「save up」の意味と使い方|『フレンズ』S02E05で学ぶ英会話

「save up」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

旅行、欲しかったもの、大切な人へのプレゼント。何か目標を決めて、そのためにコツコツお金を貯めた経験はありませんか。

そんな「目標のために貯金する」を表す「save up」を、『フレンズ』シーズン2第5話の前半、レイチェルが高額な誕生日の出費を前に節約を嘆くシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「save up」の意味とニュアンス

save up
意味:(目標のために)お金を貯める、コツコツ貯金する

save だけでも「貯める・節約する」という意味になりますが、up が加わると「目標額まで積み上げる」というゴールに向かうニュアンスが生まれます。ただ漠然と貯めるのではなく、「何かのために貯めている」という方向性が感じられるのが save up です。

しばしば save up for ~(〜のために貯める)や save up to ~(〜するために貯める)の形で、目的とセットで使われます。旅行、車、家、プレゼントなど、はっきりした目標があるときにぴったりの表現です。fill up や stock up と同じように、up が「必要な量まで満たしていく」感覚を担っている点も覚えておくと理解が深まります。

【ここがポイント!】

  • 核は「目標額に向けてコツコツ積み上げる」というイメージ
  • save up for ~ の形で「何のために貯めるか」を添えるのが自然な使い方
  • 単なる save より「ゴールに向かっている」感じが出るのがこの表現の持ち味

『フレンズ』S02E05のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ロスの誕生日プランには、コンサート・ギフト・ケーキで一人あたり62ドルという高額な出費がかかります。収入の少ないレイチェルたちは頭を抱えるばかり。ディナーに誘われたレイチェルは、皮肉まじりにこう返します。

Ross: So what are you guys doing for dinner tonight?
(それで、みんな今夜のディナーはどうするの?)

Rachel: Well, I guess I got to start saving up for Ross’ birthday, so I guess I’ll just stay home and eat dust bunnies.
(そうね、ロスの誕生日のために貯金を始めなきゃだから、家にこもってホコリでも食べてるわ。)

Friends Season2 Episode5(The One with Five Steaks and an Eggplant)

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シーン解説と心理考察

このセリフには、save up の前向きな響きと、それを口にするレイチェルの後ろ向きな本音とのギャップがにじみます。「誕生日のために貯金を始めなきゃ」という言葉自体は目標に向かう表現なのに、続く「家でホコリを食べる」という誇張が、実際には節約を強いられている不満を浮かび上がらせています。

dust bunnies(部屋の隅にたまるホコリの塊)を食べる、という極端なたとえは、金欠の惨めさをユーモアに変えるレイチェルらしい言い回しです。友人の誕生日を祝いたい気持ちと、財布の現実とのあいだで揺れる本音が、この一言に重なっています。祝福したいのに素直に喜べない——そんな居心地の悪さが、コメディのテンポの中にそっと差し込まれている場面です。

『フレンズ』流・覚え方のコツ

貯金箱にコインを一枚ずつ入れていって、目標額の線までだんだん積み上がっていく——そんな絵を思い浮かべてみてください。up があることで、ゴールに向かって「積み上げていく」方向性が見えてきます。

レイチェルのシーンでは、「誕生日代を save up しなきゃ」という言葉の裏で、家でホコリを食べるほどの極端な節約が語られていました。あの金欠ギャグとセットで、「はっきりした目的のためにコツコツ貯める」という感覚を結びつけておくと、記憶に残りやすくなります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「save up」

目的とセットで使うと、save up はぐっと自然になります。3つの場面で見ていきましょう。

I’m saving up for a trip to Japan next year.
(来年の日本旅行のために貯金してるんだ。)
save up for + 目的の、最も基本的な形です。「何のために貯めているか」を添えることで、目標に向かっている様子が伝わります。

You should start saving up for retirement early.
(老後のために早めに貯金を始めた方がいいよ。)
少しあらたまった、将来設計のアドバイスの場面です。start saving up で「貯め始める」という動き出しを表せます。

A: That camera looks expensive.
B: It is. I’ve been saving up for months to buy it.
(A:そのカメラ、高そうだね。)
(B:高いよ。買うために何か月も貯金してきたんだ。)
欲しかったものを手に入れる話です。have been saving up で「ずっと貯めてきた」という継続の努力がにじみます。

あわせて覚えたい関連表現

put aside / set aside
(取り分けておく)
お金の一部を別に確保しておくニュアンスです。save up が「目標額まで貯め続けるプロセス全体」を指すのに対し、put aside は「まず一部をよけておく」という一回一回の動作に近い表現です。

save for
(〜のために貯める)
save for でも「〜のために貯める」は通じます。ただ up が加わると「積み上げて目標に到達していく」という継続・達成のニュアンスが強まる、という違いがあります。

scrape together
(苦労してかき集める)
必要な額をなんとかかき集める、という苦労が前面に出る表現です。save up が計画的にコツコツ貯める前向きな行為なのに対し、scrape together は切羽詰まった状況で使われます。

Note|save up / save / put aside の違い

レイチェルが save up と言ったとき、なぜ単なる save ではなく up を付けたのか。ここには、似た「貯める」表現の微妙な違いが隠れています。

まず save は、意味の幅がいちばん広い言葉です。「お金を貯める」だけでなく「節約する」「(データを)保存する」「(命を)救う」まで含みます。お金の文脈でも、I save every month.(毎月貯金している)のように、習慣として貯める行為を漠然と指すことができます。次に save up は、この save に up が加わって「目標額まで積み上げる」というゴール志向が強まった形です。save up for a car(車のために貯める)のように、たいてい目的とセットで使われ、「何かのために貯めている」という方向性が前面に出ます。一方 put aside(または set aside)は、「全体の中から一部を取り分けておく」ことに焦点があります。収入のうちいくらかを毎月よけておく、というイメージで、目標額への到達よりも「確保する」動作そのものを指します。

レイチェルのセリフに戻ると、彼女は「ロスの誕生日」という明確な目的のために貯める必要がありました。だからこそ、漠然とした save ではなく、目標に向かう save up がしっくりくるわけです。

同じ「貯める」でも、どこに視点を置くかで言葉が変わります。

まとめ|レイチェルの嘆きから学ぶ「貯める」

save up は、はっきりした目標に向けてコツコツお金を貯めることを表す表現です。up があることで、ただの節約ではなく「ゴールに近づいていく」という前向きな方向性が加わります。

この言葉が使えるようになると、旅行や買い物、将来の計画について話すとき、「何のために貯めているか」を自然に伝えられるようになります。save up for ~ の形を覚えておけば、目的とセットでスムーズに口から出せます。

レイチェルが誕生日費用のために貯金を始めようとしたように、自分が「これのために貯めたい」と思うものを思い浮かべながら、表現の引き出しに加えてみてくださいね。

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