『フレンズ』S04E03 で英語学習|あらすじ&厳選フレーズ10選
海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。『フレンズ』シーズン4第3話では、モニカが母親のためのケータリングを引き受けて腕前を認めてもらおうと力み、チャンドラーは上司の職場に居座ったすえに思わぬ事態に巻き込まれます。もう一方でジョーイは、百科事典を売りに来た少年の独特なセールストークに応じます。評価されたくて力む言葉と、きわどい状況を軽口で受け流そうとする言葉、その落差がこの回の会話には表れています。
あらすじ(ネタバレなし)
『フレンズ』シーズン4第3話では、モニカは母親の頼みでパーティー料理のケータリングを引き受け、腕前を認めてもらおうと奮闘する。一方チャンドラーは、レイチェルの上司ジョアンナの職場に居座り続け、思わぬアクシデントに巻き込まれる。ジョーイのアパートには百科事典を売りに来た少年が現れ、独特のセールストークを繰り広げる。それぞれの小さなトラブルが、笑いを交えながら同時進行していく一話。『フレンズ』S04E03のあらすじを追うときは、誰が誰に何を認めてほしがっているのかに注目すると、会話の力み方の違いが見えてくる。
このエピソードで学べる英語フレーズ10選
1. stick up for
(人を)かばう、擁護するという意味です。
“You don’t have to stick up for her.”
(かばわなくていいのに)
その場にいない人物をかばおうとする相手に、気をつかわなくていいとたしなめる場面での一言です。相手には聞こえていないと付け加える一言が続き、かばう行為そのものが無意味だと切り返す響きになっています。
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2. take the relationship to the next level
関係を次の段階に進めるという意味です。
Chandler: And this time, we were able to take the relationship to the next level.
(それで今回は、関係を次の段階に進められたんだ)
以前は「いまいち」だと感じていた相手との関係が進展したことを報告する場面での一言です。早合点だったと自分の非を先に認める一言に続けて関係の進展を語る構成に、評価を改めたことへの照れが表れています。
3. rave about
(人や物を)絶賛するという意味です。
“Oh, well, Richard raved about the food at his party.”
(ああ、リチャードが自分のパーティーの料理を絶賛してたのよ)
ケータリングを依頼した理由として、以前の料理が絶賛されていたことを打ち明ける場面での一言です。ravedという強い動詞が、単に「おいしかった」ではなく興奮気味に褒めていたことを伝えています。
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4. nod along
(話の内容がよくわからないまま)相づちを打つという意味です。
“and you just nod along even though you’re not really sure what they’re talking about?”
(話の中身がよく分からないのに、なんとなくうなずいてしまうことってない?)
百科事典のセールストークの導入として使われる、共感を誘う問いかけの一節です。even though you’re not really sure〜と理解していないことを先に認めさせてから話を進める、営業トークらしい構成になっています。
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5. give someone grief
(人に)小言を言う、文句をつけるという意味です。
“I just did it so my mom wouldn’t give me grief about biting them.”
(ただ母に爪を噛むことで小言を言われないようにしただけ)
付け爪をした理由を、母親からの小言を避けるためだったと説明する場面での一言です。soという目的を示す接続表現のあとに理由を続けることで、後ろめたさを先回りして説明する言い方になっています。
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6. have faith in
(人を)信頼している、信用しているという意味です。
“My mom doesn’t have any faith in me.”
(母は私をまったく信用してないのよ)
母親が自分の腕前を信用していないと感じ、皮肉交じりにこぼす場面での一言です。doesn’t have any faithという強い否定のあとに「笑えるくらいだ」と付け加える一言が続き、悔しさを笑いに変えようとする言い方になっています。
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7. catch on
(表現などが)広まる、定着するという意味です。
Monica: I’m glad that’s catching on.
(それが広まってるなんてうれしいね)
自分に関する軽口交じりの言い回しが仲間内で使われ始めたことを、皮肉交じりに喜ぶ場面での一言です。I’m glad〜という前向きな言い方を、本音では嫌がっている状況にあえて当てはめているところに、軽口の応酬らしい温度が出ています。
8. either way
どちらにしても、いずれにせよという意味です。
Chandler: You’re in trouble either way, okay?
(どっちにしてもまずいことになるよ)
手錠でつながれた状況を打開しようと、相手を説得する場面での一言です。either wayで選択肢のどちらを選んでも結果は同じだと示し、このあと具体的な想定を続けて聞き手を説得していく出だしの一言になっています。
9. get the picture
事情をのみ込む、状況を理解するという意味です。
The Salesman: Okay, I get the picture.
