『フレンズ』S05E06 で英語学習|あらすじ&厳選フレーズ10選
海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。『フレンズ』シーズン5第6話では、婚約者エミリーの意向に従おうとするロスが、レイチェルとの思い出が残る家具まで手放そうとします。同じ夜、ジョーイは秘密を黙っておく約束を守ろうと平静を装いながらも、抑えきれずに本音を漏らしてしまいます。見せたい自分を演じようとする言葉と、そこからこぼれ落ちてしまう本音の言葉の落差が、この回の会話には随所に表れています。
あらすじ(ネタバレなし)
『フレンズ』シーズン5第6話では、婚約者エミリーの意向で、ロスがレイチェルとの思い出が残る家具を手放し、新しいアパートへの引っ越しを検討し始める。母から届いた毛皮のコートを前に、フィービーは動物愛護の信念と着心地の良さとの間で心が揺れていく。地下の収納室に入ったレイチェルとモニカは、見知らぬ男性に虫よけスプレーを噴射してしまい、思わぬ形で近所付き合いが始まる。それぞれの選択と本音がすれ違っていく一夜が、これから描かれる。『フレンズ』S05E06のあらすじを追うときは、誰が本音を飲み込み、誰がそれを隠しきれずにいるかに注目すると、会話の温度差が見えてくる。
このエピソードで学べる英語フレーズ
1. get off easy
軽い罰で済む、大目に見てもらうという意味です。
Phoebe: You got off easy.
(まだ軽く済んだ方よ。)
ロスが元恋人がらみの一件でエミリーに責められていることを気の毒に思ったフィービーが、友人シルビーの夫がもっとひどい仕返しをされた体験談を持ち出して慰める場面です。You got off easy.という短い言い切りのあとに、もっと悲惨な例を続ける構成が、慰めのつもりが逆に不安をあおる、フィービーらしい話し方になっています。
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2. act cool
平静を装う、クールなふりをするという意味です。
Joey: I’ll act cool.
(平静を装ってみせるよ。)
エミリーへの不満を顔に出さずにいられるかと聞かれたジョーイが、俳優としてのプライドをかけて請け合う一言です。But, you know, I’m an actor.と前置きしてから断言する言い方に、自分を役者として売り込みたい気持ちがにじんでいます。この直後、ジョーイ自身がこの宣言を守れなくなっていく様子は、学習ポイントで詳しく見ていきます。
3. give someone the creeps
ぞっとさせる、気味悪がらせるという意味です。
Rachel: Oh, God! Storage rooms give me the creeps.
(もう、収納室ってほんとぞっとする。)
薄暗い地下の収納室に足を踏み入れた瞬間、レイチェルが漏らす一言です。Oh, God!という短い驚きの声のあとにgive me the creeps.と続けることで、理屈より先に体が反応してしまう恐怖の言い方になっています。
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4. get a kick out of
~を楽しむ、~が愉快でたまらないという意味です。
Rachel: Honey, I know you’re quirky and I get a big kick out of it.
(ねえ、あなたが風変わりなのは分かってるし、それが愉快でたまらないのよ。)
毛皮のコートを焼却してもらおうとするフィービーを引き止めようと、レイチェルがまず彼女の個性を肯定してから本題に入る場面です。I know you’re quirkyといったん受け止めたうえでbutと続ける構成に、頭ごなしに否定せず説得しようとする気遣いが表れています。
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5. keep one’s mouth shut
口を閉じておく、黙っておくという意味です。
Joey: You guys said I only have to keep my mouth shut as long as Ross was happy, right?
(ロスが幸せでいる間だけ黙っていればいいって、みんな言ったよね?)
黙っておく約束の前提条件が崩れたと感じたジョーイが、これ以上は黙っていられないと訴える場面です。You guys said と相手の言葉を持ち出してからright?で念を押す言い方に、約束を破ることへの言い訳を先に用意しておこうとする気配が表れています。
6. keep something to oneself
(気持ちなどを)胸にしまっておく、人に言わずにおくという意味です。
Chandler: If you had just kept this to yourself, none of this would have happened.
(君が黙っておいてくれさえすれば、こんなことにはならなかったのに。)
秘密を漏らしてしまったジョーイに対し、チャンドラーが軽くたしなめる一言です。If you had just kept ~という仮定法過去完了の形が、すでに起きてしまったことを今さら悔やんでも仕方がないという諦めの響きを添えています。
7. slip out
(言葉などが)うっかり口から出るという意味です。
Joey: I’m keeping so many things to myself these days, something was bound to slip out.
(最近、隠し事が多すぎて、いつかは何か漏れると思ってたよ。)
チャンドラーにたしなめられたジョーイが、開き直り気味に弁解する場面です。was bound to ~という「そうなる運命だった」という言い方を選ぶことで、自分の失言を偶然ではなく必然だったことにしてしまう、身勝手な言い訳になっています。
8. read up
(念入りに)調べる、下調べするという意味です。
Phoebe: I’ve been reading up, and for your information, minks are not very nice.
(ちゃんと調べたんだから。参考までに言うと、ミンクってそんなにいい子じゃないのよ。)
毛皮のコートを着ている自分を正当化しようと、フィービーが事前に調べた知識を持ち出す場面です。for your informationという教え諭すような前置きに、動物愛護の立場をまだ完全には手放していないという強がりがのぞきます。
9. settle down
落ち着く、興奮を静めるという意味です。
Rachel: Okay, okay, Joey, it’s okay. Settle down.
