海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン2第11話は、高校の卒業15周年の同窓会を舞台にした事件を扱う回です。今回は事件そのものではなく、会場のあちこちに散りばめられた同窓会という行事自体の慣習に注目し、reunion bookやachievement awardsといった言葉から、アメリカの同窓会文化を紹介します。捜査官たちが受付を訪ねる場面から、同窓会という一夜の景色が見えてきます。
受付から表彰式まで、同窓会という一夜の流れをたどりながら見ていきます。
reunion book ― 受付で手渡される同窓会の記念冊子
会場の受付では、学生アンバサダーを務める生徒が、参加者を出迎えます。
Tess: I’m Tess– one of your student ambassadors this weekend.
(「わたしテス、今週末のアンバサダーの一人です。」)Nametags and reunion books.
(「ネームタグと同窓会用の冊子をどうぞ。」)The Mentalist Season2 Episode11 (Rose-Colored Glasses)
アメリカの高校では、同窓会の運営を在校生がstudent ambassador(学生アンバサダー)としてボランティアで手伝う慣習があります。受付で配られるreunion bookは、卒業生の近況や連絡先をまとめた同窓会用の冊子で、nametagとあわせて、久しぶりに顔を合わせる同級生同士が互いを認識するための道具になっています。この冊子には在学中の卒業アルバムの写真や一言も収録されているようで、CBIのオフィスで捜査資料に目を通す場面のやり取りに、その一端がうかがえます。
What’s so funny?
(「何がそんなにおかしいんだ?」)“If I want culture, I’ll leave my yogurt out overnight.” L.J. Cordova’s yearbook photo quote.
(「『文化が欲しければ、ヨーグルトを一晩放置しておけばいい』――L.J.コードバの卒業アルバムの一言だよ。」)The Mentalist Season2 Episode11 (Rose-Colored Glasses)
yearbook photo quoteは、卒業アルバムの個人写真に添える一言のことで、アメリカの高校の卒業アルバムに根付いた慣習です。おどけた一言や座右の銘めいた言葉を添えるのが定番で、同窓会用の冊子に再録されることで、何年経っても当時のユーモアが振り返られる仕組みになっています。捜査資料に紛れ込んだ軽妙な一言に、思わず笑い声がもれる場面です。
achievement awards ― 投票で選ばれる余興の表彰式
同窓会の会場では、パーティーの進行役が、恒例の表彰式を切り出します。
Now is the part of the evening you’ve all been waiting for– the achievement awards! As voted by you– the 15th reunion class of Rancho Rosa High!
(「お待ちかねの、表彰式の時間です。投票で選ばれました――ランチョ・ローザ高校、15周年クラスの投票です!」)The Mentalist Season2 Episode11 (Rose-Colored Glasses)
短いやり取りを挟んだのち、最初の受賞者の発表へと続きます。
Our first award– the “I can’t believe they’re still together” award, which goes to– Dave Mercer and Angie Diaz Mercer.
(「最初の賞は『まだ付き合ってるなんて信じられない賞』。デイブ・マーサーとアンジー・ディアス・マーサー夫妻です。」)The Mentalist Season2 Episode11 (Rose-Colored Glasses)
achievement awardは本来「功績賞」を指す言葉ですが、この場面で発表されるのは「まだ付き合ってるなんて信じられない賞」のような、同級生が投票で選ぶ、ユーモアを交えた冗談めいた賞です。アメリカの同窓会では、こうした遊び心のある表彰が定番のプログラムになっており、深刻になりすぎない再会の場を演出する役割を果たしています。votedという単語からも分かるとおり、誰が何の賞を取るかはあらかじめ同級生たちの投票で決まっている点も、この行事らしい特徴です。
まとめ|受付から表彰式まで、同窓会という行事の作法
reunion bookとnametagは初対面の緊張をほぐす受付の道具であり、achievement awardsは同級生同士の遊び心が発揮される表彰式です。ふたつの言葉からは、久しぶりに顔を合わせる同級生たちを取り持つための、同窓会という行事ならではの作法が見えてきます。
『メンタリスト』の事件の背景には、こうしたアメリカの生活文化がさりげなく描かれています。
同じエピソードの他のコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面全体の英語がより立体的に見えてきます。


コメント