「have a good eye for」の意味と使い方|『Friends』S06E11で学ぶ英会話

「have a good eye for」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

友人の家に招かれて、部屋の雰囲気のよさに思わず「センスがいいね」と口にしたことはありませんか。

そんなときにぴったりの「have a good eye for」を、『フレンズ』シーズン6第11話の後半、カタログのように品がそろったレイチェルの住まいで、フィービーがレイチェルの目利きをほめる場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「have a good eye for」の意味とニュアンス

have a good eye for
意味:〜を見る目がある・〜の目利きだ

have a good eye forは、forのあとに置いた分野や対象について、良し悪しを見分ける力があることを表す表現です。eyeは「目」のことですが、ここでは視力のことではなく、物事の質やよさを見きわめる力を指しています。絵、色、デザイン、人材など、対象に合わせて自由に置き換えられます。

「センスがある」と訳せる場面も多い表現ですが、単に好みのよさを言うのではありません。「見分けて選び取る力」に重点があります。日本語の「目が利く」「目利きだ」に近い感覚で、選ぶ結果が確かなときにこそ使いたくなる言葉です。買い物や仕事で、選ぶ目の確かさを評価するときにも使いやすい言い方です。

場面で使われている形は「Rachel has such a good eye for this stuff」です。見出しにしている原形のhave a good eye forが、主語のRachelに合わせて三人称単数のhasになり、aの位置には強調のsuch aが入っています。forのあとにはthis stuffが続き、「こういう品々を見る目」という意味になります。stuffは物を広く指す口語です。

【ここがポイント!】

  • 「have a good eye for」の核は、良し悪しを見分けて選び取る力
  • forのあとに、見る対象(絵、色、人材など)を置く
  • 主語が三人称単数なら has a good eye for になる

『フレンズ』S06E11のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ロスが「カタログの72ページみたいだ」と話すほど、ポッタリーバーン風の品がそろったレイチェルの住まいで、ロスが植民地時代の品の話を持ち出し、レイチェルに時代をたずねる場面です。そこへフィービーが加わり、レイチェルの目利きをほめて、ロスに模様替えの相談を勧めます。

Ross: Huh, a lot of this stuff is from the Colonial times. What are some other time periods, Rachel?
(ふうん、ここにあるものの多くは植民地時代のものなんだな。ほかにはどんな時代があるんだ、レイチェル?)

Rachel: Well, there’s yore. Ahem, and, uh, you know, yesteryear.
(えーと、昔々ってのがあるわ。んんっ、それから、ほら、往時とか。)

Phoebe: Rachel has such a good eye for this stuff. Ross, if you ever decide to redecorate, and I think you should, you should ask Rachel to help.
(レイチェルって、こういうものを見る目が本当にあるのよね。ロス、もし模様替えをすることになったら、そうしたほうがいいと思うんだけど、レイチェルに手伝ってもらうといいわよ。)

Rachel: Aw, he doesn’t need my help.
(もう、ロスに私の手伝いなんて要らないわよ。)

Friends Season6 Episode11(The One with the Apothecary Table)

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シーン解説と心理考察

フィービーの「Rachel has such a good eye for this stuff」は、部屋に並ぶ品々に向けたまっすぐな称賛です。「such a」がつくことで、「とても良い目」という強調の気持ちが、素直に乗っています。

この称賛は、直前のやり取りと並べると、印象が変わります。ロスは「What are some other time periods, Rachel?」と、レイチェルに時代をたずねていました。その少し前に、ロスは「Your place looks like page 72 of the catalog.」と話しており、品の出どころを知ったうえでの、含みのある問いかけとして読めます。

レイチェルの答えは「there’s yore」「yesteryear」と、どちらも「昔」を表す言葉を挙げたものです。具体的な時代名ではなく、昔を漠然と表す言葉を、順に並べる答え方です。含みを持たせて問いかけるロスと、それらしい言葉で答えるレイチェルの間に、少し張りつめた空気があります。

そこへ入るフィービーの言葉は、そのやり取りの含みには触れません。レイチェルの目利きを認める言葉として、ロスの問いかけとは別の方向へまっすぐ進んでいきます。ロスに模様替えの相談を勧める流れも、その称賛の延長にあります。

勧め方にも注目です。フィービーは「and I think you should」と、自分の意見をひとこと挟んでから、「you should ask Rachel to help」と続けています。称賛が口先だけのものではなく、実際に頼んでみてはどうかという提案にまでつながっている点に、この言葉の重みが表れています。

