『フレンズ』S05E12 で英語学習|あらすじ&厳選フレーズ10選
海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。『フレンズ』シーズン5第12話では、チャンドラーが職場のパーティーに恋人モニカを連れて行き、上司ダグの前では”work laugh”と呼ぶ作り笑いまで用意して、大げさな敬語混じりの受け答えでその場を乗り切ろうとします。ところが友人たちだけの場に戻ると、同じ作り笑いについて拍子抜けするほどあっさり本音を漏らす場面も出てきます。ジャニスもまた、ロスへの別れ話を用意された演説のように切り出す一方で、その少し前には友人たちに判断を急がないでほしいと飾らない言葉で頼み込んでいました。人前で整えて見せる大げさな台詞と、気を抜いた拍子にふと漏れる飾らない本音、その振れ幅がこの回の英語には表れています。
あらすじ(ネタバレなし)
『フレンズ』シーズン5第12話では、チャンドラーが上司ダグの主催する職場のパーティーにモニカを連れて行くことになる。ダグも同僚の妻カラも二人が交際していることを知らないため、チャンドラーは持参した作り笑い”work laugh”を武器に、上司の前で愛想よく振る舞おうとする。同じ夜、ロスは元妻エミリーの再婚話にふさぎ込みながら、ふらりと姿を消して一晩帰らず、心配した友人たちに問い詰められることになる。一方レイチェルとモニカは、互いに隠してきた秘密を打ち明け合うゲームを始め、思いがけない告白が次々と飛び出す。この記事では結末には触れず、英語表現が登場する場面だけを取り上げる。『フレンズ』シーズン5第12話のあらすじを追うときは、誰が人前用の言葉を使い、誰がふと本音をこぼしているかに注目すると、会話の温度差が見えてくる。
このエピソードで学べる英語フレーズ
1. bump into
偶然出くわす、ばったり顔を合わせるという意味です。
Chandler: Except for that time when we bumped into each other at that strip club.
(唯一の例外といえば、あのストリップクラブでばったり顔を合わせた時くらいかな。)
上司ダグとは仕事以外でほとんど接点がないと語る場面での一言です。Except for that timeとわざわざ例外を持ち出しておきながら、その中身が気まずい話だという構成そのものが、モニカに”Strip church”と即座に訂正されるオチへの伏線になっています。
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2. on fire
絶好調で、乗りに乗っているという意味です。
Monica: Am I on fire today or what?
(今日の私、絶好調じゃない?)
ダグの妻カラから水を勧められるほど熱くなったテニスの試合中、モニカが放つ一言です。相手夫婦の前では控えめな彼女を装いたいはずの場面で、勝負となると素の負けず嫌いが抑えきれずに顔を出しており、on fireという強い言い方がその噴き出し方をそのまま映しています。
3. put someone out of one’s misery
(人を)苦しみから解放してあげる、早く楽にしてあげるという意味です。
Chandler: Put me out of my misery.
(どうか楽にしてください。)
試合を切り上げようとするダグに対し、チャンドラーがOh, yes, sir.と呼びかけてから続ける一言です。本来くだけた表現であるput me out of my miseryを、まるで宮廷での嘆願のような丁寧さで包んでいるところに、上司の前だけで作動する”work laugh”仕様の話し方が表れています。
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4. hook up
(異性と)くっつく、関係を持つという意味です。
Joey: He hooked up with someone.
(あいつ、誰かとくっついたんだな。)
一晩中行方をくらませていたロスについて、ジョーイが真っ先に思いついた推理を口にする場面です。単発のHe hooked up!で終わらせず、with someoneまで踏み込んで言い直しているところに、断定より先に憶測が先走ってしまう友人たちの前のめりな詮索ぶりが表れています。
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5. take a moment
少し時間を置く、一呼吸置いてからという意味です。
Janice: So I’m asking you, please just take a moment before you judge me.
