「wind up」の意味と使い方|『Friends』S06E11で学ぶ英会話

「wind up」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

ふだんは違うお店を選ぶつもりなのに、気づけば結局いつも同じお店で同じものを頼んでいた、という場面があります。

そんなときにぴったりの「wind up」を、『フレンズ』シーズン6第11話の中盤、フィービーが来る前に同じテーブルを隠したいレイチェルと、それを断るロスの会話から、一緒に見ていきましょう。

目次

「wind up」の意味とニュアンス

wind up
意味:結局〜になる・最後には〜に行き着く

wind upは、いろいろな経過をたどったすえに、ある結果や状態にたどり着くことを表す句動詞です。「そうなろうと決めていたわけではないのに、成り行きで最後はこうなった」という感覚があり、日本語の「結局」「最後には」に近い言い方です。

あとに続く形は、-ing形、前置詞つきの場所、形容詞などです。「結局〜することになる」「結局〜にたどり着く」「結局〜の状態になる」と、後ろの語によって訳し方が変わります。似た意味のend upと、ほぼ同じ場面で言い換えられることも多い表現です。

場面で使われている形は「everyone winds up having the same stuff」です。見出しにしている原形のwind upが、主語のeveryoneに合わせて三人称単数のwinds upになり、そのあとにhavingが続いています。「みんな結局、同じものを持つことになる」という意味です。stuffは物を広く指す口語で、ここでは店で買える品々をまとめて言っています。

過去のことを言うときは、wound upと形が変わります。windは「巻く」という意味の動詞として活用する語で、過去形も過去分詞もwoundです。「風」を表すwindとは、綴りが同じでも別の語として扱われます。

【ここがポイント!】

  • 「wind up」の核は、成り行きのすえに最後はこうなる、という結果の感覚
  • あとには -ing形・前置詞つきの場所・形容詞が続く
  • 主語が三人称単数なら winds up、過去のことなら wound up になる

『フレンズ』S06E11のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ロスとレイチェルが、同じポッタリーバーン(Pottery Barn)のテーブルを買っていたことが分かった場面です。フィービーがもうすぐ来ると知るレイチェルは、ロスにテーブルを隠してほしいと頼みます。その理由を、フィービーの考えとして説明するところに、wind upが登場します。

Rachel: Because she hates Pottery Barn.
(だって、あの子、ポッタリーバーンが大嫌いなのよ。)

Ross: She hates Pottery Barn?
(フィービーがポッタリーバーンを嫌ってるって?)

Rachel: She says it’s all mass-produced… …nothing is authentic, and everyone winds up having the same stuff. So come on! Can we cover this up, please?
(あの子いわく、全部大量生産で……本物なんてひとつもなくて、結局みんな同じ物を持つことになるんだって。ほら、お願い! これ、何かで覆い隠せないかな?)

Ross: What? No, no. I am not gonna hide it from Phoebe.
(え? いや、だめだって。俺はフィービーにこれを隠すつもりなんてないぞ。)

Friends Season6 Episode11(The One with the Apothecary Table)

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シーン解説と心理考察

レイチェルの説明は、「She says」で始まっています。自分の意見ではなく、あくまでフィービーが言っていることとして、3つの理由を並べる運びです。大量生産であること、本物がないこと、そして最後にwinds upを使った「みんな同じ物を持つことになる」という結果の3つです。

この3つ目に、wind upが置かれているのが見どころです。前の2つは「どういう品か」を述べているのに対し、wind upの部分は、その品を買った人たちが「最後にどうなるか」を述べています。品の性質から、持ち主たちが行き着く結果へと、話が進んでいきます。

「みんな同じ物を持つことになる」という結果は、フィービーの好みの裏返しでもあります。同じ品が誰の部屋にもある状態を、彼女は避けたいのです。だからこそ、同じテーブルを2人が持っていたという事実は、レイチェルにとって隠したい事柄になります。しかも作中でレイチェルは、自分たちのテーブルは本物だとフィービーに話していたと打ち明けています。同じテーブルを見られれば、その話が偽りだったと知られてしまうことも、隠したい本当の理由です。

ロスの「She hates Pottery Barn?」は、その事実を初めて聞いた反応として響きます。続く「I am not gonna hide it from Phoebe.」では、レイチェルの頼みをはっきり断っています。

