海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。『フレンズ』シーズン5第17話は、レイチェルの就職面接での大失敗から始まる一日です。挽回のチャンスを得たレイチェルは、面接官を相手に本気の自己弁護を展開します。一方、恋人同士になったばかりのフィービーとギャリーに張り合ったモニカとチャンドラーは、自分たちの方が熱いカップルだと競い合いながらも、その裏にある本音を軽口でごまかしていきます。真剣に言葉を尽くす弁明と、張り合いながら本音を茶化す掛け合い。その温度差が、この回の英語には表れています。
あらすじ(ネタバレなし)
『フレンズ』シーズン5第17話では、レイチェルがラルフ・ローレンの就職面接に臨むが、別れ際にとんでもない失敗をしてしまう。ジョーイはロスの部屋の窓から見えるハンサムな女性に一目惚れし、あの手この手で彼女に会おうとする。一方モニカとチャンドラーは、フィービーとギャリーという新顔カップルに対抗心を燃やし、自分たちの方が「熱い」カップルだと証明しようと躍起になっていく。それぞれの空回りと張り合いが交錯する一日の物語。『フレンズ』S05E17のあらすじを追うときは、誰が本気で、誰が意地になっているだけなのかに注目すると、会話の温度差が見えてくる。
このエピソードで学べる英語フレーズ10選
1. nail the interview
面接をうまくやり遂げる、面接で完璧に決めるという意味です。
Phoebe: Well, if you nail the interview, you’ll get it.
(面接をうまくやり遂げれば、採用されるわよ)
面接を控えたレイチェルに、フィービーがかける励ましの一言です。ifで条件を示したうえで結果を言い切るところに、シンプルな激励の形が表れています。
2. down with
賛成だ、乗り気だという意味です。
Joey: Yeah, I’m down with that.
(ああ、それには乗り気だね)
窓越しの女性に合図を送り返せとけしかけられたジョーイが、乗り気であることを示す相槌です。かしこまった返事ではなく軽い相槌ひとつで即決するところに、この人物らしい勢いが表れています。
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3. keep one’s hands off
手を出さずにいる、触れずにいるという意味です。
Phoebe: You just can’t keep your hands off each other.
(お互い手を出さずにいられないでしょ)
ギャリーとの交際初期のいちゃつきぶりを、フィービーがうっとりと語る場面です。can’tという否定形を使うことで、抑えがきかない状態が強調されています。
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4. get ahead
出世する、うまく先に進むという意味です。
Rachel: But I am not some hussy who will just sleep around to get ahead.
(でも私は、出世のために寝て回るような尻軽女じゃありません)
面接官に誤解されたと思い込んだレイチェルが、憤然と言い返す一言です。強い否定の言葉を自ら並べることで、名誉を守ろうとする必死さが伝わってきます。
5. walk in on
(進行中の場面に)鉢合わせする、居合わせてしまうという意味です。
Monica: So, you know you wouldn’t walk in on me and Chandler while we were… you know, doing it all night.
(つまり、私たちが一晩中そういうことをしてるところに鉢合わせしないように、ってこと)
映画に誘った本当の理由を、モニカが白状してしまう場面です。切り出したあと言葉を濁しながら本音にたどり着く言い方に、隠しきれない張り合いの気持ちが浮かび上がっています。
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6. chip in for
(費用などを)出し合う、分担するという意味です。
Jen: You’re the guy who wouldn’t chip in for the handyman.
(あなた、修理代を出さなかった人でしょ)
初対面のロスに向かって、建物の修理費を負担しなかった住人だと指摘する場面です。事実を淡々と述べる言い方に、住人同士の距離の近さがにじんでいます。
7. stand up for myself
自分の立場を主張する、自分を守るために声を上げるという意味です。
Rachel: And I was not afraid to stand up for myself and that shows courage.
(そして自分の立場をためらわず主張しました。それは勇気の証です)
面接をやり直してもらうため、レイチェルが自分の行動を勇気ある選択として売り込む場面です。andでいくつもの美点を並べていく話し方に、なりふり構わない自己アピールがのぞいています。
8. give someone a shot
~にチャンスを与えるという意味です。
Zelner: I may regret this, but, uh… I’m going to give you a shot.
(後悔するかもしれないが、君にチャンスをあげよう)
失敗を挽回しようとするレイチェルに、面接官のゼルナーが再挑戦の機会を与える場面です。先に予防線を張ってから決断を口にするところに、迷いを残した譲歩がにじんでいます。
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9. get past
(時期・困難などを)乗り越えるという意味です。
Chandler: And to get past the beginning and still want to be around each other all the time–
(それに、始まりの時期を過ぎても、ずっと一緒にいたいと思えるっていうのは)
交際初期の熱を過ぎても一緒にいたいと思えることの尊さを、チャンドラーが語る場面です。andでつなぎながら文が長く続いていくところに、照れながらも本音を語りきろうとする様子が滲み出ています。
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10. freaked out
動揺した、パニックになったという意味です。
Chandler: You just freaked out about our relationship.