(はいはい、ジョーイ、大丈夫だから。落ち着いて。)
ロスに一緒に夕食をとってほしいと熱心に誘うジョーイを、レイチェルがなだめる場面です。Okay, okayと相手の名前を呼んでから短い命令形で締める言い方が、興奮した相手を落ち着かせる典型的なあやし方になっています。
10. track someone down
(連絡先などを)探し当てる、つきとめるという意味です。
Monica: Yeah, you tracked him down. Hold on one second.
(ええ、居場所を突き止められちゃった。ちょっと待ってね。)
電話をかけてきたエミリーがロスの居場所を突き止めたことに、電話を取ったモニカが応じる一言です。Yeahと軽く受けてからHold on one second.と受話器を渡す準備に移る言い方に、深刻な話にあえて軽いトーンで応じようとする気遣いが表れています。
このエピソードの英語学習ポイント
ジョーイの言葉の変化を追うと、この回の対比がはっきり見えてきます。冒頭でI’ll act cool.と宣言したジョーイは、実際にはIf you had just kept this to yourself, none of this would have happened.とチャンドラーにたしなめられるまで、秘密を抱え続けることができませんでした。本人はI’m keeping so many things to myself these days, something was bound to slip out.と弁解しますが、was bound to ~という言い方そのものが、平静を装うつもりだった宣言との落差を際立たせています。演じようとした自分と、実際にこぼれ出た本音の間には、はっきりとした距離があります。
同じ落差は、フィービーの毛皮のコートを巡るやり取りにも表れています。I’ve been reading up, and for your information, minks are not very nice.と理屈で自分を正当化しようとする言い方は、動物愛護の立場を保っているように聞こえますが、その裏でコートを手放したくない本音がのぞいています。Honey, I know you’re quirky and I get a big kick out of it.とレイチェルが個性をまず肯定してから本題に入る言い方と並べると、相手を追い詰めずに本音を引き出そうとする話し方の工夫も見えてきます。
音声で聞くときは、宣言するような強い言い切りの直後に、言い訳めいた柔らかい言い方が続く瞬間に注目してみてください。ドラマをもう一度見るときは、字幕で意味を確認したあと、字幕を外して、平静を装う声のトーンと、本音がにじみ出る瞬間の声の変化を聞き比べてみましょう。
キャラクター別|英語の特徴
ロス|本音を飲み込みながら理屈で自分を納得させる
婚約者エミリーの意向に従い、レイチェルとの思い出が残る家具まで手放そうとするロスは、この回を通じて、自分の判断を理屈で正当化しようとする話し方を見せます。台本では、ロスの発話としてLook, if I can just do what Emily wants and get her to New York, I’m sure everything will be fine.が確認できます。if節で条件を並べてからI’m sureと結論づける構成は、本当に確信しているというより、そう思い込もうとしている響きに近く聞こえます。
友人たちからBut don’t you think that’s a little extreme?と指摘されても、After what I did, can you blame her?と自分を責める方向に話を持っていくところにも、本音を正面から主張せず、相手の要求を受け入れる理由を自分で探しに行く姿勢が表れています。フィービーがYou got off easy.と慰めても、ロスの言葉はそれ以上広がらず、短い相づちにとどまる場面が続きます。理屈を積み重ねて自分を納得させようとする一方で、感情そのものを言葉にする場面が少ないところに、この回のロスらしい話し方が表れています。
フィービー|信念を理屈で守りながら本音をのぞかせる
動物愛護の立場を語りながらも、毛皮のコートの着心地の良さに惹かれてしまうフィービーは、理屈と本音がせめぎ合う話し方を見せます。台本では、フィービーの発話としてI have a perfectly fine coat that no innocent animal suffered to make.、そして直後にYeah, just some nine-year-old Filipino kids who worked their fingers bloody for twelve cents an hour. I made that up.が確認できます。深刻な話を大げさに語ってから、最後にI made that up.とあっさり種明かしする構成は、自分の主張を真剣に語りながらも、どこかで自分自身を茶化して笑いに変える話し方になっています。
同じ揺れは、コートを巡るやり取りにも表れています。I’ve been reading up, and for your information, minks are not very nice.と理屈で武装する一方、レイチェルにHoney, I know you’re quirky and I get a big kick out of it.とやんわり指摘されると、それ以上強く反論せず口をつぐむ場面が続きます。信念を声高に主張するだけでなく、都合の悪い指摘には黙って受け流すところに、フィービーらしい柔らかさと矛盾が同居する話し方が表れています。
ジョーイ|平静を装う宣言と、こらえきれない本音の落差
俳優としてのプライドからI’ll act cool.と平静を装おうとするジョーイは、この回の対比を最も分かりやすく体現する人物です。台本では、ジョーイの発話としてWhat is he doing? Emily thinks Ross’s furniture’s got “Rachel cooties”?が確認できます。エミリーの反応に対する率直な驚きをそのまま口にするこの一言は、平静を装うと宣言した直後とは思えないほど、感情がそのまま声に出ています。
秘密を漏らしたことをYou guys said I only have to keep my mouth shut as long as Ross was happy, right?と開き直り気味に正当化し、さらにI’m keeping so many things to myself these days, something was bound to slip out.と続けるところにも、平静という建前と、抑えきれない本音という中身の落差がはっきり表れています。感情を隠そうとする意志と、それを裏切ってしまう素直さが同居しているところが、ジョーイの話し方の特徴です。
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