『フレンズ』S05E07 で英語学習|あらすじ&厳選フレーズ10選
海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。『フレンズ』シーズン5第7話では、行き場を失ったロスがチャンドラーとジョーイの部屋に居候することになります。同じ夜、モニカは健康調査官ラリーとの間で自分の専門知識を張り合い、フィービーはそのラリーに食事へ誘われることになります。レイチェルは階下に住むダニーとの駆け引きで、誰が主導権を握っているかを慎重に測っていきます。自分の場所を明け渡して身を縮める言葉と、自分の立場を主張し通そうとする言葉の対比が、この回の会話には表れています。
あらすじ(ネタバレなし)
『フレンズ』シーズン5第7話では、ロスがエミリーのいとこの家を追い出され、チャンドラーとジョーイの部屋に居候することになる。モニカは厳格すぎる保健所職員ラリーの検査に悩まされ、なじみの店が次々と営業停止に追い込まれていく。フィービーはそのラリーに食事へ誘われることになる。レイチェルは階下に住むダニーとの駆け引きに頭を悩ませ、招待されるのを待つべきか誘うべきかで作戦を練る。それぞれの人間関係の駆け引きが交錯する一夜が、これから描かれる。『フレンズ』S05E07のあらすじを追うときは、誰が自分の場所を明け渡し、誰が自分の立場を主張し通そうとしているかに注目すると、会話の温度差が見えてくる。
このエピソードで学べる英語フレーズ
1. knock yourself out
気が済むまでどうぞ、存分にやってという意味です。
Monica: Okay. Knock yourself out, Larry.
(いいわ。気が済むまで見て、ラリー。)
店の床までチェックしようとする検査官ラリーに対し、モニカが余裕を見せて促す一言です。Okay.と短く受けてからKnock yourself out.と続ける言い方に、後ろめたいことは何もないという自信がにじんでいます。
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2. write the book on
~の第一人者だ、~を知り尽くしているという意味です。
Monica: I wrote the book on section five and I know that you don’t have to wear your hat unless you’re in the kitchen.
(セクション5については私が知り尽くしてるの。キッチンにいるとき以外は帽子をかぶらなくていいはずよ。)
検査官のラリーが保健所の規則を厳格に適用しようとするのに対し、モニカがその分野を知り尽くしていると自信を持って反論する場面です。I wrote the book on ~という言い方が、単なる知識自慢ではなく、検査官の職業に張り合おうとする対抗心を含んだ言い方になっています。
3. blow up in someone’s face
(もくろみが)裏目に出る、失敗に終わるという意味です。
Monica: Blew up in his face, didn’t it?
(それ、裏目に出たんじゃない?)
レイチェルが語る恋の駆け引きの作戦が思いどおりにいかなかったことを、モニカがからかい気味に指摘する一言です。Blew up in his face, didn’t it?と主語を省いて短く切り込む言い方に、聞き役に徹しながらも要点を鋭く突く相づちの技術が表れています。
4. up for grabs
誰でも狙える状態、早い者勝ちという意味です。
Rachel: There’s a party, but the power, that is still up for grabs.
(パーティーはあるの。でも主導権は、まだどっちのものでもないのよ。)
パーティーの主導権を誰が握るかまだ決まっていない、という駆け引きの状況をレイチェルが説明する場面です。but the power, that is still up for grabsと言葉を区切りながら続ける言い方に、恋愛関係を戦略として分析しようとするレイチェルらしい理屈っぽさが表れています。
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5. walk right into
まんまと引っかかる、見事にはまり込むという意味です。
Rachel: Walked right into that one, didn’t he?
(まんまと引っかかったわね、彼。)
意図した通りに相手が誘いに乗ってきたことを、レイチェルがしてやったりという調子で指摘する場面です。didn’t he?と念を押す言い方に、駆け引きが計算どおりに進んだことへの満足感が表れています。
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6. the ball is in someone’s court
次に動くのは相手の番だという意味です。
Rachel: So, the ball is in his court?
(つまり、次は相手が動く番ってこと?)
パーティーに誘うかどうかの駆け引きで、次に動くべきは相手だとレイチェルが自分の状況を整理する一言です。So, ~?と確認の形を取りながら、実際には自分の作戦が正しいことをモニカに納得させようとする言い方になっています。
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7. quiet down
静かにする、落ち着くという意味です。
Joey: No, no, the “quiet down” thing.
(いや、違う、「静かにして」のあれだよ。)
ロスがよくする手のジェスチャーが何なのかを尋ねたジョーイが、別のジェスチャーと勘違いされたあとに言い直す場面です。No, no, とまず訂正してから対象を絞り込む言い方に、細かい仕草にまで注目しているジョーイらしい観察眼が表れています。
8. chip in
(費用などを)出し合う、分担するという意味です。
Ross: I was wondering if you would maybe chip in for some new air filters for the purifier.
(もしよかったら、空気清浄機の新しいフィルター代を出してもらえないかなと思って。)
みんなで使っている空気清浄機のフィルター代を、同居人にも負担してほしいとロスが頼む場面です。I was wondering if you wouldという遠回しな前置きに、居候の立場から強く言い出せずにいる遠慮がにじんでいます。
9. get back on one’s feet
立ち直る、自力で再出発するという意味です。
Joey: Maybe we did a good thing helping Ross get back on his feet.
