「let someone down」の意味と使い方|『フレンズ』S04E22で学ぶ英会話

「let someone down」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

大事な役目を任されたのに、うまく応えられなかった――そんなとき、「本当に申し訳ない、期待を裏切ってしまった」と、深く頭を下げたくなる瞬間があります。相手が寄せてくれた信頼の分だけ、悔いも大きくなるものです。

そんな気持ちを一言で表す「let someone down」を、『フレンズ』シーズン4第22話の終盤、親友代表を任されながら失敗してしまったジョーイが、ロスに謝る場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「let someone down」の意味とニュアンス

let someone down
意味:(人を)がっかりさせる、期待を裏切る

let … down の down は、「高く持ち上げられた期待から、下へ落とす」イメージを持っています。相手が寄せてくれた期待や信頼に応えられず、その気持ちを下げてしまうこと――それが let someone down の核にある感覚です。

ただ失敗した、というより、「頼りにされていたのに応えられなかった」という失望を表す点が特徴です。裏切りという強い言葉よりも、もう少し柔らかく、けれど相手をがっかりさせてしまった申し訳なさがにじみます。I won’t let you down(期待は裏切りません)のように決意を示す形でもよく使われ、任された役割や約束に応える・応えられないという場面で幅広く登場します。

【ここがポイント!】

  • 「let someone down」の核は down が示す「期待の高さから下へ落とす」イメージ
  • 単なる失敗より「頼られたのに応えられなかった」失望を表す一言
  • I won’t let you down の形で「期待に応える」決意表明にもなる表現

『フレンズ』S04E22のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

一度は消えてしまった結婚指輪が、無事にロスの手元へ戻ってきます。親友代表を任されながら指輪をなくしてしまったジョーイは、そのことをずっと悔いていました。指輪が戻った安堵の中で、ジョーイは改めてロスに頭を下げます。

Joey: Hey, listen, Ross, thanks for being so cool about this.
(なあ、聞いてくれロス。この件で怒らないでいてくれてありがとう。)

Ross: No, that’s alright.
(いや、いいんだよ。)

Joey: No, it’s not. I mean, you-you made me your best man and I totally let you down!
(いや、よくないんだ。だってお前、俺を親友代表に選んでくれたのに、俺は完全に期待を裏切っちまった!)

Ross: Hey, come on, it’s not your fault.
(おい、よせよ。お前のせいじゃない。)

Friends Season4 Episode22(The One with the Worst Best Man Ever)

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シーン解説と心理考察

ジョーイの I totally let you down には、単なる失敗以上の重みがこもっています。best man(親友代表)という大役に選ばれた誇りと、それに応えられなかった悔い――その両方が、let you down という一言に凝縮されていると言えます。

このエピソードの英題は「史上最悪の付添人」。その皮肉なタイトルを、終盤のこの和解シーンが静かに回収していきます。ジョーイの謝罪に対し、ロスは it’s not your fault と繰り返し、責めることをしません。let down という句動詞が持つ「相手の期待を下げてしまった」という感覚が、ジョーイの罪悪感とロスの寛容さのあいだで、しんみりとした空気を生んでいます。down の一語に、持ち上げられた信頼と、それを落としてしまった痛みが重なっている場面です。

『フレンズ』流・覚え方のコツ

let someone down は、「期待の高さから落とす」動きをイメージするのが近道です。誰かがあなたに期待して、両手で高く持ち上げてくれている。その手をふっと緩めて、相手を下へ(down)落としてしまう(let)――この映像を思い浮かべてみてください。

劇中のジョーイは、まさに「親友代表に選んで高く持ち上げてくれたロスを、down へ落としてしまった」と感じて詫びていました。期待という高さから相手を落としてしまう、その申し訳なさの重さと、down という一語のイメージをセットにすると、意味が心に残ります。持ち上げられた信頼を落とす――そう覚えておくと、失敗の場面でこの句動詞が自然に出てきます。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「let someone down」

let someone down は、期待や信頼をめぐるさまざまな場面で使えます。3つの場面で使い方を見ていきましょう。

I promised I’d be there, and I let her down.
(行くと約束したのに、彼女をがっかりさせてしまった。)
約束を守れなかった後悔を語る場面です。劇中に近い「期待を裏切ってしまった」使い方で、申し訳なさがにじみます。

The new product really let customers down.
(新製品は顧客の期待を大きく裏切った。)
仕事の場面で、主語が物(製品)になる例です。人だけでなく、期待を集めたものが「がっかりさせる」主語にもなれることを示しています。

A: Are you nervous about leading the project?
B: A little. But I won’t let the team down.
(A:プロジェクトを率いるの、緊張してる?)
(B:少しね。でもチームの期待は裏切らないよ。)
決意を示す往復会話です。I won’t let … down の形で、「期待に応える」という前向きな宣言として機能しています。

あわせて覚えたい関連表現

disappoint
(失望させる)
disappoint は一語で「失望させる」を表し、中立的でフォーマルな場面にも使えます。let down が口語的で「頼られたのに応えられなかった」信頼関係の含みを帯びるのに対し、disappoint はより淡々とした語です。

fail someone
(人の期待に応えられない)
fail someone はやや硬めで、「果たすべき役目を果たせなかった」ことに焦点があります。let down がより感情的な「がっかりさせた」ニュアンスなのに対し、fail は責任を果たせなかった重さが前に出ます。

break one’s promise
(約束を破る)
break one’s promise は「約束の不履行」という具体的な行為を指します。let down が約束に限らず「期待全般を裏切る」広い失望を表すのに対し、こちらは破られた約束そのものに焦点が絞られます。

Note|let down / disappoint / fail――「がっかりさせる」の三語

ジョーイの let you down を訳すとき、日本語では「がっかりさせた」「期待を裏切った」の一言で足ります。ところが英語には、同じ場面で使えそうな語が複数あって、それぞれ温度が違います。

まず disappoint は、もっとも中立的な語です。The movie disappointed me(その映画にはがっかりした)のように、相手との信頼関係とは無関係に、単に「期待外れだった」という事実を述べられます。フォーマルな文章にも自然になじみます。次に fail someone は、「果たすべき役目を果たせなかった」という責任の重さが前面に出ます。I failed you(君の期待に応えられなかった)には、任務や義務を全うできなかった悔いがにじみます。これに対して let someone down は、その中間にあって、口語的でありながら「信頼」の含みを強く帯びています。頼りにしてくれた相手の期待を、そっと下へ落としてしまった――そんな人間関係の温度が、down の一語に乗っています。

ジョーイが disappoint でも fail でもなく let you down を選んだのは、ロスとの友情という信頼関係が根っこにあったからだと読み取れます。best man に選んでくれた相手を「がっかりさせた」という、親密さゆえの申し訳なさが、この句動詞にはよく合います。

三語の違いは、中立の事実か、責任か、信頼か。そこを意識すると選び分けやすくなります。

まとめ|ジョーイの謝罪から学ぶ「期待を裏切る」の一語

let someone down は、相手が寄せてくれた期待や信頼に応えられず、「がっかりさせる・期待を裏切る」ことを表す句動詞です。down が示す「持ち上げられた期待から下へ落とす」イメージが、そのまま意味の核になっています。

このフレーズが手元にあると、失敗を詫びる場面はもちろん、I won’t let you down と決意を示す場面まで、信頼の温度ごと言い表せるようになります。disappoint や fail との距離感も一緒に覚えておくと、事実・責任・信頼のどこに焦点があるかで選び分けられます。

大切な人の期待に触れる場面を思い浮かべながら、表現の引き出しに let someone down を加えてみてくださいね。

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