「気まずくなるから」と本音を言い渋る友達に、英語で何と返す?|『フレンズ』S02E05で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「気まずくなるから」と本音を言い渋る友達に、英語で何と返す?|『フレンズ』S02E05で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン2第5話では、仲間6人のあいだにある収入の差が話題になります。モニカの昇進祝いの食事の会計をきっかけに、それまで口にしてこなかった本音が出てきます。

お金の話は、友達同士でも切り出しにくい話題のひとつです。言い渋る相手を促す一言、打ち明けられた本音の受け止め方、そして話がこじれたときの言い方を、3つの場面から順に見ていきます。

目次

「I really don’t want to get into this」と言い渋る相手を促す

レストランでの食事のあと、ロスが会計を5人で割った金額を出すと、フィービーが反対します。ロスが各自の食べた分を払う案を出して「大したことじゃない」と言うと、フィービーは「あなたにとってはね」と返します。そこでモニカが一同に問いかけます。

Monica: All right, what’s going on?
(ちょっと、どうしたの?)
Rachel: I really don’t want to get into this right now. It’ll just make everybody uncomfortable.
(今はほんとにその話はしたくないの。みんな気まずくなるだけだから。)
Chandler: You can tell us.
(話してくれていいんだぞ。)
Ross: Hello, it’s us. We’ll be fine.
(おいおい、俺たちだぞ。大丈夫だって。)
Friends Season2 Episode5(The One with Five Steaks and an Eggplant)

レイチェルの get into ~ は、ここでは「(ある話題に)踏み込む」「その話を始める」という意味です。I really don’t want to get into this right now. で「今はその話に入りたくない」と線を引き、It’ll just make everybody uncomfortable. で理由を添える組み立てです。理由を一言足すことで、話を拒むというより、場の空気を気づかっているようにも受け取れます。

これに対するチャンドラーの You can tell us. は、「話していいんだよ」と相手に許可を差し出す言い方です。ロスの Hello はあいさつではなく、「おいおい、何を言ってるんだ」と相手の遠慮を軽くたしなめる使い方です。続く it’s us で「俺たちの仲だろう」と伝え、最後の We’ll be fine. で、話したあとも関係は変わらないと請け合う一言が続きます。

「We don’t have as much money as you」と打ち明け、受け止める

促されたジョーイは、言葉を区切りながら本音を口にします。

Joey: Okay, uh… Uh, we three feel like that, uh… Sometimes you guys don’t get that, uh… We don’t have as much money as you.
(よし、えっと……あー、俺たち3人は思うんだけど、その……時々お前らは分かってないっていうか、その……俺たちはお前らほど金を持ってないってこと。)
Friends Season2 Episode5(The One with Five Steaks and an Eggplant)

we three は「俺たち3人」と、話し手を含む3人をひとまとめにする言い方で、ここではジョーイ、レイチェル、フィービーを指します。as much money as you は「お前らと同じくらいのお金」で、否定の don’t have と組むと「お前らほどお金を持っていない」の意味に変わります。差を数字で示さず、as ~ as の否定で伝えている点に注目です。

打ち明けを受けた側の反応が、次のやりとりです。

Chandler: We can talk about that.
(それなら話し合えるよ。)
Phoebe: Well, then… let’s.
(じゃあ……話そうよ。)
Ross: Well, um, I-I guess I just never think of money as an issue.
(いや、その、俺はたぶん、お金のことを問題だなんて考えたこともないんだ。)
Rachel: That’s ‘cause you have it.
(それはお金を持ってるからでしょ。)
Ross: That’s a good point.
(確かにそうだな。)
Chandler: So, um, how come you guys haven’t talked about this before?
(で、えっと、なんで今まで話さなかったんだ?)
Friends Season2 Episode5(The One with Five Steaks and an Eggplant)

We can talk about that. は「その件は話し合える」と、話題を受け入れる返しです。フィービーの Well, then… let’s. は、相手の言葉を受けて「じゃあ話そう」と応じる形で、let’s の後ろの talk about it が省かれた形と読み取れます。

ロスは think of A as B(AをBだと考える)を使って、お金を問題だと思ったことがないと言います。レイチェルの That’s ‘cause you have it. は「それは持っているからでしょ」という指摘で、ロスは That’s a good point. と応じて、その言い分を認めます。チャンドラーの How come ~? は Why と同じく理由を聞く言い方で、くだけた会話で使われることの多い形です。

「We’re not going to feel guilty about it」と話がこじれたとき

後日、カフェのセントラルパークで6人がそろうと、話はふたたびお金のことに戻ります。チャンドラーはこう言います。

Chandler: I don’t know what to say. I’m sorry we make more money than you but we’re not going to feel guilty about it. We work really hard for it.
(何て言えばいいか分からないけど、お前らより稼いでるのは悪いと思うよ。でも、それで罪悪感を持つつもりはない。俺たちはそのために必死に働いてるんだ。)
Joey: And we don’t work hard?
(じゃあ俺たちは必死に働いてないってのか?)
Friends Season2 Episode5(The One with Five Steaks and an Eggplant)

I’m sorry ~ は謝罪だけでなく、「〜なのは悪いと思う」と事実への気持ちを表すときにも使われます。チャンドラーはそのあと feel guilty about ~(〜に罪悪感を持つ)を否定して、自分たちの立場をはっきりさせます。ジョーイの And we don’t work hard? は、相手の言葉を受けて「じゃあ俺たちは働いていないってこと?」と問い返す形です。文の頭の And が、相手の発言に続けて切り込む働きを担います。

モニカに仕事の電話が入っているあいだも、二人のやりとりは続きます。

Chandler: Sometimes we like to do stuff that costs a little more.
(ときどきは、ちょっとお金のかかることもしたいんだよ。)
Joey: Oh, and you feel like we hold you back?
(ああ、で、俺たちが足を引っ張ってるって思ってるわけ?)
Chandler: Yes.
(そう。)
Chandler: No.
(いや。)
Friends Season2 Episode5(The One with Five Steaks and an Eggplant)

costs a little more は「少し余分にお金がかかる」という意味で、値段の差をやわらかく言うときに使えます。hold ~ back は「〜の足を引っ張る」「〜を引き止める」という意味の句動詞です。チャンドラーは Yes. と答えてから No. と言い直し、その直後から6人の言い合いが始まります。

まとめ|お金の本音を切り出し、受け止める英語

You can tell us で促し、We don’t have as much money as you で差を伝え、We can talk about that で受け止め、feel guilty about で立場を示す流れを見てきました。会話の順番どおりに覚えると、言いにくい話題でも言葉を選ぶ手がかりが増えます。

6人のやりとりを観ていると、言いにくい本音を言葉にする英語が見えてきます。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事では、この回の別の場面の英語を扱っています。

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