『フレンズ』S05E09 で英語学習|あらすじ&厳選フレーズ10選
海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。『フレンズ』シーズン5第9話では、職場で大切なサンドイッチを食べられたロスの怒りが、少しずつ制御できなくなっていきます。レイチェルも見知らぬ下着の発見や思いがけない出来事に、感情をそのまま言葉と態度に出してしまいます。そんな中、フィービーだけは街暮らしで鍛えた話し方で、何が起きてもまったく動じません。感情が限界を超えてあふれ出る言葉と、何が起きても動じない言葉の対比が、この回の会話には表れています。
あらすじ(ネタバレなし)
『フレンズ』シーズン5第9話では、ある日、覚えのない下着がアパートに落ちていたことをきっかけに、思わぬ誤解と詮索が周囲に広がっていく。同じ頃、ロスは職場でお気に入りのサンドイッチを勝手に食べられてしまい、怒りを抑えられなくなっていく。フィービーとレイチェルは大学の文学講座に参加するが、慣れない授業に思わぬ形で振り回される。それぞれの秘密と本音が入り乱れる一夜が、これから描かれる。『フレンズ』S05E09のあらすじを追うときは、誰の感情が限界を超え、誰が最後まで動じずにいるかに注目すると、会話の温度差が見えてくる。
このエピソードで学べる英語フレーズ
1. cover for someone
(人の代わりに)取り繕う、かばうという意味です。
Joey: I’m tired of covering for you two. This has got to stop.
(お前たち二人をかばうのはもうたくさんだ。こんなの終わりにしないと。)
誰かの秘密を隠すために嘘をつき続けることに、ジョーイがうんざりした気持ちをぶつける場面です。I’m tired of ~ing.という飽き飽きした言い方のあとに、This has got to stop.と短く言い切ることで、我慢の限界に達したことがはっきり伝わってきます。
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2. scare someone off
~を怖がらせて追い払うという意味です。
Phoebe: You’ve got to scare people off.
(人を怖がらせて追い払わないと。)
職場で自分の食べ物を守るには、周囲を怖がらせる必要があるとフィービーが助言する場面です。You’ve got to ~という強い義務の言い方を、深刻な話題でもないのに当然のことのように使うところに、街暮らしで培った実用的な発想が表れています。
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3. keep one’s mitts off
~に手を出すな、~に触るなという意味です。
Ross: Stuff like, uh, “Keep your mitts off my grub”?
(「俺の飯に手を出すな」みたいな感じか?)
フィービーの助言を受けたロスが、自分でも言えそうな凄みのある言い回しを例に挙げて確かめる場面です。Stuff like ~?と自信なさげに例を持ち出すところに、街暮らしの経験がないロスが、フィービー流の話し方を真似ようとする不慣れさが表れています。
4. get tough with someone
(人に対して)強気に出る、厳しい態度を取るという意味です。
Ross: You get tough with people and you can get anything you want.
(人に強気に出れば、何でも思いどおりになるんだ。)
威嚇メモの効果で職場から一目置かれるようになった変化を、ロスが得意げに語る場面です。You get tough with people and you can get anything you want.と一般論のように言い切る言い方に、急に手に入れた強気な態度をまだ持て余している様子がのぞきます。
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5. drag someone through the mud
(人の)評判を落とす、名誉を傷つけるという意味です。
Joey: The good Joey name is being dragged through the mud here.
(ジョーイという名前がここで泥にまみれさせられてるんだ。)
あらぬ疑いをかけられ、自分の評判が不当に傷つけられているとジョーイが訴える場面です。The good Joey nameと自分の名前をわざわざ格式張って呼ぶ言い方に、大げさに被害を訴えようとするジョーイらしいユーモアが表れています。
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6. have a word with someone
~に少し話がある、~と話をしたいという意味です。
Donald: Um, Ross, may I have a word with you?
(あの、ロス、少し話があるんだが。)
職場でロスの様子がおかしいと感じた同僚ドナルドが、改まった調子で話を切り出す場面です。may I ~?という丁寧な依頼の形を選ぶことで、これから深刻な話をするという構えが最初の一言から伝わってきます。
7. take a leave of absence
休職する、一時的に仕事を離れるという意味です。
Ross: When the psychiatrist told me that I had to take a leave of absence.
(精神科医から休職しなきゃいけないって言われたときにね。)
怒りが抑えられなくなった結果、精神科医から一時的に仕事を離れるよう勧められたと、ロスが友人に説明する場面です。When ~という時系列を示す言い方で淡々と語る構成に、深刻な状況をあえて感情を抑えて説明しようとするロスの努力が表れています。
8. get worked up
興奮する、感情が高ぶるという意味です。
Ross: Because I yelled at my boss I started to get worked up again.
(上司を怒鳴りつけたから、また感情が高ぶってきたんだ。)
怒りを抑えられなかった経緯を振り返るうちに、また感情が高ぶってきたことをロスが打ち明ける場面です。I started to get worked up again.と過去形と現在の変化を組み合わせた言い方に、冷静に説明しようとしていた話がまさに今、崩れ始めていることが表れています。
9. go on and on
延々と続ける、くどくどと話し続けるという意味です。
Rachel: I can’t believe you let me go on and on like that.