(分かった、状況は理解したよ)
売り込みが自分には無理があると悟り、話を切り上げようとする場面での一言です。状況をあっさり受け入れるこの一言のあとに、時間を取らせたことを詫びる丁寧な一言が続き、深追いせず引き際を見極める姿勢が表れています。
10. blow up
(人が)激怒する、かんしゃくを起こすという意味です。
Joey: Well, it’s a good thing you got out when you did, before she blew up like Vesuvius.
(それは良かったよ、彼女がベスビオ火山みたいに爆発する前に抜けられて)
相手との関係が終わったことを、火山の噴火にたとえてからかう場面での一言です。like Vesuviusという固有名詞入りの比喩を持ち出すことで、単なる「怒る」以上の大げささを言葉に加えています。
このエピソードの英語学習ポイント
母娘のやり取りでは、have faith inやrave aboutのように、信頼や評価にまつわる表現がまとまって登場します。My mom doesn’t have any faith in me. Oh, that’s hilarious.のように、信頼されていないことへの本音を語ったあとにOh, that’s hilarious.と付け加える話し方には、評価されたい気持ちをそのまま出さずに、いったん笑いに変えてから伝える力の入れ方が表れています。
一方、きわどい状況に置かれた場面では、either wayやget the pictureのように、事態を割り切って受け止める言い方が続きます。either wayは結果がどちらに転んでも変わらないと示す言い方で、get the pictureは状況を確認したうえで早々に引き上げる言い方です。評価してほしい場面では感情がにじむ言葉が選ばれ、まずい状況を切り抜けたい場面では感情を抑えた割り切りの言葉が選ばれるという違いが、この二つの場面を並べると見えてきます。
catch onやblow up like Vesuviusのように、比喩や軽口を交えて相手の状況をからかう言い方も見どころです。深刻になりかねない話題を大げさな比喩に乗せることで、聞き手との距離を縮めながら話を進める働きがあります。ドラマをもう一度見るときは、字幕で意味を確認したあと、字幕を外して、評価を求める場面と軽口で受け流す場面の話し方の違いを聞き取ってみましょう。
キャラクター別|英語の特徴
モニカ|評価されたい気持ちを皮肉に変えて出す英語
台本では、モニカの発話として”My mom doesn’t have any faith in me. Oh, that’s hilarious.”が確認できる。母親が自分の腕前を信用していないと感じた直後の一言で、doesn’t have any faithという強い否定を口にしながら、そのすぐあとにOh, that’s hilarious.と皮肉めいた言葉を重ねている。悔しさをそのまま表に出すのではなく、笑いに変えて処理しようとする話し方が特徴的である。
同じ場面でモニカは、母親を弁護しようとする相手に対して”You don’t have to stick up for her. She can’t hear you.”とも返している。かばわれることを歓迎するのではなく、その場にいない相手をかばっても意味がないと切り返すところに、評価されたい気持ちの強さが逆説的な形で表れている。二つの発話を並べると、認めてもらいたいという気持ちが、素直な言葉ではなく皮肉や切り返しという形で表面化する傾向が見えてくる。
チャンドラー|まずい状況を理屈で説得する英語
台本では、チャンドラーの発話として”Hey, look. You’re in trouble either way, okay? If she comes and sees me locked to this instead of the chair she’s gonna know you were in here.”が確認できる。上司の職場で手錠につながれた状況を打開しようと、相手を説得する場面での一言で、either wayでどちらの選択肢を取っても結果は同じだと示したうえで、具体的な想定を続けて相手を動かそうとしている。
感情に訴えるのではなく、起こりうる結果を並べて相手の判断を誘導しようとするところに、きわどい状況ほど理屈で切り抜けようとするチャンドラーらしい話し方が表れている。この場面のあとも、自分の失敗をおどけた言い方で受け流す姿勢が続き、深刻な状況を軽い言葉に変換しようとする傾向が一貫している。
ジョーイ|押しの強い相手にも自分のペースで応じる英語
台本では、ジョーイの発話として、火山の話題を続ける場面の”Yeah.”とそれに続く”And speaking of volcanoes, man, are they a violent, igneous-rock formation.”が確認できる。友人の恋愛の話題から唐突に火山の話へ移る場面で、相手の質問にひとまず短く答えたあと、まったく関係のない方向へ会話を広げていく話し方になっている。
同じ回、百科事典を売りに来た少年の売り込みに対しては、ポケットの中身を淡々と見せるだけで応じており、根負けしたセールスマンの方から”Okay, I get the picture. Uh, thanks for your time.”という捨てぜりふを引き出している。売り込みに深入りせず、淡々とした受け答えだけで相手に話を切り上げさせるところに、押しの強い相手にも巻き込まれすぎず自分のペースを保つ姿勢が表れている。話題が脱線するときも、交渉を切り上げるときも、相手の勢いに流されない受け答えが共通している。
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