(君はさっき、二人の関係のことで動揺してたんだね)
張り合っていた行動の理由を、チャンドラーがモニカの本音として言い当てる一言です。軽い調子のまま核心を突くところに、軽口の延長で相手の本音を見抜く話し方が色濃く出ています。
このエピソードの英語学習ポイント
レイチェルの面接挽回シーンは、nail the interviewやget ahead、stand up for myselfのように、自分を印象づける言葉が畳みかけるように登場します。中でもI made a huge fool of myself and I came back. That shows courage.という一言に始まり、that shows courage、that shows integrityとthat showsを繰り返しながら美点を並べていく話し方には、なりふり構わず自分を売り込もうとする必死さがうかがえます。
一方、モニカとチャンドラーの張り合いは、真剣な自己主張とは別の温度で進みます。walk in onで白状してしまう本当の理由や、We have already proved that we are hot, okay? So why are you getting so obsessed about this thing?というモニカの問いかけは、張り合いそのものへの違和感を口にする一言です。それでもget pastまで話が進むと、You just freaked out about our relationship.とチャンドラーが本音を言い当てる場面につながり、軽口の応酬の奥に本当の気持ちが隠れていたことが浮かび上がってきます。
聞き取りの際は、レイチェルの言葉が一貫して前のめりであるのに対し、モニカとチャンドラーの言葉は茶化しと本音の間を行き来する点に注目すると、同じ「自分を守る」場面でも話し方の温度が違うことに気づきやすくなります。ドラマを見返すときは、字幕を外して、冗談めかした声のトーンが急に落ち着く瞬間を聞き分けてみてください。
キャラクター別|英語の特徴
レイチェル|失敗を挽回しようと言葉を尽くす
面接での大失敗にもめげず、レイチェルはnail the interviewを目指して面接官に再挑戦を申し出ます。But I am not some hussy who will just sleep around to get ahead.という一言は、誤解を解こうとするあまり、強い否定の言葉を自ら持ち出してしまう話し方です。訂正の場を得たあとは、I made a huge fool of myself and I came back. That shows courage.、And I was not afraid to stand up for myself and that shows courage.と、that showsという同じ型を繰り返しながら、自分の行動をひとつずつ美点に変換していきます。
同じ単語(courage)を二度使ってしまうほど言葉を継ぎ足していく様子には、用意していた台本以上に必死になっている素の反応が際立っています。理路整然とした主張というより、勢いで畳みかける弁明に近いところに、追い詰められたときのレイチェルらしい話し方の癖が浮かび上がっています。
チャンドラー|張り合いの裏にある本音を茶化しながら明かす
フィービーとギャリーに張り合うモニカに引きずられる形で、チャンドラーはWe are the hottest.のような掛け合いに付き合います。しかしCome on, we can’t let them win.と勢い込む一方で、And to get past the beginning and still want to be around each other all the time–と、交際が長く続くことの価値を静かに語る場面も見せます。
さらにYou know what I just realized? You just freaked out about our relationship.と、モニカの張り合いの裏にある不安を、軽い調子のまま言い当ててしまいます。競争心をあおる言葉と、相手の本音を見抜く言葉を同じトーンで話せるところに、茶化しながらも核心を外さないチャンドラーらしい話し方がのぞいています。
ジョーイ|一目惚れの勢いで突き進む
窓越しに見かけた女性に一目惚れしたジョーイは、Get in there, man. Flirt back. Mix it up.とけしかけられ、Yeah, I’m down with that.と即座に乗り気な返事をします。深く考える様子もなく、軽い相槌ひとつで行動に移ってしまうところに、この人物らしい勢いのよさがにじんでいます。
その後もロスの部屋の窓から彼女を探し続け、階数を数え間違えて隣人の部屋に迷い込むなど、一目惚れの勢いだけで突き進んでいく展開が続きます。彼女の部屋を「2階の左から7番目」から「3階の左から8番目」へと、確認もせずに言い直していく場面もあり、根拠よりも勢いが先に立つジョーイらしさがよく表れています。窓の外を数えるだけで相手を特定しようとする発想自体にも、思い込みの強さがにじんでいます。ロスから「窓辺でサーフィンのふりをすれば見つかる」とからかわれても、ジョーイは気にせず観察を続けます。慎重に計画を立てるのではなく、思い立ったらすぐ行動するタイプの話し方は、レイチェルの入念な弁明やモニカ・チャンドラーの駆け引きとは対照的な軽さを持っています。
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