(だからお願い、決めつける前に少しだけ時間をちょうだい。)
友人たちの前に突然現れたジャニスが、詮索されることを覚悟しつつ発する一言です。So I’m asking youという前置きにpleaseを重ねる言い方には、演説めいた飾りがなく、判断を急がれたくないという素のままの不安がにじんでいます。
6. have a lot in common
共通点が多いという意味です。
Ross: Janice and I have a lot in common.
(ジャニスとは共通点がたくさんあるんだ。)
正気を疑われたロスが、直前にLook, I didn’t lose my mind, okay?と否定したうえで続ける一言です。共通点の中身が「二人とも離婚経験がある」「二人とも子どもがいる」という即席の理屈にとどまっているところに、相手を説得するというより、自分自身にも言い聞かせているような口調が表れています。
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7. get something off one’s chest
心のつかえを吐き出す、打ち明けてすっきりするという意味です。
Rachel: Wow, that feels so good to get off my chest.
(ああ、打ち明けたらすごくすっきりした。)
モニカと始めた秘密の告白ゲームで、レイチェルが「あなたが好きだった人と昔キスしたことがある」という昔の出来事を白状した直後の一言です。相手の反応を待たずにthat feels so goodと感想を差し挟んでいるところに、隠していた重さから解放された安堵が言葉の勢いとしてそのまま出ています。
8. give someone a headache
(人を)悩ませる、うんざりさせるという意味です。
Monica: How does that laugh not give you a headache?
(その作り笑い、頭が痛くならないの?)
ダグの下品な冗談に付き合わされたチャンドラーの様子を見て、モニカが小声で尋ねる一言です。give you a headacheという言い方は、実際に頭痛がするかどうかではなく、work laughを続けること自体がどれほど神経を消耗させるかを遠回しに問うものになっています。
9. day in the sun
栄光の時、脚光を浴びる時期という意味です。
Janice: I believe that the sun has set on our… day in the sun.
(私たちが輝いていた時代にも、そろそろ夕日が沈んだんだと思うの。)
ロスに別れを切り出す直前、”I’m going to talk”と前置きしたうえでジャニスが放つ一言です。the sun has setとday in the sunを同じ一文に畳み込む比喩の凝りようは、自然に口をついて出た本音というより、事前に用意してきた台詞であることをそのまま感じさせます。
10. no strings attached
見返りなしで、条件なしでという意味です。
Chandler: No strings attached!
(何の見返りも求めずにね!)
ジョーイの浮気騒動を許した直後、チャンドラーが「家賃をタダにしたことを覚えておいてほしい」「27ドルあげたことも覚えておいてほしい」と恩を一つずつ数え上げたうえで締めくくる一言です。条件付きで念押ししてきた直後にno strings attachedと言い切る組み立てそのものが、条件なしと言いながら条件を突きつけている皮肉な響きを持っています。
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このエピソードの英語学習ポイント
チャンドラーの言葉づかいは、相手によってはっきり切り替わる。上司ダグの前では、Oh, yes, sir. Put me out of my misery.とsirを添えた大げさな丁寧さで場をやり過ごし、work laughという作り笑いまで準備して振る舞う。ところが友人の前に戻ると、その同じ笑い方について頭が痛くならないのかと聞かれ、Oh, you get used to it.とあっさり本音を明かしてしまう。sirをつけて畏まっていた口調と、Ohから始まる軽い相づちとの落差を並べて聞くと、work laughが台本どおりの演技であり、get used to itの一言はその演技の舞台裏を素で語った台詞だということが見えてくる。
