部屋にこもりがちな新しいルームメイトと、話すきっかけを作る英語|『フレンズ』S02E18で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 部屋にこもりがちな新しいルームメイトと、話すきっかけを作る英語|『フレンズ』S02E18で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン2第18話では、チャンドラーと新しいルームメイトのエディが、まだ打ち解けられずにいます。それを聞いたフィービーが、二人に話をさせようと一計を案じます。

同じ部屋に住んでいても、話すきっかけがつかめないまま、お互いに様子をうかがってしまうことはよくあります。相手の様子を伝える言い方、誘いの切り出し方、二人きりになったあとの最初の一言を、場面の順に見ていきます。

目次

「He spends most of his time in his room」と打ち解けていない相手のことを話す

チャンドラーとエディの部屋で、チャンドラーはフィービーにフーズボール(テーブルサッカー)の相手を頼みますが、断られます。フィービーはこう聞き返します。

Phoebe: Why don’t you play with your roommate?
(ルームメイトと遊べばいいじゃない。)
Chandler: He’s, uh… he’s not a big fan of foosball.
(あいつは、その……フーズボールがあんまり好きじゃないんだ。)
Friends Season2 Episode18(The One Where Dr. Ramoray Dies)

Why don’t you ~? は「〜すればいいじゃない」と軽く提案する形です。チャンドラーの not a big fan of ~ は「〜があまり好きではない」という言い方で、I don’t like ~ と言い切るより遠回しに聞こえます。冒頭で He’s, uh… と言いよどんでいます。

このあとチャンドラーは、エディのことを次のように説明します。

Chandler: He’s all right. He spends most of his time in his room.
(悪いやつじゃないよ。ほとんど自分の部屋にいるんだ。)
Phoebe: Maybe that’s because you haven’t taken time to get to know him. Let’s remedy that, shall we?
(それって、あなたが彼を知ろうとしてこなかったからかもよ。それ、解決しちゃおうよ。)
Chandler: We don’t need to remedy that.
(解決しなくていいって。)
Friends Season2 Episode18(The One Where Dr. Ramoray Dies)

He’s all right. は「まあ悪くない」という控えめな評価で、続く spend most of one’s time in ~ で「ほとんど〜で過ごす」と事情を足す組み立てです。フィービーの remedy は「(問題を)直す、改善する」という改まった響きの動詞で、Let’s ~, shall we? と組むと「さあ、〜しましょうか」と誘う形になります。チャンドラーは同じ remedy をそのまま使って断っています。

「I thought it would be fun if ~」と誘い、口実をつけて抜ける

フィービーはエディの部屋のドアにテニスボールを投げ、出てきたエディに声をかけます。

Eddie: What was that?
(今の何?)
Phoebe: Hi. I thought it would be fun if the three of us had some beers and got to know each other.
(こんにちは。三人でビールでも飲んで、お互いのことを知り合えたら楽しいかなって思ったの。)
Eddie: That sounds all right.
(まあ、いいんじゃない。)
Phoebe: Good. Okay.
(よかった。じゃあ。)
Phoebe: Oh, no, I have to go because I’m late for my, um… Green Eggs and Ham discussion group.
(あっ、いけない、もう行かなきゃ。私の、えっと……絵本の読書会に遅れちゃう。)
Friends Season2 Episode18(The One Where Dr. Ramoray Dies)

I thought it would be fun if ~. は、過去形の thought と would を使って「〜したら楽しいかなと思って」と控えめに誘う切り出しです。エディの That sounds all right. は「それでいいよ」という気負わない承諾で、大げさに喜ばない返し方として使えます。

誘った本人のフィービーは、すぐに I have to go because I’m late for my ~. と言って抜けようとします。「〜に遅れそうだから行かなきゃ」と理由を添えてその場を離れる言い方です。この理由が見え透いていることは、続くやりとりで二人自身が認めます。

Phoebe: Have fun. Bye.
(楽しんでね。じゃあね。)
Chandler: That was so lame.
(今のはお粗末すぎるだろ。)
Phoebe: I know, yeah.
(分かってる、うん。)
Phoebe: Okay, talk to him.
(じゃあ、彼と話してね。)
Chandler: So you think that Speed Racer guy gets a lot of tickets or..?
(それで、あのアニメのレーサーって、交通違反の切符をたくさん切られてると思う? それとも……?)
Friends Season2 Episode18(The One Where Dr. Ramoray Dies)

Have fun. は出かける人や残る人に「楽しんでね」と声をかける短いあいさつで、ここでは自分が抜ける側から二人に向けて使われています。lame は「(言い訳や冗談が)お粗末な、さえない」という意味のくだけた形容詞です。フィービーが I know, yeah. とあっさり認め、talk to him と念を押して出ていく流れから、口実は二人を残すためのものだったと読み取れます。

「So you think ~ or..?」と最初の一言を投げ、改まって切り出す

二人きりになったチャンドラーの最初の一言が、上の So you think ~ or..? です。話題そのものはアニメの登場人物についての他愛ない問いですが、文末を or..? で止めると、答えを相手に委ねる形になります。気まずい相手との会話では、相手が気軽に返せる問いを投げるのが一つの手と言えます。

次の場面に移っても、二人の会話は続きます。チャンドラーの話を聞いたエディは、So who ~? の形で「それで、どっちが〜したの?」と聞き返します。相手の話に乗って質問を返すのも、会話を途切れさせないための返し方の一つです。

ただ、二人の関係はこのあともすんなりとはいきません。後の場面で、チャンドラーはエディに同居のことを切り出そうとします。

Chandler: Listen, Eddie, uh…
(なあ、エディ、その……)
Chandler: I’ve been thinking about our current living situation
(今の俺たちの住まいのことを考えててさ)
Chandler: and, uh… why are you smiling?
(それで、えっと……何でにやにやしてるんだ?)
Friends Season2 Episode18(The One Where Dr. Ramoray Dies)

Listen, ~ で相手の注意を引き、I’ve been thinking about ~ で「〜についてずっと考えていた」と前置きするのは、改まった話を始めるときの流れです。current living situation は「今の住まいの状況」という硬めの言い方で、ルームメイトとの暮らしについて話すときに使えます。チャンドラーの話は、エディが見せたものによって途中でそれていきます。

まとめ|ルームメイトとの会話を始める英語

not a big fan of ~ で相手の様子を伝え、I thought it would be fun if ~ で誘い、So you think ~ or..? で最初の一言を投げる。改まった話には I’ve been thinking about ~ という前置きもありました。

新しい同居相手との距離の縮め方を思い出しながら、次回も『フレンズ』と一緒に英語を学んでいきましょう。

この回のほかの場面の英語は、同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事で扱っています。

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