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『フレンズ』シーズン2第15話では、ロスとレイチェルが最初の正式なデートを迎えます。その後、夕食の約束をした日にも、ロスは博物館の仕事から抜けられず、レイチェルを待たせてしまいます。
待たせた相手への謝り方は、謝るタイミングによって英語の文の形が変わります。待たせている最中、予定が崩れたとき、すべてが済んだあと、という3つの場面から順に見ていきます。
「I’m sorry this is taking so long」で、待たせている最中に謝る
ロスはこの回、ポケベルで二度、博物館に呼び出されています。夕食の約束をしていたこの日も、ロスは博物館で展示の誤りを直していて、レイチェルはそばで終わるのを待っています。展示への文句を言ったあと、ロスはレイチェルにこう謝ります。
Ross: I’m sorry this is taking so long.
(こんなに時間がかかってごめん。)
Ross: It’s longer than I expected. We will have dinner, okay?
(思ってたより長引いてるんだ。夕食には行くから、いいね?)
Rachel: It’s okay. It’s fine.
(大丈夫。平気よ。)
Friends Season2 Episode15(The One Where Ross and Rachel…You Know)
I’m sorry this is taking so long. の中心は、is taking という現在進行形です。作業はまだ終わっておらず、待ち時間が今も続いていることを、そのまま謝罪の文に入れています。so long は「こんなに長く」で、待たせている時間の長さを自分から認める言い方になっています。
続く It’s longer than I expected. は「思っていたより長い」と、長引いている理由を短く添える一文です。謝罪のあとに事情をひとこと加えると、相手も状況を受け止めやすくなります。We will have dinner, okay? では、未来の will で「夕食には行く」と約束し、okay? で相手に同意を求めています。
レイチェルの It’s okay. It’s fine. は、謝られたときの返事として使われることの多い組み合わせです。ただし、ここでレイチェルが本当に気にしていないかどうかは、この場面だけでは分かりません。言葉の上では相手を受け入れる返事になっている、という点を押さえておくと十分です。
「Why don’t we ~?」で、崩れた予定の代わりを探す
しばらくして、作業を終えたロスがレイチェルのところへ戻ってきます。
Ross: I’m done.
(終わったよ。)
Rachel: Yeah, well, you know what? So is Sorrentino’s.
(そう、でもね、ソレンティーノも終わったわよ。)
Ross: Okay. I’m sorry. Let’s… why don’t we find someplace else?
(わかった、ごめん。じゃあ……ほかの店を探さないか?)
Rachel: No, you know what? It’s late. Everything’s going to be closed. Why don’t we do it another night?
(ううん、あのね、もう遅いし、どこも閉まっちゃうわ。また別の夜にしない?)
Friends Season2 Episode15(The One Where Ross and Rachel…You Know)
ロスはこの提案に、こう返します。
Ross: No. No, we won’t.
(いや、いや、そうはしない。)
Rachel: We won’t?
(しないの?)
Friends Season2 Episode15(The One Where Ross and Rachel…You Know)
ロスの I’m done. は「(作業が)終わった」という意味です。レイチェルは So is ~.(〜もそうだ)の形でこれを受け、店の名前を挙げて「その店も終わった」と返します。ここでの done は「営業が終わった、閉まった」の意味に変わっていて、同じ語を使った皮肉まじりの返しになっています。ロスがそれを受けてほかの店を探そうと言うことから、行く予定だった店だと分かります。
予定が崩れたあとは、二人とも Why don’t we ~? で代わりの案を出しています。ロスは「ほかの店を探そう」、レイチェルは「別の夜にしよう」です。Why don’t we ~? は「〜しない?」と相手を誘う形で、Let’s ~ より相手の意見を聞く響きがあるとされます。ロスが一度 Let’s と言いかけて、Why don’t we に言い直している点も見ておきたいところです。
ロスの we won’t は、レイチェルの「別の夜にしよう」を受けて、「別の夜にはしない」と打ち消す返事です。will の否定形 won’t だけで、相手の文の動詞部分をくり返さずに済ませています。We won’t? と同じ形で聞き返されたあと、ロスはレイチェルを博物館のプラネタリウムへ連れていきます。
「I’m sorry I had to work tonight」で、済んだことに謝る
プラネタリウムで星の話をしたあと、ロスは改めてレイチェルに謝ります。
Ross: Listen, I’m sorry I had to work tonight.
(なあ、今夜は仕事になってごめん。)
Rachel: Oh, that’s okay.
(ああ、いいのよ。)
Friends Season2 Episode15(The One Where Ross and Rachel…You Know)
I’m sorry I had to ~. は「〜しなければならなくてごめん」という形です。had to が過去形なので、仕事で待たせたことはもう済んだ出来事として扱われています。have to には「自分の意思ではなく、そうせざるを得なかった」という含みがあり、謝罪と事情の説明を一文で伝えられます。冒頭の Listen, は「ねえ」「あのさ」と、話を改めて切り出すときの前置きです。レイチェルの Oh, that’s okay. は、展示を直していたときの It’s okay. It’s fine. と同じく、謝罪を受け入れる返事です。
二つの謝り方を並べると、違いがはっきりします。
| 言い方 | 謝る時点 | 作中の場面 |
|---|---|---|
| I’m sorry this is taking so long. | 待たせている最中 | 展示を直している途中 |
| I’m sorry I had to work tonight. | 待たせたことが済んだあと | プラネタリウムで |
同じ I’m sorry でも、後ろに続く文の時制で「今まさに」なのか「もう終わったこと」なのかが変わります。似た場面では、I’m sorry to keep you waiting.(お待たせしてすみません)のように、to 不定詞で待たせている最中を表す言い方もあります。
まとめ|謝るタイミングで形を選ぶ
待たせている最中の I’m sorry this is taking so long、予定が崩れたときの Why don’t we ~?、済んだあとの I’m sorry I had to work tonight を見てきました。時制の違いに注目すると、場面に合った謝り方を選びやすくなります。
博物館で過ごす二人の夜を思い出しながら、次回も『フレンズ』と一緒に英語を学んでいきましょう。
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