメージで「完結させる」と読むのがコツ
『CHUCK』S02E10のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
チームは偽のビル売却で詐欺師アマドを引っかけようとしていますが、その最中、本物のビル管理人が異変に気づいて近づいてきます。危機を察知したNSAエージェントのケイシーが、無線で仲間に撤収を促す緊迫の一言に注目です。
Manager: So, as far as you know, no one ordered an exterminator today? I’m on my way now to find out what the hell is going on.
(つまり、今日は誰も害虫駆除を頼んでないんだな? 今からいったい何が起きてるのか確かめに行く。)Casey: We got company. Time to wrap it up.
(邪魔が入った。そろそろ切り上げる時間だ。)Sarah: I’m sorry, Mr. Amad. It looks like the deal is off.
(申し訳ありません、アマドさん。取引は中止のようです。)
シーン解説と心理考察
ケイシーの「Time to wrap it up」には、海兵隊出身のNSAエージェントらしい簡潔さで潮時を告げる落ち着きが表れています。長く続いた詐欺作戦を「包んで(wrap)」終わらせる、という比喩が、緊張下での冷静な判断と重なっています。
「We got company(邪魔が入った)」という軍人らしい言い回しから「wrap it up」へとつながる流れは、無駄を一切排したケイシーの口調そのもの。一言で状況を把握し、一言で次の指示を出す——その鋭さが会話の温度を引き締めています。
それを受けてサラが即座に「取引は中止」と動き出すあたりに、チームの連携の良さがにじむ場面です。危機の中でも淡々と作戦を畳んでいく緊張感が、この短いやり取りに凝縮されていると言えます。
『CHUCK』流・覚え方のコツ
プレゼントを包装紙で「包む(wrap)」場面を思い浮かべてください。中身を入れて、紙で包んで、リボンを結べば「完成・おしまい」。この「包んで仕上げる=締めくくる」という動作が、wrap it up の核心イメージです。
ケイシーは危機が迫る中で、散らかった作戦を「ひと包みにして畳め」と指示しています。広げた風呂敷の四隅を持ち上げ、中身をくるんで素早く立ち去る——その動作を思い描けば、「切り上げる・締めくくる」という意味が、手の動きとともに記憶に残ります。
例文で覚える「wrap it up」
会議や作業を締める定番表現です。場面の違う3つの例文で使い方をつかんでみましょう。
We’re running out of time, so let’s wrap it up.
(時間がなくなってきたから、そろそろ切り上げよう。)
時間切れで会議を畳む場面です。劇中のケイシーの「潮時だ」というニュアンスに最も近い使い方です。
The director shouted, “That’s a wrap!” and everyone cheered.
(監督が「以上で撮影終了!」と叫び、全員が歓声を上げた。)
撮影やイベントの終了場面です。映画業界由来の「That’s a wrap!」は、一日の作業をひと包みにして終える宣言として定着しています。
A: Can we wrap this up quickly? I have another meeting in five minutes.
B: Sure, let me just summarize the action items.
(A:これ、手早く終わらせられる? 5分後に別の会議があるんだ。)
(B:もちろん、やることだけ手短にまとめるね。)
次の予定が迫る場面です。it を this に置き換え、「手早く締めたい」という気持ちを伝えられます。
あわせて覚えたい関連表現
call it a day
(今日はこれで終わりにする)
「一日の仕事を切り上げる」に限定的な表現です。wrap it up が会議・作業・話など幅広い対象に使えるのに対し、call it a day は「その日の仕事じまい」に絞られます。
finish up
((残りを)終わらせる、仕上げる)
残った作業を完了させる動作に焦点があります。wrap it up が「全体を締めくくる・畳む」まとめ感を持つのに対し、finish up は「やり残しを片付ける」イメージです。
tie up loose ends
(やり残しを片付ける)
細かな未処理事項を仕上げる意味です。wrap it up が全体を終了させる宣言に近いのに対し、こちらは「ほつれた糸の端を結ぶ」=細部の処理に焦点が当たります。
Note|「包む」から「締めくくる」へ、That’s a wrap! の由来
「wrap it up」を語るうえで欠かせないのが、映画業界の名フレーズ「That’s a wrap!」です。
wrap はもともと「布や紙で物をくるむ」動作を指す言葉でした。そこから「物事を包んで完結させる=締めくくる」という比喩が生まれます。この比喩を象徴するのが、映画撮影の現場で使われる「That’s a wrap!」です。一日、あるいは作品全体の撮影が終わったときに監督が発するこの掛け声は、1920年代のハリウッドで定着したといわれます。その日の撮影を「ひと包み」にして終える、という発想がそのまま言葉になったわけです。ビジネスの会議でも、司会者が「Let’s wrap it up」で議事を締めるのが定番で、だらだら続けずに潮時で畳む姿勢を端的に示します。
この背景を知ると、ケイシーの「Time to wrap it up」が、単に「終わらせよう」ではなく「この作戦をひと包みにして撤収だ」という、現場を仕切る者の宣言として響いてきます。
包んで、結んで、立ち去る。その潔さが、この一言にこもっています。
まとめ|ケイシーの撤収指示から学ぶ「締めくくり」の一言
「wrap it up」は、進行中の作業や会議を、きれいに畳んで終わらせることを表す表現でした。プレゼントを包んで仕上げるイメージが根にあり、会議の締めから撮影の終了まで、幅広い場面で使えるのが強みです。
この表現を知っておくと、「そろそろ切り上げよう」という潮時の合図を、ネイティブらしく自然に伝えられるようになります。会議を締める場面、作業を終える場面——日常にもビジネスにも、出番は数えきれないほどあるはずです。
危機の中で淡々と作戦を畳んだケイシーの一言とともに、「wrap it up」を表現の引き出しに加えてみてください。
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※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)


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