(もしかして俺たち、ロスの再出発を手伝ういいことをしたのかもな。)
新しい部屋探しを手伝ったことで、ロスの再出発を後押しできたとジョーイが自分たちを励ます一言です。Maybe ~という控えめな言い方から始めながらも、a good thingと素直に評価する言い方に、照れくささを含んだ優しさが表れています。
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10. take up space
場所をふさぐ、居場所を占領するという意味です。
Ross: Look, you guys don’t need me here taking up all your space.
(ねえ、みんな別に俺がここにいて場所をふさぐ必要なんてないんだから。)
居候先で気を遣い、これ以上迷惑をかけたくないとロスが遠慮する場面です。you guys don’t need meと自分の存在価値を先に下げてから話し始める言い方に、居候する側の引け目がそのまま言葉になっています。
このエピソードの英語学習ポイント
ロスの言葉を追うと、自分の場所を小さく見せようとする話し方がはっきり見えてきます。I was wondering if you would maybe chip in for some new air filters for the purifier.と、みんなで使う費用を頼むだけの場面でさえ、I was wondering if ~という遠回しな前置きを選んでいます。さらにLook, you guys don’t need me here taking up all your space.と、頼まれてもいないのに自分から居場所の主張を引っ込めてしまうところに、居候という立場が言葉づかいそのものに表れています。
対照的に、モニカとレイチェルの言葉は、自分の立場を明け渡さない方向に働いています。モニカはI wrote the book on section five and I know that you don’t have to wear your hat unless you’re in the kitchen.と、検査官の職業知識に真正面から張り合い、Okay. Knock yourself out, Larry.と余裕すら見せます。レイチェルもThere’s a party, but the power, that is still up for grabs.、So, the ball is in his court?と、恋愛関係を主導権の分析として語り、Walked right into that one, didn’t he?と成果を確認する言い方まで見せています。同じ「相手の領域に踏み込む」場面でも、遠慮して身を縮める言葉と、理屈や駆け引きで自分の立場を保とうとする言葉が、この回では対照的に響きます。
聞き取りの際は、依頼や説明の前に置かれる前置きの長さに注目してみてください。ロスの前置きが長くためらいがちなのに対し、モニカとレイチェルの前置きは短く言い切りに向かいます。ドラマをもう一度見るときは、字幕で意味を確認したあと、字幕を外して、遠慮する声のトーンと、自分の立場を主張する声のトーンの違いを聞き比べてみましょう。
キャラクター別|英語の特徴
ロス|遠慮しながら自分の居場所を縮める英語
行き場を失い友人宅に居候する立場になったロスは、この回を通じて、自分の存在を控えめに扱う話し方を見せます。台本では、ロスの発話としてDude, I’m telling you, I’m fine.が確認できます。腕立て伏せの回数を数え終えた直後に返すこの一言は、本当に何ともないというより、心配されたくない、あるいは弱さを見せたくないという気持ちが先に立つ言い方に聞こえます。
同じ抑制は、居候先での頼み事にも表れています。I was wondering if you would maybe chip in for some new air filters for the purifier.と、共同で使うものの費用を頼むだけの場面でさえ、遠回しな前置きを外しません。そしてLook, you guys don’t need me here taking up all your space.と、誰にも指摘されていないのに自分から居場所を小さく申告してしまいます。恐縮しながらも少しずつ本音を漏らす、素直で控えめな話し方が、この回のロスの特徴です。
モニカ|検査官の職業知識に真正面から張り合う英語
保健所職員ラリーの融通の利かなさに手を焼きながらも、モニカは知識で対抗しようとする話し方を見せます。台本では、モニカの発話としてI wrote the book on section five and I know that you don’t have to wear your hat unless you’re in the kitchen.が確認できます。I wrote the book on ~という言い方は、単に規則を知っているという以上に、検査官の専門分野で自分も対等以上だと示そうとする対抗心を含んでいます。
床の点検を頼まれてもOkay. Knock yourself out, Larry.と余裕を見せるところにも、後ろめたさのない自信が表れています。ただしこのあと、帽子を取りに行かせるための巧妙な仕掛けに引っかかり、結局減点されてしまう展開が続くことも見逃せません。知識と自信で立場を主張しながらも、相手の一枚上手な戦術には気づけない、皮肉と愛情が同居する物言いがモニカらしいところです。
レイチェル|恋愛を主導権の駆け引きとして語る英語
意中の相手ダニーの行動の裏を読み、レイチェルは恋愛そのものを主導権の分析として語る話し方を見せます。台本では、レイチェルの発話としてThere’s a party, but the power, that is still up for grabs.が確認できます。政治や交渉で使うような比喩を持ち出しながら、恋愛関係の力関係を理屈で説明しようとするところに、レイチェルらしい情熱的で理屈っぽい語り口が表れています。
作戦が実を結ぶと、Walked right into that one, didn’t he?と勝ち誇り、So, the ball is in his court?と次の一手まで見据えます。感情のままに動くのではなく、常に次の展開を計算しながら会話を組み立てていくところに、この回のレイチェルの話し方の特徴が表れています。
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