レイチェルは「he doesn’t need my help」と返します。ほめられた側の謙遜に聞こえますが、この直後にロスが、レイチェルに買い出しを頼む流れになります。その展開を踏まえると、頼まれる話そのものを避けて、話をそらす返事として読めます。

『フレンズ』流・覚え方のコツ

良い(good)目(eye)を持っていて、その目が向く先を「for」で指定する、というイメージで覚えてみましょう。「絵を見る目」「色を見る目」と、何を見る目なのかを、forのあとに置くのがポイントです。

フィービーの場面では、forのあとが「this stuff(こういう品々)」でした。レイチェルの目は、目の前に並ぶ品々に向けられているという形です。同じ良い目でも、向く先がforの後ろで決まります。

覚えるときは、「誰の目が、何に向いているか」を頭の中で確かめてみてください。「レイチェルの目が、品々に向いている」と置き換えれば、have a good eye forの形は、すっと思い出せます。

たとえば「彼は色を見る目がある」なら「his eye → colors」、「彼女は人材を見る目がある」なら「her eye → talent」と、矢印の向く先をforのあとに書き込む感覚です。日本語の「〜を見る目がある」の「〜を」が、そのままforのあとに入ると考えると、語順もつかみやすくなります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「have a good eye for」

物、人材、会話と、使い方の幅を3つの例文で確認していきましょう。

My sister has a good eye for vintage clothes.
(姉は古着を見る目がある。)
家族のセンスをほめる場面です。forのあとのvintage clothesが、見る対象にあたります。

She has a good eye for talent, so she leads our hiring team.
(彼女は人材を見る目があるので、採用チームを率いている。)
同僚の能力を評価するビジネスの場面です。人の才能を見きわめる力にも、同じ形が使えます。

A: Why did you pick this painting?
B: I don’t know much about art, but I have a good eye for colors.
(A:どうしてこの絵を選んだの?)
(B:美術には詳しくないけど、色を見る目はあるんだ。)
絵を選んだ理由を話す往復会話です。「I don’t know much about art, but」を前に置くと、詳しくはないが目には自信がある、という控えめな言い方になります。

あわせて覚えたい関連表現

have an eye for
(〜を見る目がある)
have an eye forは、goodを省いた形です。goodを付けると、「良い目がある」と評価がはっきりします。

have good taste
(センスが良い)
have good tasteは、好みやセンスの良さを表します。have a good eye forは、特定の分野を見分ける力に重点があります。

have a keen eye for
(鋭い目を持っている)
keenは「鋭い」という意味です。細かな違いを見逃さない力を表したいときに、have a keen eye forが使えます。

Note|forのあとに置く、have a good eye forの見る対象

have a good eye forは、forのあとに置く言葉で、何を見る目なのかが決まります。置き方は、名詞をそのまま続ける形が基本です。

「a good eye for colors」なら色を、「a good eye for detail」なら細部を、「a good eye for talent」なら人材を見る目になります。対象が変わっても、形は同じです。

goodの位置には、別の語も入ります。場面のsuchは、「とても良い」という強調を加えた形です。sharpやkeenのような語を置くと、「鋭い」という気持ちが加わります。同じ形の中で、間に入る語を入れ替えるだけで、評価の中身を変えられます。

forのあとの名詞を入れ替えれば、自分の得意な分野を話すときにも、そのまま使えます。「I have a good eye for bargains」のように、自分自身の得意分野を控えめに伝える言い方にも向いています。

また、この表現ではeyeが単数形のa good eyeという形で使われます。「a good eye for 〜」というひとまとまりの形で覚えておくと、文を組み立てるときに迷いません。

まとめ|「見る目」を伝える一言

have a good eye forは、forのあとに置いた対象について、良し悪しを見分ける力があることを表す表現です。絵や色、デザインから、人材まで、置き換えるだけで幅広く使えます。

友人のセンスをほめたいときにも、同僚の力を評価したいときにも、「何を見る目なのか」をforのあとに置くだけで、意味がはっきり伝わります。ほめ言葉の幅を広げたいとき、「センスがいいね」の代わりに使ってみるのもひとつの方法です。

ロスの含みのある問いかけと、レイチェルの取りつくろいのあいだで、ひとり素直にレイチェルの目利きを認めていたフィービーの一言が、あとから思い出される場面でした。

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