隠したいレイチェルと、隠すつもりのないロスという対比が、短いやり取りのなかに収まっています。レイチェルは理由を先に述べてから頼みごとを出し、ロスはその頼みごとだけを断ります。理由の部分には反論せず、頼みごとにだけ応じない運びが、2人の立場の違いをくっきり見せています。「So come on!」と畳みかけるレイチェルの勢いも、会話の温度を変えています。

『フレンズ』流・覚え方のコツ

ひとつの糸巻きに、糸が何度も巻かれていくうちに、最後にはひと巻きの玉にまとまる様子を思い浮かべてみましょう。あちこち動いたすえに、最後はひとつの状態に収まる感覚が、wind upの芯にあります。

レイチェルが伝えたフィービーの考えも、この感覚に重なります。みんなが好みで品を選んだつもりでも、量産品を買えば、最後には同じ物ばかりが並んでしまう、という考え方です。選ぶ過程と、最後にたどり着く結果のあいだに、ずれが生まれています。

「選んだつもり」と「最後はこうなった」のあいだにずれがあるとき、wind upが使いやすくなります。ずれのある場面を思い出しながら覚えておくと、使いどころがつかみやすくなります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「wind up」

-ing形、場所、往復会話と、使い方の幅を3つの例文で確認していきましょう。

If you skip breakfast every day, you might wind up feeling tired at noon.
(毎日朝ごはんを抜くと、昼には疲れを感じるようになるかもしれないよ。)
生活習慣の結果を話す場面です。wind upのあとに -ing形のfeelingが続き、「結局〜な状態になる」という意味になります。

We took a wrong turn and wound up in a tiny village.
(道を間違えて、結局小さな村にたどり着きました。)
旅の経緯を振り返る場面です。woundは過去形で、あとにin 場所が続き、「結局〜にたどり着く」という意味になります。

A: How did you two meet?
B: We wound up sitting next to each other on a train.
(A:2人はどうやって知り合ったの?)
(B:電車でたまたま隣同士に座ることになったの。)
出会いの経緯を話す往復会話です。予定していたわけではない成り行きが、wound upの一言で伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

end up
(結局〜になる)
end upは、wind upと同じく、あとに -ing形や場所が続く結果を表します。多くの場面で、ほぼそのまま言い換えられます。

turn out
(結局〜だと分かる・〜になる)
turn outは「実際はこうだった」と、結果が判明する意味に寄っています。wind upは「そういう状態に行き着く」ことに重点があります。

in the end
(最終的には)
in the endは副詞句で、文全体を修飾します。wind upは動詞として、結果の状態をあとに続けます。

Note|wind upのあとに続く3つの形、-ing形・場所・形容詞

wind upは、あとに続く語の形によって、結果の表し方が変わります。代表的な形は3つあります。

ひとつめは、-ing形が続く形です。場面の「winds up having the same stuff」がこの形で、「結局〜することになる」という意味です。「I wound up sitting next to him」のように、成り行きで起きた動作を言い表します。

ふたつめは、前置詞つきの場所が続く形です。「We wound up in a small town」のように、inやatのあとに場所を置くと、「結局〜にたどり着く」という意味になります。

みっつめは、形容詞が続く形です。「He wound up angry」のように、形容詞を置くと、「結局〜な状態になる」という意味になります。

後ろの語が動作なのか、場所なのか、状態なのかを見分けると、日本語の訳し方も決まります。日本語では「結局」ひと言で済ませる場面でも、英語では後ろの形が意味の中身を担っています。

場面の「having the same stuff」は動作(持つこと)の形です。「同じ物を持つことになる」と訳せるのは、そのためです。

まとめ|成り行きの行き着く先を伝える一言

wind upは、いろいろな経過のすえに、最後はある結果や状態に行き着くことを表す句動詞です。あとには -ing形、前置詞つきの場所、形容詞などが続きます。

予定していたわけではない成り行きを話すときに、「結局こうなった」と一言で伝えられます。旅行の思い出話にも、仕事の経緯の説明にも使える表現です。

ロスとレイチェルが同じテーブルを前に言葉を交わしていたのは、隠したい側と隠さない側の、短い綱引きの場面でした。その真ん中に、wind upの一言が置かれていました。

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