ジャニスの場面にも、似た振れ幅がある。友人たちに詰め寄られた直後、So I’m asking you, please just take a moment before you judge me.と頼み込む場面では、判断を急がれたくないという不安がそのまま言葉に出ている。ところが物語の終盤、ロスに別れを告げる場面では、I’m going to talk.と前置きしてからI believe that the sun has set on our… day in the sun.という凝った比喩を口にする。please just take a momentの素朴な頼み方と、day in the sunという用意された比喩表現とを比べると、同じ人物の台詞でも、不安がにじむ言い方と、あらかじめ練習してきたとしか思えない言い方とでは、緊張の抜き方がまるで違うことが分かる。
モニカのAm I on fire today or what?も、この振れ幅の一例として聞くと面白い。上司夫婦の前では控えめな恋人を演じようとしていたはずなのに、テニスの勝負になるとon fireという強い言葉が抑えきれずに飛び出してしまう。ドラマをもう一度見るときは、字幕で意味を確認したあとに字幕を外し、誰の台詞が用意された演説のように整っていて、誰の台詞がとっさに口から出ているのか、声のトーンや間の取り方で聞き分けてみてほしい。
キャラクター別|英語の特徴
チャンドラー|上司には芝居がかった台詞を返し、友人には種明かしをする英語
職場のパーティーでは、チャンドラーは上司ダグに対して終始sirをつけた大げさな丁寧さで応じる。台本では、Chandlerの発話”Oh, yes, sir. Put me out of my misery.”が確認できる。試合を切り上げようとするダグへの返答で、Put me out of my miseryという本来くだけた慣用句を、sirという呼びかけと合わせることで、まるで芝居の台詞のような響きに変えている。
同じ回の終盤、ジョーイに向けては別の顔を見せる。”And I want you to remember that I gave you twenty-seven dollars. No strings attached!”と、これまでの恩をひとつずつ数え上げたうえで締めくくる場面は、条件をつけないと言いながら実際には細かく条件を並べ立てているという矛盾を含んでいる。上司には芝居がかった敬語で取り繕い、友人には恩着せがましさを隠さずに出すという、相手によって演技の質そのものを変える話し方が、チャンドラーのこの回における特徴になっている。
さらに、Oh, you get used to it.という一言も見逃せない。上司の笑い方に辟易していないかと聞かれた際の返答で、work laughという舞台裏の作業を友人の前でだけあっさり明かしている。sirをつけて畏まる場面と、Ohから始まる軽い相づちを返す場面、この二つを行き来する落差の大きさこそが、チャンドラーの話し方を読み解く鍵になっている。
モニカ|抑えていたはずの闘争心が、コートの上でだけ漏れ出る英語
上司ダグや同僚の妻カラの前では、モニカはチャンドラーとの交際を隠しつつ、控えめな印象を保とうとしている。ところがテニスの試合になると、その抑制は長く続かない。台本では、Monicaの発話”Am I on fire today or what?”が確認できる。カラから水を飲むよう気遣われた直後に放たれる一言で、勝っている自分を誇示したいという素の負けず嫌いが、控えめな態度を上書きしてしまっている。
Am I on fire today or what?という疑問文の形自体、相手の答えを求めているというより、自分の好調ぶりを確認せずにはいられない高揚感の表れになっている。人前での振る舞いを保とうとする場面ほど、こうした短く強い言い切りが不意に飛び出しやすいという点で、モニカのこの一言は、この回全体を貫く振れ幅の分かりやすい実例になっている。
ジャニス|頼み込む言葉と、演説めいた別れの言葉を両方持つ英語
友人たちの前に突然姿を見せたジャニスは、まず素のままの不安を口にする。台本では、Janiceの発話”So I’m asking you, please just take a moment before you judge me.”が確認できる。ロスとの関係を詮索されることを覚悟しながらの頼み込みで、pleaseを重ねる言い方には、演説めいた飾り気がなく、判断を急がれたくないという焦りがそのまま表れている。
ところが物語の終盤、ロスに別れを告げる場面では、まったく違う顔を見せる。”I believe that the sun has set on our… day in the sun.”という一言は、the sun has setとday in the sunという同じ比喩を一文の中で重ねる凝った作りになっており、その場で思いついた言葉というより、あらかじめ用意してきた台詞だと感じさせる響きを持っている。please just take a momentの不安げな頼み方から、day in the sunという演説調の比喩表現まで、同じ人物がこれほど異なる話し方を使い分けている点に、この回のジャニスの言葉づかいの幅広さが表れている。
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