「I have a date」と「I’m her date」はどう違う?デートと交際を語る英語|『フレンズ』S02E10で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「I have a date」と「I'm her date」はどう違う?デートと交際を語る英語|『フレンズ』S02E10で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン2第10話では、レイチェルが仲間に「デートがある」と打ち明け、その相手のラスを紹介します。ロスとはもう付き合わないと言うレイチェルと、それを知ったロスのやり取りには、date と see が何度も出てきます。

同じ date でも、予定を指すときと人を指すときでは意味が変わります。交際を表す see とあわせて、場面の流れに沿って見ていきます。

目次

「I’m her date」予定のdateと相手のdateの違い

カフェのセントラルパークで、ジョーイのオーディションを祝おうと、仲間が今夜の予定を相談しています。仕事が上がる時間を聞かれたレイチェルは、もう終わっていると答えたうえで I’ve kind of got plans.(ちょっと予定があって)と前置きします。モニカに聞き返されながら、続けた言葉がこちらです。

Rachel: Yeah. I, uh, I have…I-I have a date.
(うん。私、その……デートがあるの。)
Monica: What?
(何ですって?)
Friends Season2 Episode10(The One with Russ)

ここでの have a date は「デートの予定がある」という意味で、date は会う約束そのものを指しています。I have plans. だけでは中身が分かりませんが、a date と言えば、恋愛の相手と会う予定だと伝わります。台詞の中では I have を言い直しています。

その前の I’ve kind of got plans. は、I have plans. に kind of(ちょっと、なんとなく)を加えて、誘いを断る響きをやわらげた形です。got は have got の形で、話し言葉では「持っている・ある」の意味で使われることの多い形です。予定があることだけをまず伝え、中身はあとから明かすという順番になっています。

その後、同じカフェでレイチェルを待つラスは、チャンドラーにロスを紹介されます。互いに「レイチェルの友達か」と尋ね合ったあと、ラスは自分の立場をこう説明します。

Russ: I’m her date.
(僕が彼女のデートの相手です。)
Ross: Oh, oh, you’re, uh, you..
(ああ、ああ、君が、その、君が……)
Ross: Oh, you’re the date?
(ああ、君がデートの相手なのか?)
Friends Season2 Episode10(The One with Russ)

こちらの date は「デートの相手」という人を指す使い方です。her date で「彼女の相手」、the date で「話に出ていた、そのデート相手」と、所有格や冠詞と組んで人を表しています。

言い方 date が指すもの 作中の場面
I have a date. 会う約束・予定 レイチェルが仲間に打ち明ける
I’m her date. デートの相手(人) ラスがロスに名乗る
She’s dating. 付き合っている(動詞) ロスが繰り返す

予定と人の両方を一語で表せるため、どちらの意味かは a・her・the などの前の語と文の形で見分けることになります。I have a date. と言われたら予定の話、She’s my date. と言われたら人の話、と覚えておくと混乱しにくくなります。

「seeing other people」交際を表すseeと、動詞のdate

デートを打ち明けた同じ場面で、ジョーイはロスとのことを持ち出します。レイチェルはもう怒っていないと答え、仲間にこう告げます。

Phoebe: But you guys came so close.
(でも二人とも、あとちょっとだったのに。)
Rachel: Oh, I know. I’m sorry, you guys. You’re just gonna have to get used to the fact that I will not be dating Ross.
(ええ、分かってる。みんな、ごめんね。私はロスとは付き合わないってことに、慣れてもらうしかないの。)
Friends Season2 Episode10(The One with Russ)

動詞の date は「〜と付き合う、〜とデートを重ねる」という意味です。will not be dating と進行形を使うと、この先そういう関係になることはない、という見通しまで含んだ響きになります。get used to the fact that ~ は「〜という事実に慣れる」で、相手に受け入れてもらうしかない状況を伝える言い方です。

ラスとあいさつを交わしたあと、ロスはカウンターにいるレイチェルのところへ行き、こう話しかけます。

Ross: Hey, I didn’t know we were, uh, seeing other people.
(なあ、俺たちがほかの人とも付き合うことになってたなんて、知らなかったよ。)
Rachel: Well, we’re not seeing each other, so.. Huh.
(だって、私たち付き合ってないでしょ。だから……ね。)
Friends Season2 Episode10(The One with Russ)

see には「会う」のほか、進行形で「恋人として付き合っている」という意味があります。see each other は「お互いに付き合っている」、see other people は「交際相手を一人に限らず、ほかの人とも付き合う」という言い方です。ロスの言い方は二人が付き合っていることを前提にしており、レイチェルはその前提そのものを否定して返しています。同じ see でも、誰と誰の関係かによって言い方が変わる点が分かります。

date が「デートをする・付き合う」という行為や関係に焦点を当てるのに対し、see を交際の意味で使うと、ややぼかした言い方になるとされています。どちらも進行形で使われることが多く、I’m seeing someone. と言えば「付き合っている人がいる」と伝えられます。

レイチェルとラスが店を出ていくと、残ったロスは同じ言葉を繰り返します。

Ross: She’s dating?
(彼女、デートしてるのか?)
Ross: She’s dating?
(デートしてるって?)
Friends Season2 Episode10(The One with Russ)

be dating は目的語がなくても「誰かと付き合っている、デートをしている」状態を表せます。レイチェルが使った will not be dating ~ と並べると、相手を言うかどうかで文の形が変わるのが分かります。

まとめ|dateとseeで交際を語る英語

予定を表す have a date、相手を表す her date、付き合うことを表す be dating と see each other を見てきました。同じ語が名詞と動詞、予定と人で意味を変える点を押さえると、恋愛の話題も聞き取りやすくなります。

レイチェルとロスのやり取りを思い出しながら、次回も『フレンズ』と一緒に英語を学んでいきましょう。

このエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、ロスとラスをめぐる場面の英語を取り上げています。

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