アメリカの結婚式の付き添い役と乾杯スピーチの文化と英語|『フレンズ』S02E24で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: アメリカの結婚式の付き添い役と乾杯スピーチの文化と英語|『フレンズ』S02E24で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン2第24話の舞台は、レイチェルの元婚約者バリーと、旧友ミンディの結婚式です。レイチェルは花嫁ミンディの付添人の代表として式に加わり、恋人のロスも招待客として出席します。

アメリカの結婚式には、新郎新婦を支える付き添い役がいて、披露宴ではスピーチが続きます。作中の場面を手がかりに、役割の呼び名と、式で交わされる英語を見ていきます。

目次

「Bridesmaids and ushers」式を支える付き添い役の呼び名

式の直前、控えの場では付添人たちが支度をしています。そこへウェディングプランナーが現れ、全員に声をかけます。

Wedding Planner: Alrighty! Everybody look at me. Good. Alright. It’s time.
(はーい! 皆さん、こちらを見て。いいですね。はい、時間です。)
Wedding Planner: Bridesmaids and ushers let’s see two lines. Thank you.
(ブライズメイドとアッシャーの皆さん、2列に並んでください。お願いします。)
Friends Season2 Episode24(The One With Barry and Mindy’s Wedding)

bridesmaids と ushers は、どちらも式の付き添い役の呼び名です。let’s see two lines は「2列になったところを見せて」、つまり「2列に並んで」という号令です。この回に出てくる役割の呼び名を、表にまとめます。

呼び名 主な役割(一般的な説明)
maid of honor 花嫁の付添人の代表。作中ではレイチェルが務める
bridesmaids 花嫁側の付添人。おそろいのドレスを着ることが多いと言われます
best man 花婿の付添人の代表。披露宴で乾杯のスピーチをすることが多いとされます
ushers 招待客を席へ案内する役。花婿側の付添人が務めることもあります

レイチェルは式を前に、200人の前で walk down the aisle しなければならないと嘆いています。aisle は教会や式場の通路のことで、walk down the aisle は「通路を歩いて入場する」、転じて「結婚する」という意味でも使われる言い方です。

付き添い役の人数や呼び方、誰が何を担当するかは、地域や家庭、宗教や文化的な背景によって異なります。作中では、こうした呼び名が準備の号令の中にさらりと出てきます。

「I’m married!」式のあとの祝福と結婚後の名乗り方

式を終えたロビーで、ミンディがやって来てレイチェルに声をかけます。

Mindy: Rach? Rach!
(レイチェル? レイチェル!)
Rachel: Oh, hi.
(あ、どうも。)
Mindy: Oh, my God!
(ああ、もう!)
Mindy: I’m married!
(私、結婚したの!)
Mindy: I’m Mrs. Dr. Barry Hunter hyphen Farber.
(ミセス・ドクター・バリー・ハンター・ハイフン・ファーバーよ。)
Rachel: Oh, honey. I’m so proud of you, Min.
(もう、ミン。あなたのこと、すごく誇りに思う。)
Friends Season2 Episode24(The One With Barry and Mindy’s Wedding)

I’m married! は、結婚したばかりの喜びを短く伝える一言です。I got married. が「結婚した」という出来事を表すのに対し、I’m married. は「結婚している」という今の状態を表します。式を終えたばかりのミンディは、状態を表す形で、新しい立場になったことを口にしています。

続く名乗りでは、Mrs. と Dr. という敬称を重ね、名前を hyphen(ハイフン)でつないでいます。結婚後の姓については、相手の姓に変える人、そのまま使う人、二つの姓をハイフンでつなぐ人など、選び方は人によってさまざまだと言われます。ミンディの名乗りは、敬称と名前を一度に詰め込んだ形になっています。

レイチェルの I’m so proud of you. は、相手の成し遂げたことを喜ぶときの言い方です。日本語の「誇りに思う」よりも気軽に使われることが多く、友人の結婚や卒業を祝う場面でも聞かれます。

honey は親しい相手への呼びかけです。地域や人によっては、家族や恋人以外の友人にも使われます。

「Can I have your attention, please?」披露宴の乾杯スピーチの英語

披露宴では、ベストマンが立ち上がって乾杯のスピーチを始めます。用意してきた原稿を読み上げる形です。

Best Man: Yo! Can I have your attention, please?
(よう! ちょっと注目してもらえますか?)
Best Man: Best man making a toast here. Thank you.
(ベストマンが乾杯の挨拶をします。どうも。)
Best Man: I remember when Barry got home from his first date with Rachel.
(バリーがレイチェルとの初デートから帰ってきた日のことを覚えています。)
Best Man: What? You hired the same band. I can’t use the same speech?
(何だよ? 同じバンドを雇ったんだろ。同じスピーチじゃだめなのか?)
Friends Season2 Episode24(The One With Barry and Mindy’s Wedding)

Yo! は、くだけた呼びかけで場の注意を引く一言です。続く Can I have your attention, please? は、大勢の前で話し始めるときに使われることの多い言い回しです。Best man making a toast here. は I’m を省いた名乗りで、「ベストマンが乾杯の挨拶をします」と自分の立場を先に伝えています。make a toast は「乾杯の音頭を取る、乾杯のスピーチをする」という意味です。

会場の驚きの声に言い返したあと、ベストマンはこう続けます。

Best Man: Thank you. Thank you very much.
(どうも。どうもありがとう。)
Best Man: Anyway, I wish you both a…a wonderful life together.
(とにかく、お二人の……素晴らしい人生を願っています。)
Friends Season2 Episode24(The One With Barry and Mindy’s Wedding)

結びの I wish you both a wonderful life together. は新郎新婦への祝福として使われることの多い形です。バリーはかつてレイチェルと式を挙げる予定でした。ベストマンはその式のためのスピーチを使い回し、驚く会場に「同じバンドなら同じスピーチでいいだろう」と返して笑いを取っています。

続いてロスも立ち上がり、ベストマンの話に付け加えたいことがあると切り出してから、こう名乗ります。

Ross: Most of you don’t know me. Uh, I’m Rachel’s boyfriend..
(ほとんどの人は俺を知らないと思う。えー、レイチェルの恋人の……)
Rachel: Oh, dear God.
(ああ、なんてこと。)
Friends Season2 Episode24(The One With Barry and Mindy’s Wedding)

Most of you don’t know me. のように、自分が誰なのかを最初に伝えるのは、招待客がスピーチをするときによく見られる始め方とされています。

まとめ|結婚式の役割とスピーチを英語で

maid of honor、bridesmaids、ushers、best man といった付き添い役の呼び名と、Can I have your attention, please? や make a toast のようなスピーチの英語を紹介しました。式の流れに沿って覚えると、場面ごとの使い分けが見えてきます。

招待客の一人になったつもりで、次回も『フレンズ』の世界を一緒に味わっていきましょう。

ほかのコラムやフレーズ記事では、同じエピソードの別の場面を英語で読み解いています。

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