アメリカのレストランの注文と割り勘、チップの文化と英語|『フレンズ』S02E05で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: アメリカのレストランの注文と割り勘、チップの文化と英語|『フレンズ』S02E05で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン2第5話では、モニカの昇進祝いに6人がレストランへ出かけます。店員とのやりとりから注文、食後の会計まで、外食の流れがひととおり描かれる回と言えます。

日本の外食と比べると、アメリカのレストランは注文の受け方や会計の仕組みにいくつか違いがあると言われます。劇中の場面を手がかりに、注文から割り勘までの文化と英語を見ていきます。

目次

「Are we ready to order?」店員とのやりとりと注文の英語

チャンドラーを除く5人が席に着いていると、店員が注文を取りに来ます。

Waiter: Are we ready to order?
(ご注文はお決まりですか?)
Rachel: We haven’t even looked yet.
(まだメニューも見てないの。)
Waiter: When you do, let me know.
(お決まりになりましたら、お知らせください。)
Waiter: I’ll be over there on the edge of my seat.
(あちらで、今か今かとお待ちしておりますので。)
Friends Season2 Episode5(The One with Five Steaks and an Eggplant)

アメリカのレストランでは、テーブルごとに担当の店員がつき、注文から会計までを受け持つ形が多いと言われます。Are we ready to order? の we は店員自身を含む言い方で、客との距離を縮める響きがあるとも言われます。on the edge of my seat は「身を乗り出して待つほど楽しみにしている」という意味の言い回しですが、この店員は皮肉まじりに口にします。レイチェルの We haven’t even looked yet. の even は「まだ〜さえしていない」と強める働きで、メニューを見てもいないことを伝えます。

チャンドラーが遅れて加わると、注文が始まります。

Monica: Then I’ll have the grilled prawns.
(それから、グリルした海老をお願い。)
Ross: Great, same for me.
(いいね、俺も同じので。)
Waiter: And for the gentleman?
(そちらの男性は?)
Joey: Yeah, I’ll have the Thai chicken pizza.
(ああ、タイ風チキンピザをちょうだい。)
Friends Season2 Episode5(The One with Five Steaks and an Eggplant)

注文の基本は I’ll have ~. で、前の人と同じものを頼むときは Same for me. で済みます。店員は And for the gentleman? と、次の人に順に声をかけます。この席では、値段を気にするジョーイ、レイチェル、フィービーの3人が、具を抜けば安くなるかを尋ねたり、サイドサラダやスープ1杯だけを頼んだりと、控えめな注文を選びます。

「Plus tip, divided by six」チップを足して頭割りする

食事を終えると、ロスが会計を計算します。

Ross: Plus tip, divided by six…
(チップを足して、6で割ると……)
Ross: Okay, everyone owes 28 bucks.
(よし、一人28ドルだな。)
Rachel: What, um, everyone?
(え、えっと、全員?)
Ross: Oh. You’re right. I’m sorry.
(あ、そうだな。ごめん。)
Friends Season2 Episode5(The One with Five Steaks and an Eggplant)

アメリカのレストランでは、料理の代金にチップを上乗せして支払うのが一般的とされています。割合は店や地域、時代によって異なり、伝票に目安が書かれていることもあります。ロスの Plus tip, divided by six は、チップを足した合計を人数で割る計算をそのまま口にした形です。

owe は「(お金を)払う義務がある」という意味で、everyone owes 28 bucks は「一人28ドル」を表します。bucks はドルのくだけた言い方です。レイチェルの聞き返しを受けて、ロスは割り方を考え直します。

Joey: Thank you.
(だよな。)
Ross: Monica shouldn’t pay.
(モニカは払わなくていい。)
Monica: Oh… thank you.
(わあ……ありがとう。)
Ross: So five of us is… $33.50 apiece.
(じゃあ5人だと……一人33ドル50セントだ。)
Friends Season2 Episode5(The One with Five Steaks and an Eggplant)

apiece は「一人あたり」「一つにつき」で、each と同じように金額のあとに置けます。28ドル、33.50ドルは劇中の会計の数字です。

この食事はモニカの昇進祝いで、ロスは主役のモニカを除いた5人で割り直します。お祝いの席で、祝われる人の分をほかの人が持つことは、グループや場面によってはあるようです。

「each just pay for what we had」均等割りと各自払い

5人で割った金額に、フィービーは反対します。スープ1杯で30ドル余りは払えないという言い分です。そこでロスは、別のやり方を提案します。

Ross: How about we’ll each just pay for what we had, okay? It’s no big deal.
(じゃあ、それぞれ自分が食べた分だけ払うってのはどう?大したことじゃないだろ。)
Friends Season2 Episode5(The One with Five Steaks and an Eggplant)

会計の分け方には、合計を人数で割る均等割りと、それぞれが自分の注文した分を払う各自払いがあります。英語では均等割りを split the bill evenly、各自払いを pay for what we had や separate checks(伝票を分けてもらう)と表すこともできます。どちらを選ぶかは、グループや場面によって考え方が違います。

やり方 英語の言い方の例
均等割り split the bill evenly / divided by six
各自払い pay for what we had / separate checks
一人が払う It’s on me. / Let me get this.

表の3つ目のように、一人がまとめて払う形もあり、誰が払うかを先に決めておくと会計で迷う場面を減らせることもあります。

ロスの提案は、サラダだけのレイチェルや小さなピザのジョーイも同じ額なのか、という不満が出たあとに出されます。高い料理を頼んだ人と控えめに頼んだ人の差を、各自払いでならす形です。How about ~? は「〜するのはどう?」と提案するときの言い方で、ここでは後ろに文がそのまま続く形です。It’s no big deal. は「大したことじゃない」と相手の負担感を軽くする一言です。ただ、フィービーは「それはあなたにとってはね」と返し、話は会計のやり方から別の方向へ進みます。

まとめ|注文から会計までの外食の英語

Are we ready to order? から始まる店員とのやりとり、I’ll have ~ と Same for me の注文、Plus tip, divided by six の頭割り、そして pay for what we had の各自払いを見てきました。会計の分け方の英語を知っておくと、外食の場面でも話を進めやすくなります。

6人の食事の場面を観ながら、アメリカの外食の文化もあわせて楽しめる回です。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事では、この食事の席のあとの会話も取り上げました。

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