(よくもあんなに延々と話させてくれたわね、信じられない。)
文学講座で見当違いな発言を延々と続けてしまったことを、レイチェルが後から友人に恥ずかしそうに振り返る場面です。I can’t believe you let me ~という言い方が、自分の失敗を認めながらも、止めなかった相手のせいにもしたい、揺れる気持ちを表しています。
10. get away from someone
~から離れろ、~に近づくなという意味です。
Rachel: No, no, no, no. You get away from me, you sick, sick, sicko.
(だめだめだめだめ、離れて、この変態変態。)
思いがけない出来事に驚いたレイチェルが、相手を強く拒絶する場面での感情的な一言です。No, no, no, no.と否定を連打してからyou sick, sick, sickoと同じ言葉を繰り返す言い方に、動揺のあまり言葉を選ぶ余裕さえない様子が表れています。
このエピソードの英語学習ポイント
ロスの言葉を追うと、抑えようとする意志と、それを超えていく感情の両方が同時に見えてきます。When the psychiatrist told me that I had to take a leave of absence.と、休職に至った経緯を淡々と説明していたはずのロスは、その舌の根も乾かぬうちにBecause I yelled at my boss I started to get worked up again.と、まさに語っている最中に感情が高ぶり始めてしまいます。You get tough with people and you can get anything you want.という一般論めいた言い方も、本来は自分に向けて言い聞かせている自己暗示のように聞こえます。冷静に説明しようとする言葉と、その説明の途中でこぼれ出す感情が、同じ会話の中に同居しています。
レイチェルの言葉も、感情がそのまま声に出るタイプです。I can’t believe you let me go on and on like that.と恥ずかしさを訴えたかと思えば、You get away from me, you sick, sick, sicko.と強い拒絶がすぐに続きます。対照的に、フィービーはYou’ve got to scare people off.と物騒な話題でも顔色一つ変えずに語ります。同じ「驚くべき出来事」を前にしても、感情が言葉からあふれ出す話し方と、何が起きても平然としている話し方の差が、この回では際立って聞こえます。
聞き取りの際は、文の途中で声のトーンが上がる瞬間に注目してみてください。ロスとレイチェルの発話には、説明の途中で感情が入り込んでくる箇所がありますが、フィービーの発話にはその起伏がほとんどありません。ドラマをもう一度見るときは、字幕で意味を確認したあと、字幕を外して、感情が言葉を追い越す瞬間と、終始変わらない声のトーンを聞き比べてみましょう。
キャラクター別|英語の特徴
ロス|怒りが説明を追い越していく英語
大切なサンドイッチを取られたことをきっかけに、ロスの怒りは職場での態度にまで表れてしまいます。台本では、ロスの発話としてWhen the psychiatrist told me that I had to take a leave of absence.、そして直後にBecause I yelled at my boss I started to get worked up again.が確認できます。休職に至った経緯を努めて冷静に説明しようとする最初の文と、その説明の途中で感情が高ぶってしまう次の文が、同じ発話の流れの中で切り替わっているところに、抑制と決壊がひとつながりになっているロスの話し方が表れています。
同じ回でロスはYou get tough with people and you can get anything you want.と、急に手に入れた強気な態度を一般論として語ってもいます。Stuff like, uh, “Keep your mitts off my grub”?とフィービー流の凄みのある言い回しを真似しようとする場面もあり、慣れない強さを身につけようとするぎこちなさが、怒りの背後に見え隠れしています。
フィービー|何が起きても動じない英語
街暮らしで培った実用的な知恵を、フィービーは顔色一つ変えずに語ります。台本では、フィービーの発話としてYou’ve got to scare people off.、そしてSomeday, I’ll tell you about the time I stabbed a cop.が確認できます。物騒な内容を、まるで日常の豆知識のように淡々と語る言い方に、動じないフィービーらしい話し方が表れています。
驚いた相手にPhoebe?と念を押されても、What? He stabbed me first.と悪びれずに返すところにも、突拍子もない話を堂々と語る飾らなさがにじんでいます。周囲がサンドイッチや下着の一件で右往左往する中、フィービーだけは終始変わらないトーンで会話に加わり続けている点が、この回の会話の中では際立つ存在感になっています。
レイチェル|感情がそのまま言葉に出る英語
慣れない授業での失敗をI can’t believe you let me go on and on like that.と悔やんだかと思えば、思いがけない出来事にはYou get away from me, you sick, sick, sicko.と強く反応するのがレイチェルの話し方です。台本では、この二つの発話が確認できます。前者では自分の失敗を認めながらも相手のせいにもしたい気持ちが、後者では言葉を選ぶ余裕もないほどの動揺が、それぞれの言い方にそのまま表れています。
喜怒哀楽がはっきり顔と言葉に出るタイプであるレイチェルの話し方は、抑えようとして抑えきれないロスの怒りとも、最初から動じないフィービーの落ち着きとも異なる、感情がそのまま表に出るもうひとつの反応の形を見せてくれます。
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