「explain the discrepancy」と「shilling」で学ぶ、食い違いを説明する英語|『メンタリスト』S02E11で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「explain the discrepancy」と「shilling」で学ぶ、食い違いを説明する英語|『メンタリスト』S02E11で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン2第11話には、州副知事選に立候補している政治家が同窓会の会場に姿を見せ、捜査官から到着日の食い違いを指摘される場面があります。今回はこのやり取りから、explain the discrepancyとshillingという言い回しに注目します。捜査の合間に交わされる、聴取の一幕です。追及されても言葉を崩さない、政治家らしい受け答えが光ります。

短いやり取りに凝縮された、追及する側とかわす側、双方の言葉の選び方を見ていきます。

目次

explain the discrepancy ― 食い違いを指摘して説明を求める言い方

前夜の懇親会の翌日、捜査官はホテルの部屋を訪ね、州副知事選に立候補している政治家ゲイブに、到着日をめぐる質問をぶつけます。

It’s Agent Lisbon and Patrick Jane. We just have a few follow-up questions for you.
(「リズボン捜査官とパトリック・ジェーンです。少し確認したいことがありまして。」)

Gabe: Hi. How can I help?
(「やあ。何か力になれることは?」)

Last night at the reception, you said you’d just gotten in, but we know you flew in the day before the murders. Can you explain the discrepancy for us?
(「昨夜の懇親会では『到着したばかりだ』とおっしゃっていましたが、実際には殺人事件の前日には現地入りしていたことが分かっています。この食い違いを説明していただけますか?」)

The Mentalist Season2 Episode11 (Rose-Colored Glasses)

explain the discrepancyは「食い違いを説明する」という意味の表現です。discrepancyは、二つの情報や証言が一致しないことを指す語で、ここでは「到着したばかり」という前夜の発言と、実際には前日に到着していたという記録との食い違いを指しています。感情的に問い詰めるのではなく、explainという動詞を使って相手に説明の機会を与える言い方になっている点が特徴で、丁寧だが逃げ道を許さない聞き方がうかがえます。

shilling ― 売り込みをしていると思われたくない、という言い訳

部屋に招き入れられた捜査官に、ゲイブは到着が早かった理由を説明します。

Gabe: Come on in.
(「どうぞ、お入りください。」)

I came a day early for a private fund-raising dinner. I said I’d just arrived, because I didn’t want my classmates thinking I’m up here shilling during reunion weekend.
(「非公開の資金集めの夕食会のために、一日早く来ていたんです。同窓会の週末に売り込みをしていると同級生に思われたくなかったので、たった今着いたと言いました。」)

The Mentalist Season2 Episode11 (Rose-Colored Glasses)

shillは、もともと客寄せのために品物や見世物を大げさに売り込む人を指す語で、そこから「宣伝する」「売り込む」という意味の動詞としても使われます。政治家であるゲイブが自身の選挙資金集めについて使うことで、票やお金の話を持ち込む人という、やや自虐的なニュアンスが加わっています。同窓会という私的な集まりの場に、選挙活動の気配を持ち込んでいると同級生に思われたくない、という本音がこの一語ににじんでいます。到着日については率直に認めながらも、その理由を丁寧に取り繕う話し方に、政治家らしい言葉の選び方が表れています。fund-raising dinner(資金集めの夕食会)という具体的な単語を添えて用件を明かしつつ、shillingという砕けた自虐語で場の空気を和らげる、緩急のついた受け答えになっている点も見どころです。

まとめ|食い違いを指摘する言葉と、取り繕う言葉

explain the discrepancyは、矛盾した情報の説明を相手に求める言い方であり、shillingは、売り込みをしていると思われることを避けたいという本音を映す一語です。追及する側の丁寧な言葉選びと、かわす側の慎重な言い訳からは、双方の駆け引きの温度が伝わってきます。

『メンタリスト』の尋問シーンには、こうした駆け引きの英語がこれからも登場しそうです。

このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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